釣行記

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秋冬根魚シーズン 宮城のアイナメ&ベッコウゾイ

編集部 2024年1月26日 更新

夏から秋の水温が高く、シーズンインが遅れた宮城のロックフィッシュゲーム。ようやくアイナメが釣れ始めた11月中旬、ベイトブレススタッフ陣がシーズン初期のロックフィッシュを狙った。
※2023年11月掲載。


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ロックフィッシュバトル前日 強風のボートロック釣行

2023年は夏前から暖流勢力が東北太平洋側に近付き、暖流に乗ってきたカツオやマグロが南三陸沿岸にまで接岸する状況になった。ここ数年、水温の変化などにより秋冬のアイナメの産卵期が遅くなる傾向にあるが、今季はさらに顕著で、ロックフィッシュのシーズンインが遅れていた。

11月11日、「秋のロックフィッシュバトル雄勝波板」のため宮城入りしたベイトブレス谷野社長、雅人さんに、ベイトブレスフィールドスタッフの中村勝さん、今野勝和さん、尾形慶紀さんは尾形さんのGroovyで雄勝から出船。しかしながら、この日は冬型で北西強風の予報。尾形さんがガソリンスタンドで「本当に出船するの?」と聞かれるくらいの厳しいコンディションだった。

雄勝湾沿いに風裏を進めば、風裏のワンド限定ながら釣りは可能とのことで、そろそろ架橋が繋がるとうわさの出島(いずしま)の大橋周辺を目指すことに。冗談まじりに「それなら橋をバックに魚を持って撮れば絵になるな」と、中村さん。

尾形さんのGroovyで雄勝漁港から出船

この日のお題は「フラピンジュニア」と「ティンカーバグ」

今回はただのお遊びではなく、新製品のテストを兼ねた釣行。ということで、フィールドスタッフ陣には今秋発売になったばかりの「フラピンジュニア2.8インチ」と「ティンカーバグ2.8インチ」のどちらかで釣るお題が課せられた。

「フラピンジュニア2.8インチ」はフラット形状のピンテールとサイドパーツの小刻みな振動が生む生命感のあるアピールが特長。コンパクトサイズと相まってテクニカルな漁港ゲームなど、ストラクチャーの細部を攻めるような繊細な釣りにも対応するアイテム。

「ティンカーバグ2.8インチ」は定番のクロー系、ソフト素材と弱弱しく見えるシルエットにデザインし、ハイプレッシャーな状況下でも警戒心を下げてバイトを誘うことができる。また、近年主流のロングロッド等を使用した遠投の釣りにも対応するべく空気抵抗を抑え、ロングキャストに適したワームに仕上げてある。


「FLAPIN Jr. 2.8inch/72mm」
ストラクチャーの近くをスーっと泳がせ、漂わすようなイメージ。さらにボトムステイ時は浮力感により横倒れせずナチュラルに誘うこともできる


「Tinker Bug 2.8inch」
手長エビのような長い前脚部分はよわよわしく見えながらアピールは強く、この部分目掛けて食ってくる魚が多数

出島の架橋は完成する直前だった

雄勝湾から少し出ると一気に風が強まったが、風裏の比較的静かな場所に入って釣り開始。シャローに入っている魚を狙うが、小さいアタリが多く、まだ水温が高めなのかサラしている場所などはフグの活性も高め。

そんな中、1本目を釣り上げたのは中村さん。ワームは「ベタンコスリムカーリー3インチ」のキャリコカラー(ギンポ)。前回の田代・網地島釣行でもよく釣れた実績カラーで魚がいるのを確認し、ここからお題に挑戦するそうだ。


中村勝さんはベタンコスリムカーリー3インチのキャリコカラーでファーストフィッシュGET
小さいアタリは多いのだが、小型魚が多く魚の活性は低め

続いて竿を曲げたのは今野勝和さん。お題の「フラピンジュニア2.8インチ」グリパン系カラーで良型アイナメキャッチ!「藻蝦(もしゃ)」が大好きな勝和さんは微波動系の繊細な釣りは得意とするところだ。


勝和さんお題の新製品での1本目。サイズもまずまず!
グリパン系のカラーは根魚狙いの定番だ


谷野社長はもう1個のお題ワーム甲殻類系の「ティンカーバグ」のソリッドレッドでアイナメ確保。シブい状況でも微弱波動で食わせることができるワームだ


谷野雅人さんは「ティンカーバグ」のワレカラカラー使用。このワレカラは別名北海道カラーと呼ばれているそうで、北海道でも高実績な色
すぐに続けてヨロイメバル。この魚は派手な色の割に毒などは無いですが、最近は宮城でもハオコゼ、アイゴなどの毒魚も確認されているので、見かけない魚を釣った時は注意しましょう

出島エリアでナイスなベッコウゾイ

風裏のワンドを探りながら、出島架橋の近くに到達。撮影した時は橋脚のみで橋はまだつながっていなかったものの、中村さんは有言実行、橋脚をバックに良型のベッコウゾイを釣り上げた。「喰った後、根に潜ったから何かとおもったらやっぱりベッコウだったね。(橋をバックに釣るは)冗談で言っていたんだけど」
※その後のニュースで取材撮影の5日後、2023年11月16日に架橋がつながったそうです。

ワームは途中で落ちてしまったが、先ほどと同じ「ベタンコスリムカーリー3インチ」のキャリコカラー(アフタースポーン)
ベイトブレス
S365アフタースポーン 良型根魚の実績多数!
 

勝和さんは「ティンカーバグ」ダークレッド/シード。これで「フラピンジュニア」とお題達成一番乗り

谷野社長がこの日一番のアイナメを釣り上げる

中村さんがベッコウを釣ったエリアはアタリも多いようなので、周辺でしばらく粘ってみることにした。船から見えた岩場のスリットに落とし込んでいた谷野社長、中層でひったくるようなバイトがありこの日一番のアイナメを釣り上げた。ヒットワームは中村さんと同じ、「ベタンコスリムカーリー3インチ」のキャリコカラー(アフタースポーン)


「キャリコカラーはアイナメのスポーニングシーズンを意識したカラーを揃えているので、これからスポーニングの季節に活躍してくれると思いますよ」と谷野社長
他にも魚が入っていないか探ってみたが・・。近年は魚が減っていることもあり1か所1尾ということが多くなっている(この日はオールリリースでした)

お題の「フラピンジュニア」でも中型のアイナメ連発

その後、風が強まり女川湾の方はウサギが飛び回るような状況。風裏限定で粘り、お題の「フラピンジュニア」と「ティンカーバグ」で中型アイナメを追加。この2種はボートロックでも良いのだが、プレッシャーのかかりやすい堤防ロックなどで警戒心の強まっている魚を狙うのにも向いていそうだ。


風が強くほとんど竿を出せずにいた尾形さん「フラピンJr.」マッドグリパンBL.SV


谷野雅人さんは「フラピンJr.」アナハゼチャート


ワンドを出ればかなりの強風。ワンド内も風が巻いてきた
今野勝和さん「フラピンJr.」シャンパンゴールドで。ロック狙いはここまでとして雄勝湾内に戻ることに

ラストは湾内バチコンでクロソイ

風の強まる湾外から雄勝湾に戻り、最後はいつもの場所でバチコンゲーム。取材時はメバル狙いにはまだ少し早く、アジが釣れ続いていたためギガアジがターゲット。アジ狙いの雅人さんの「ST-R(ウルメカラー)」に来たのは、いいサイズのクロソイ。

この日はクロソイのみでタイムアップとなったが、尾形船長によれば例年、水温が下がってくると良型メバルも集まってくるそうなので、メバルシーズンも楽しみにしたい。

湾内バチコン(バーチカルコンタクト)


「ST-R 2.1″ (エスティ―アール)」
ヒレ型パーツ、扁平ボディでフォール時に安定した姿勢を維持し、スローリトリーブ中もアピールしながらバイトを誘うことができるアジング、ライトゲーム用ワーム。
「パインヘッド」
レンジキープ性に優れ、安定姿勢でワームの性能を最大限に発揮できるタングステンジグヘッド
帰港後、翌日の堤防戦に備えてタックルチェック行った

おかっぱりロックも本格的にシーズンイン

翌11月12日は波板海岸を会場に、「2023秋のロックフィッシュバトル雄勝波板」を開催した。

尾形さん、勝和さんは阿部寿彦さんとベイトブレスフィールドスタッフ3人で「チームBちゃん」を組み、見事、団体戦3位入賞!谷野雅人さんと中村渡さんの「ベイトブレスジュニア」も7位に入った。

東北地方のアイナメのスポーニングパターンは年々厳しい状況になっているが、これから1月一杯くらいまでがハイシーズン。冬限定の熱い釣りを満喫していただきたい。


尾形さん、勝和さんは阿部寿彦さんと「チームBちゃん」結成。チーム戦で3位に入賞する活躍
「ベイトブレスジュニア」はチーム戦7位
2023年船を入れ替えたばかりの遊漁船Groovyはデッキが広く、ボートロックなどキャスティングの多い釣りもやりやすい!


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※取材協力/ベイトブレス、Groovy

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