新型ジョイントルアーで追波川バチ抜けシーバス攻略
毎年、早春ではなく、秋の大潮後にゴカイ類の「バチ抜け(産卵行動)」が起こる石巻の追波川(北上川)。2020年シーズンは水温が高いためか?10月中旬の大潮に入ってもバチ抜けが起こらずにいたが、大潮最終日の10月18日の夜に今季初のバチ抜けが発生。翌19日の夜にオライノの村岡さんと実釣を行った。
バチ抜け用3連結ジョイントルアー「ソルティーステージ ゴッドロン」
「昨夜は新北上大橋下流側のバチ抜けポイントに入ったんだけど、全くバチ抜けが起こらず釣れませんでした。どういうわけか、中流の福地閘門あたりでかなり広範囲でバチ抜けが起こっていたみたいで、今日は中流域に入ってみたいと思います。上に入ったら今度は下流で釣れ出したりしてね(笑)」
村岡博之さんのオライノ工房で待ち合わせてから、追波川右岸側の福地地区より少し下流のポイントへ。
使ったルアーは2020年11月新発売のアブ・ガルシア「ゴッドロン」。もともとはFANKY&PANDORA BOXにて販売されていたハンドメイドの3連結ジョイントルアーをアブ・ガルシアで量産。クオリティを下げることなく、バチ抜けパターンに有効な表層系ルアーに仕上げた。
ゴッドロン解説動画
バチ抜けパターンやサヨリなど表層系ベイトパターンに対応した全身駆動3連結ルアー
推奨セッティングに合わせライトタックルで挑む
「ゴッドロン」はハンドメイドから量産化するにあたりかなり繊細な設計となっている。使用するタックルは推奨セッティングに合ったものがベター。メインラインはPE0.8~1号、ショックリーダー14Lb以下。スナップも#1か#0の小さめのが動きを活かしやすい。
TAF製法を採用し、強さと超軽量化を実現したシーバスロッド「エラディケーターエクストリーム」。8.1ftのMLモデルは軽量なシンペンから大型ミノーまで使用可能
アブガルシア(Abu Garcia) エラディケーター エクストリーム EXTS-810MLF-TZ. スピニングロッド 2ピース シーバス スズキ ヒラスズキ
日が暮れるとポツポツとバチ抜けスタート
17時を過ぎ、静かに日が暮れ、鏡のようだった川面に少しずつ流れが出てきた。しかしながら、辺りがだいぶ暗くなってもバチ抜けの気配はない。
17時半頃、まずは小型のバチが抜け始める。「こいつはクルクルバチと言ってるやつで、これだけだとあんまり釣れない。大きいバチが抜けないと」
時おり「バシュッ」という捕食音が聞こえ始め、クルクルバチを追っているせいなのか何度かショートバイトがあるがフッキングせず。そして、18時前頃に大型のバチが抜け始めたところで、1尾目がヒットした。
前夜に比べ極端にバチの数が少ない状況にちょっと苦戦
バチ抜けが始まり捕食音も増えてきたが、抜けているバチの数が本来のものではない。本物のバチがあまり抜けすぎると、今度は逆にルアーに食わせるのが難しくなるのだが、ある程度パニック状態になってくれないと爆釣連発状態とはいかないのだ。
【参考】追波川リバーシーバス 晩秋のバチ抜け&サヨリパターン
やや控えめなバチ抜けの夜となったが、それでもゴッドロンにはコンスタントに反応があり、20~30分おきのペースでシーバスがヒットしてきた。
5尾をキャッチして終了 前夜のポイントの方がよかったかも・・
あとで他のポイントの様子を確認したところ、前日に釣りをした下流側のエリアや対岸側の方では大規模なバチ抜けがみられたそうで、2日連続で狙いをハズしてしまったようだった。
それでも、バチ抜けの数、シーバスの活性ともにいまいちの状況ながら5尾をキャッチ。「ゴッドロン」がバチ抜けパターンに有効なことは確かで、状況次第ではもっと釣果も伸びたはずだ。
追波川のバチ抜けパターンは今後も11月一杯まで大潮から大潮後の中潮にかけて期待できる。シーズンによっては12月に釣れることもあるので、新発売のゴッドロンをGETできたらその実釣力をお試しいただきたい。
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※実釣・解説/村岡博之
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
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