釣行記

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金華山周辺アフタースポーニングのボートロック

編集部 2020年12月13日 更新

12月も半ばになり、2020年秋冬季のロックフィッシュゲームもスポーニングシーズン後半戦。アフターの良型も口を使い始めたタイミング、石巻・万石浦の龍颯丸(リュウソウマル)で金華山周辺エリアのボートロックを取材してきた。

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まずは網地島周辺でスポーニングの状況を探る

2020年12月6日、石巻の渡波漁港を出船した龍颯丸は金華山へ向かう途中、まずは網地島周辺でアイナメのスポーニングの状況をチェックしてみることに。前週の出船時にすでにアフターに入りかけている状況だったため、シャローのスポーニングエリアから始めて、少し外側のアフターのポイントにかけて探った。

最初に入ったエリアはシャローの反応はかなり渋く、少し落ちたポイントでポツポツとアイナメがヒットしてきた。

スポーニングエリアになるシャローに入ったが、反応はほとんどナシ

しばらくしてマックスセントのキングテール8インチに釣れてきた中型のアイナメ。「大き目にリフト&フォールして誘いました!」ベッコウゾイにも実績のあるワームだ 

Berkley(バークレー) ワーム パワーベイト マックスセント キングテール 8インチ ミミズ PBMSKT8-MMZ

シャローの次は、隣接したちょっと深くなっているゾーンも探ってみた

卵をはたいた後とみられるメスのアイナメ

ベッコウゾイも釣れてきた

少し沖に離れた浅根を狙うと、まずまずサイズのアイナメがヒット。シャローのポイントも場所によってはオスアイナメが連発して、スポーニング後のネストを守っているような個体がまだ残っているのを確認した。しかしながら、大型サイズのアイナメや良型ベッコウは出ず、早々に本命の金華山へ移動することに。

網地島からちょっと沖に離れた浅根を狙ってみると

まずまずサイズのアフターのメスをキャッチ!

産卵後でお腹が凹んでいるメスの個体

灯台近くのシャローではオスのアイナメを確認

いよいよ今回の本命釣り場である金華山へ!

聖地・金華山に移動しベッコウゾイを狙う

本命の金華山周りへ移動。この日は波風ともに穏やかだったので、じっくりと一周巡ることができた。

最初からベッコウ実績ポイント!金華山の南側から金華山灯台、東側のワンドと、いかにもなスポーニングエリアのワンドを撃っていく。

金華山といえばベッコウゾイの宝庫。初っ端からベッコウ実績ポイントを攻めていく

釣れてきたのはタコ・・。他には小型のアイナメと、本来の場所に魚が居ない。すかさず場所移動

金華山周辺としては濁りのある水色。何か影響があるのか

金華山灯台を通過。島の東側(外洋側)には実績のあるワンドが多数

ベッコウゾイは不在?シャローでオスアイナメ連発

スポーニングポイントになるワンドを撃っていくと、ベッコウは出なかったが、アイナメは良型がヒット。シャローからは婚姻色の鮮やかなオスアイナメが連発。産卵後のメスアイナメも釣れれば40cm台後半の好サイズが上がった。

スポーニングポイントのワンドが連続するエリアを探っていく

この時点で最高サイズの良型アイナメがヒット

シャローのスポーニングエリアではオスアイナメが連発

さらに藻の中に隠れていたアイナメをキャッチ

色鮮やかなオスの婚姻色

ガルプ!ソルトウォーター パルスクロー 3インチ」はこの日も安定した釣果を叩き出していた 

いかにもベッコウゾイなスポーニングポイント

ワンド内に沈む大小の岩がみえる。大岩のカゲなどにベッコウが潜むはずだが

狙っていたのに比べるとちょっと可愛いサイズ・・

「この時季、ベッコウは出れば大型が釣れてくれるはずなんですけどね・・ここで小ベッコウが出てくるようだと厳しいです。ベッコウはちょっと居るはずの場所に居ない感じですねぇ」と、阿部充博船長。意外な厳しさに少し困惑しつつも、引き続き頑張ってポイントを撃っていく。

ゲスト(?)のハリセンボンは水面に浮いていたところをネットで掬った。近年は暖かい海の魚種が多くみられるようになっており、暖流に乗ってきたものの水温低下で弱った魚かも

金華山らしい断崖絶壁のポイント

謎のポーズを決めるミッツ船長も自身で釣って状況をチェック

斜面状の海底から一気に水深が落ち込むエリア

ここも中型のアイナメがポツポツと釣れて楽しめた

お昼休憩後 金華山東部で続きを狙う

夢中に遊んでいるといつのまにかお昼の時間。陸に上がるかどうか確認し、金華山港へ入港することに。釣り場から10分ほどで到着。きれいな休憩室などもあり、緊急時のトイレなども安心。船長が沸かしてくれたお湯でカップラーメンを食べて温まり、午後の部へ。

お昼はお湯のサービスあり。カップラーメンで回復して午後もタップリ楽しむスタイル

午後は金華山の先ほど中断したポイントの続きからスタート。すると、シャローの藻場エリアから48cmのオスアイナメが登場!もう1匹オスアイナメが追ってきていて、そちらも40UPはある良型。産卵後のネストを守っているオスのようなので、すみやかにリリースした。

先ほど中断したポイントの続き付近から再開

水面に見えた瞬間50UP!と思ったが、測ってみると48cmのナイスプロポーション

藻場の中から、他の40UPのオスも追いかけてきた。まだネストを守っているオスがいるようだった

こちらも色鮮やかなオスアイナメ

牡鹿半島方面で本日ラストを飾るナイスフィッシュ

この季節は日没が早く16時過ぎには暗くなりはじめるので、帰りの航程も考えるとタイムリミットは15時。最後は金華山を離れて牡鹿半島側のポイントを撃ってみることにした。

最後は牡鹿半島の北側エリアへ。仙台湾側より女川雄勝側の方が透明度が高かった

刻限の15時が迫る・・

ここでタイムアップはちょっと悲しいので、ラスト1か所、10分間だけ粘ってみることに

ラストに良い魚を1尾釣りたいところだったが、無反応のまま刻限の15時に。泣きの10分残業ということでちょっと外向きの根を撃ってみると、かなり太さのある47cmのナイスアイナメが釣れてくれた。

「残業アリガトウゴザイマス」最後に出ました大型アイナメ

長さは47cmだったが、太さのある見事なプロポーションのアイナメ

絶好の釣り日和に良型アイナメもしっかりと釣れてくれて楽しい釣行になった。アイナメはこれから産卵後の個体が本格的に釣れるようになる。また、ベッコウゾイも今回は居なかったものの、大型が出る可能性は十分。1月からは産卵のために接岸してくるタラをジギングで狙う予定なので、龍颯丸の出船予定をチェックしてみてほしい。

石巻・万石浦から出船する「龍颯丸」。主に土日祝日ロック、ジギング船などルアー船で出船。キャスティングしやすいフラットな船で日の出から日没まで1日タップリ楽しめる。初心者の方も船長がやさしくガイドしてくれるので安心!
■TEL:090-6628-9810

ミッツさんとも呼ばれて親しまれる阿部充博船長。状況を把握するため(?)自らも竿を出す釣り好き船長が船上を盛り上げてくれる


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※取材協力/龍颯丸(石巻・万石浦)

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