シーバス等ナイトゲームの装備とマナーについて
これから夏が近づくとシーバスなどナイトゲームが面白い季節になる。日中が暑い日などは、涼しい夜でないと釣りにならないことも。
シーバス、フラットフィッシュといったナイトゲームの装備とナイトウェーディングで気を付けたい点などについて村岡博之さんにお聞きしました。
ナイトウェーディングの装備
ウェーディングの場合はウェーダー、浮力材入りウェーディングベストに頭を保護するキャップ、手を護るグローブ。そこに夜はヘッドライト類が追加される。暗い中でハンドランディングしようとするとフックが指に刺さる事故も多発するので、ランディングネットもあった方がいいだろう。
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ヘッドライトで水面を照らさないよう注意する
両手をふさがずに足元や手元を照らせるヘッドライトは夜のマストアイテム。ただし、これでポイントの水面を照らすのは厳禁。魚を散らす原因になる。ポイントに入るために足元を照らすのはいいが、水辺に近付いたらライトは消すようにする。
また、ルアー交換などで手元を照らす時もポイントに背を向けて陸側を向くかいったん陸に上がるようにする。ルアー交換くらいはライトを使わずにできるよう練習するアングラーも多い。
注意したいのが先行者がいる場合。すでに駐車した車があるなど先行者がいる気配がある場合、釣りをしているところをライトで照らして確認するような行為はNG。水面をライトで照らすと釣れなくなるものと頭に入れておこう。
ヘッドライトとして使用するほか、ライト部分にマジックテープが付いており、ライトだけ外すことができる。付属のマジックテープでベスト等に取り付けることが可能
先行者に配慮し、ウェーディング時は細心の注意を払う
夜は先行者の存在が分かりにくく、トラブルになりがち。駐車スペースに先に入った人の車があったり、キャスト音がする時は先行者から十分に離れた場所に入るか、やむをえず近くのポイントに入る場合は一声かけて許可を得てから釣りをするようにしよう。上にも書いたとおり、ライト等でポイントを照らして人がいるかチェックするなどは厳禁だ。
ウェーディングする場合、日中以上に足元に注意する必要がある。初めての場所、久しぶりの釣り場にウェーディングする場合は、必ず日中の明るいうちにポイントの状況を確認しておこう。
知っているはずのポイントでもぬかるみやエグレがあることも。ぬかるみゾーンに入ったら埋もれる前に速やかに後退する。「追波川はシジミ漁が盛んなので、漁で掘った後は50cmくらい落ち込んでいることがあります。ふつうに歩いていたら急にストンと落ちて危ない思いをしたことがありますよ」一歩一歩注意しながら歩を進めるようにしよう。
虫刺されに注意
夏場は蚊を中心とした虫が多くなり、虫刺されの被害も多くなる。夏のナイトゲームでは長袖着用など虫対策はマスト。虫除け術については別の項目で詳しく紹介する予定。
※解説/村岡博之