スポーニングシーズン序盤の金華山~網地島ボートロック
宮城周辺のロックフィッシュが秋冬のスポーニングシーズンを迎えている。ここ数年の傾向で水温が少し高く、シーズンの入りが遅れ気味ながら、産卵個体が浅場に入り始めた11月上旬、金華山~牡鹿半島・網地島周辺のボートロックを取材してきた。
ロックの聖地金華山へ一直線!前日までのうねりの影響は?
東北ロックフィッシュシーズンに入ったばかりの2021年11月7日。阿部充博船長(みっつ船長)の龍颯丸は万石浦を出船し、牡鹿半島沿いを抜けて金華山へ向かった。
「魚は産卵期に入っているのですが、前日、前々日までウネリがきつかったので、影響がどうなのかちょっと心配ですね。魚はシャローにいるはずなのですが、時化のせいで少し落ちた場所にいる可能性もあるので、色々探ってみようと思います」と船長。
金華山南側のベッコウゾイ実績ポイントからスタート
まずは沖のウネリの影響が少ない、金華山の内側(牡鹿半島側)からスタート。ワンドに大石が沈み良型ベッコウを狙えるポイントだが、金華山の海にしては少し濁りがあり、予想通り時化の影響はありそうだった。
外海側は釣りにならず金華山瀬戸~牡鹿半島へ
金華山瀬戸の海峡を抜けて金華山の北側へ抜けると、まだまだうねりの影響は大きく釣りをするのはちょっと厳しそう。諦めて金華山港のある内海側へ戻り、黒崎周辺などの牡鹿半島の磯を撃っていった。すると、しばらくしてまずまずサイズのアイナメがヒット。こちらで実績ポイントをラン&ガン!
牡鹿半島エリアの良型ベッコウゾイ
スポーニングの大型魚が入ってきそうなワンドを入り口から奥側まで探っていった。すると、岸から少し離れたポイントでちょっといい魚がヒット。しかし、やり取りの途中で根に潜られてしまった。魚が掛かっているのは分かるのだが、巻いても上がってこない状況。
ベッコウゾイの場合、いったん根に入られてしまうと出てくる可能性は低いのだが、船を少し動かして対処すると、はまった角度が良かったのか脱出に成功。上がってきたのは40cmちょっとの良型のベッコウゾイ。
網地島で休憩して午後の部スタート
龍颯丸は朝から日没近くまでの1日船が基本。途中、トイレ休憩がてら金華山港などに寄港してお昼休みをとり、夕方まで数時間の釣りを楽しむことができる。この日は網地島周りで釣りをしていたので、網地港の邪魔にならない場所に接岸。カップラーメンタイムでほっと一息。
砂礫底のポイントではヒラメもヒット!
網地島周りは岩礁帯の中に砂利浜の混じるポイントが点在。「ここらへんはフラットフィッシュも結構釣れるんだけど」などと話していると、これまでとはちょっと違う引きの魚がヒットしてきた。
底荒れの影響があってかなり渋い1日だったが、帰港途中、渡波周辺エリアでおまけ延長タイムを楽しんだり、ロックフィッシュシーズンの1日を満喫した。
宮城のロックフィッシュ最盛期突入!
取材の翌週、11月14日は52cmのベッコウゾイ筆頭に50UPの大型アイナメも上がる好釣果。取材時は時化後でシブかっただけで、季節はばっちりハイシーズンに入っている模様。この好季に大型根魚を手にしていただきたい!
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※取材協力/龍颯丸(石巻・万石浦)