釣行記

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大剣も狙える三陸宮古沖の夜イカショート便を紹介

編集部 2024年8月12日 更新

岩手県宮古市・隆勝丸のイカ釣り船を取材してきた。夏のケンサキイカとスルメイカが混じるシーズン、大剣と呼ばれる大型剣先を狙って水深浅めのポイントに釣行した。
※2024年8月掲載。


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盛期のケンサキイカは大剣サイズを狙えるシーズン突入!

今季もイカの当たり年で連日大盛況の三陸夏イカ。宮古沖でもムギイカ(夏スルメイカ)、ケンサキイカ混じりで好調をキープしていた。

隆勝丸さんが今季、夜イカ船に初出航したのは6月中旬過ぎ。始めた頃はスルメイカ主体に数杯ケンサキイカが混じる状況だったものの、7月に入りコンディションも上向きとなり束釣りの日もあるなど上々。日によってはケンサキイカの釣果が9割近くにも及ぶこともあったり、大剣、中剣が多数混じったり。そんな朗報を聞きつけ7月下旬、宮古市日出島漁港より出船する夜イカ船ショート便に乗船。その模様をお届けします。

19時に日出島漁港を出船。15分も走れば本日のポイントへ到着。魚探でベイトの反応を見ながら18mラインがこの日の漁場。アンカー投下後、スタートフィッシングとなった

日中予定がある人に好評!19時出船ショート便

ショート便は19時に出航し22時には納竿(季節により変動あり)。実釣時間を短縮して、短い時間で釣りを楽しませてくれる便のこと。

出船時間が通常便より遅いことがメリットの一つ。この時期(季節により変動)の平日夜イカ船の通常便は、18時には出船するので仕事の関係で乗船出来ない方が多い中、このショート便は、遅めの19時に出船となることから(宮古近郊の方であれば)仕事を終えてから駆けつけることも出来る。

また出船してからポイント到着後すぐに集魚灯が点くので、ベストなタイミングからのスタートフィッシングになることや、実釣時間が短縮されている分、通常便よりも料金設定がやさしいことも魅力と言える。

船釣りともなると敷居が高く感じられて一歩踏み出せない。船酔いが心配で長時間の釣行は・・・。次の日の仕事に疲労が残ってしまうかも。なんて思われている方には、この懸念事項を払拭するオススメの設定になっている。

当日は、ここ数日間スルメイカに元気がなかったことから良型のケンサキイカを狙うことに。出船から漁場まで15分程度とあっという間に到着、宮古湾口付近の水深18mラインでのスタートフィッシングとなった。海況は、ややウネリがあり雨がポツポツと降ったり止んだり涼しさが感じられた。

お父さんからのレクチャーを受け早速メタルを投入。やったね!船中1番乗り!!


開始からイカは本調子とまではいかないまでも良好。レンジはボトム付近が熱く、比較的柔らかいアクションからのステイが乗り良く、全体にポツポツと竿が曲がり釣れ始めた
子供さんへのレクチャー後、お父さんも本腰を入れてイカを誘いヒット
お父さんには負けられないとレクチャー通りにボトムを中心に探っていたところ、アタリとともに大きく竿がしなる。上がってきたのはナイスサイズのケンサキイカだった。子供さんの雄姿にお父さんも脱帽

序盤から大型剣先イカが釣れ好スタート

イカメタルは船長指示のもと15号からスタート。水深が浅かったためか適度な潮流が仕掛けをしっかりと馴染ませ、程よい感じだった。開始後からボトムレンジでポツポツとケンサキイカがヒットし、序盤はイカのコンディションも良。その後もラッシュまでにはいかないまでもコンスタントに釣れ続け、数を重ねていった。ヒットするイカメタル、ドロッパーのカラーは、宮古湾で定評のあるピンク系をはじめ黄色系、赤白系が好反応だった。

イカの釣れるペースもマズマズ、中盤から終盤にかけてのお祭りモードに期待が膨らんだが、爆釣へのスイッチは入らず我慢の展開。しかしながらヒットするイカは中剣、大剣揃い。ボトムからズッシリとした重量感あるケンサキイカが上がるごとに船上は大賑わい。中にはこの日のビッグワン、胴長40cmの大剣も上がり周囲を驚かせていた。

各釣り座には海水口とイカ釣り専用のバケツとザルが設置
後部には女性も安心の水洗トイレが完備され、快適な釣りをサポート
夏の風物詩ともいえる漁火を見ながらイカ釣りに没頭。この日の宮古湾沖では、各港からイカ釣り船が集結していた


この日一番のビッグサイズ。胴長で40cm超の見事な大剣に船上は大盛り上がり。「このピンクのイカメタル15号が当たっていたんで、序盤はこのメタルのみで探りました」と笑顔がこぼれる


中盤から終盤にかけてペースがやや落ちたものの、ヒットするイカは良型揃い。中剣、大剣サイズが飛び出す
この日は中剣サイズ主体。イカ専用のバケツには良型がひしめき合い、あっという間に底が見えなくなった
当日のアベレージサイズ。左がケンサキイカ、右がスルメイカ。スルメイカがやや小ぶりだった
釣り人の特権、沖漬け。釣れたてのイカを生きたままタレに漬けることで、イカがタレを吸い込み内部まで良く味が付き美味


竿頭は32杯の釣果。終始ポツポツの中で良型を多数上げていた。前半はピンク、後半から反応が薄くなり黄色系に切り替え着実に数を伸ばしていた。この日のビッグワンは折り曲げないと入らないほどデカかった
竿頭の方は仕掛け上部にケミホタルを装着。イカは発光体には興味を示すことから、活性が今一つのイカへのアピール効果に繋がった

秋のヤリイカシーズンまで釣れ続くことに期待!

8月に入ってからの釣果は4日、デカスルメ混じりで多い人で束釣りの102杯、7日のショート便ではスルメイカ、ケンサキイカ混じりで多い人で50杯と堅調だ。今後も低調、復調を繰り返しながらもイカは成長し、秋以降は重量級のスルメイカ、ヤリイカが姿を現す。毎年、良型が乱舞する当地だけに今後も目が離せない。

22時に納竿し帰港。正味3時間のショート便は体への負担も少なく初心者や、これからイカ釣りを始めたい方には、もってこいの釣行スタイルと言えよう
今回お世話になった㈱隆勝丸の平子代表。代表の平子さんは気さくな性格でいろいろとフォローしてくれるので、初心者からファミリー、女性の方も安心して楽しめる。カレイ釣りをはじめ根周り五目、青物、マスジギング、ヒラメにオキメバル、そしてボートロックと周年多彩な魚種を釣らせてくれる。現在は夜イカショート便(19時~22時※季節により変動あり)、通常便(18時~23時)、深夜便(金曜日、土曜日限定23時30分~翌4時30分)をはじめ青物ジギング船で好評出船中。また釣魚の相談にも歩み寄ってもらえるので「気軽に相談してください」と平子代表

[遊漁船紹介]㈱隆勝丸

■TEL:0193-65-7910/携帯:080-6042-6263


㈱隆勝丸では遊漁船の他、ホタテやホヤなどの養殖をはじめ観光、直販事業といった海を包括した総合的な事業を行っている。特にホタテは天然採苗の稚貝から育てて純宮古産を提供している


ホタテが養殖されている日出島周辺の海域は、外洋の荒々しさと内湾の静けさを併せ持つ潮通しの良いエリア。ここで育ったホタテは貝柱が厚く、シャキシャキと歯ごたえがあり甘みが強いのが特徴。ホタテの販売も対応している。なお釣り船を利用された方には特別価格にて販売も行っている(2024年8月9日現在は、貝毒の発生により出荷停止となっているが、解除されれば対応可。要確認)


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※取材協力/㈱隆勝丸

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