東北地方沿岸で増えている危険生物(有毒魚など)に注意!
近年の海水温の上昇などにより、これまで東北地方では見られることの少なかった南方の魚種、生物が増えてきています。それに伴い、ヒレや体内などに毒を持つ危険な魚に遭遇することも増えてきました。こちらでは堤防、海岸など身近な場所で遭遇する危険のある魚(生物)をまとめて紹介します。
※見慣れない魚を見つけた時はむやみに触らないで、種類を調べるなどしましょう。編集部へのご報告もお待ちしています!
アイゴ
宮城沿岸で急増し、海藻類の食害なども問題になっている魚。各鰭のトゲに毒があり刺されると強い痛みが続くが、食べて美味しい魚なので西日本方面ではトゲを処理したうえで食用にされている。
釣れた場合は魚つかみなどを使用して直接触らないようにして、持ち帰るならハサミでトゲを切ってケガをしないように注意しよう(腹ビレや尻ビレも忘れなく)
×トゲ
◎食用
ハオコゼ
磯や藻場、岸壁際などの浅い海に生息するカサゴの仲間で、小型ながらヒレの棘がキケン。関東以南では投げ釣り、探り釣りなどの外道によく釣れるもので、東北沿岸でも見られるようになってきた。体色が小型のヨロイメバルや小型のカジカ類などに似るので、間違って触ってしまわぬよう注意したい。
※画像なし、画像募集中です。
×トゲ
△食用
キタマクラ
「北枕」の名前の通り、有毒部位を食べてしまうと死に至ることもある毒魚。フグ毒を持ったフグ科の仲間の魚なのだが、カワハギやウマヅラハギなどとも少し似るため注意が必要。体表の粘液にも毒があると言われるので、素手で触らぬように注意(間違えて触ってしまっても体内に入らなければ大丈夫なのでよく洗い流すようにしよう)。形態は青い模様や黄色いヒレなどの体色は個体差が大きい、胸ビレの上の側線付近に褐色の帯がある。
×食用
ソウシハギ
カワハギ科の仲間の毒魚で、ウマヅラハギなどと間違えてしまわぬよう注意が必要。大きい尾鰭の形や青色の流れ紋などで見わけられる。有毒部位の内臓を取り除けば食べることもできるようだが、万一の中毒を避けるため素人料理は禁物。
×食用
カツオノエボシ
関東地方などでは砂浜に打ち上げられたものに触ってしまい刺されるケースが知られている。東北地方ではあまり見かけなかったのだが、近年、宮城のサーフなどでも目撃されるケースが増えてきた。鮮やかで毒々しい青色の浮遊性の生物で、打ち上げられると小さな水風船のように見える。触手に強い毒があり、刺されると強いしびれと中毒症状で死亡することもある。死後も毒は残っているので、打ち上げられたり、引っかかって上がってきた場合は潰したりせず、刺されないよう注意して扱うようにする。
×刺毒
ゴンズイ
海に生息するナマズ型の魚。群れを作り、関東以西では投げ釣りなどの定番外道。ヒレの棘に毒があるため、釣れたら安易に触らぬよう注意すること。
※画像募集中です。
×刺毒
〇食用