これからヤリイカにも期待大な岩手宮古沖のイカメタル
岩手県宮古沖ではスルメイカに混じり、早くもヤリイカが釣れ始めた。スルメイカも良型を狙えるようになり、三陸のイカ釣りは秋冬シーズンへ。そんな2024年9月上旬、宮古こうしん丸のイカメタル船の模様を取材してきた(2024年10月掲載)
夏からずっと好調!宮古こうしん丸のイカ釣り事情
今季の宮古湾のイカ釣りは6月下旬より本格始動。開幕とともに大きな盛り上がりを見せている。
今回お世話になったこうしん丸さんが夜イカ船を始動したのは6月下旬、スルメイカを多い人で76杯と好スタートを切った。月が変わり7月には50~80杯と好調をキープ。8月には夏スルメイカ主体にケンサキイカも多数混じるようになり、イカ釣りファンの熱いシーズンが到来。
月日とともに成長し続けるイカを求め、9月上旬、宮古港藤原埠頭(藤原地区船揚場)より出船するこうしん丸さんに伺った。その時の模様をお届けします。
台風通過後のタフコンディションながらスルメの活性はマズマズ
当日は17時半に出船、漁場到着後スタートフィッシング。釣況は台風やシケ続きで釣果にバラつきのある状況。今回のポイントも台風一過後の回復途中とは言え深場はタフコンディションが想定されたことから、湾口付近の55mラインで実釣することに。
序盤はポツポツ釣果。ヒットレンジはボトム~5m辺りに集中していた。釣れてくるイカはスルメイカにケンサキイカ、そしてヤリイカの姿も。特にボトム付近は熱くイカのソフトタッチをヒットに繋げる事が釣果を左右した。
中盤は潮速が上がり25号では横一直線、加えて二枚潮になりタフさが増し始めたことから船長より30号使用のアナウンス。それでもラインは横に流れオマツリも多々あり皆さん苦戦を強いられた。そのような状況下、イカジグにスイッチした方が数を重ねる結果に。
この日のスルメイカ攻略パターンは?
この日のスルメイカのコンディションには、きびきびとしたアクションよりはむしろ大きく超スローなワンピッチが比較的マッチしていた。ヒットパターンはイカジグをボトムまで投入し、そこからゆっくりとワンピッチで上層に巻き上げる途中にズドンとイカがヒットするイメージ。5回も巻かないうちに乗ってきたことから、スルメイカはボトム付近に群れていたようだった。
速潮、時間と共に変化する変則的な潮に加え、後半はウネリも加わる悪条件のなか、竿頭の方は41杯の釣果。イカの居るレンジを探り続け、ヤル気スイッチが切り替わるベストなタイミングでイカジグとメタルを使い分けての勝利。
船長に伺ったところ、イカジグにしか当たらない時、メタルしか当たらない時がその日に数回あり、その状況をいち早く察知しタイミング良く切り替える事が鍵のようだ。
この日の釣果はスルメイカ:ケンサキイカは5:4、そこに小振りなヤリイカが5~6杯混じる状況だった。例年ではこの時期にヤリイカの姿はまだ見えていなかっただけに今後が大いに期待出来そう。
気になる直近の状況は9月26日は多い人で90杯、翌27日は多い人で70杯と、台風シーズンでシケが続いたことによる心配を一蹴する釣果。依然好調をキープしている。10月に入りスルメイカのサイズもさらにアップしており、いよいよビール瓶クラスの重量級がお目見えするシーズンの到来だ。
遊漁船紹介「こうしん丸」
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