釣行記

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これからヤリイカにも期待大な岩手宮古沖のイカメタル

編集部 2024年10月4日 更新

岩手県宮古沖ではスルメイカに混じり、早くもヤリイカが釣れ始めた。スルメイカも良型を狙えるようになり、三陸のイカ釣りは秋冬シーズンへ。そんな2024年9月上旬、宮古こうしん丸のイカメタル船の模様を取材してきた(2024年10月掲載)


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夏からずっと好調!宮古こうしん丸のイカ釣り事情

今季の宮古湾のイカ釣りは6月下旬より本格始動。開幕とともに大きな盛り上がりを見せている。

今回お世話になったこうしん丸さんが夜イカ船を始動したのは6月下旬、スルメイカを多い人で76杯と好スタートを切った。月が変わり7月には50~80杯と好調をキープ。8月には夏スルメイカ主体にケンサキイカも多数混じるようになり、イカ釣りファンの熱いシーズンが到来。

月日とともに成長し続けるイカを求め、9月上旬、宮古港藤原埠頭(藤原地区船揚場)より出船するこうしん丸さんに伺った。その時の模様をお届けします。

ソルトからフレッシュウォーター、渓流、アユ、投げ、小物に至るまで豊富な品揃えの宮古市内にある釣具店 釣研でイカの最新情報を入手


近年のブームで急遽イカコーナーも増設しイカ釣りファンを魅了。イカリグをはじめメタル、ジグ、オモリグ、スッテ等々、イカ釣りアイテムがズラリ勢揃い


釣行前に氷を購入。宮古市内には24時間対応の氷自動販売機があるので釣り人にはとても便利。23kgの氷を300円で購入できるからグループ等で分ければ、かなりお得。場所は宮古港の道の駅みやこ(シートピアなあど)の道路を挟んで向かい側、宮古市魚市場駐車場の西側、端の方にある

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岩手県宮古港JFみやこの24時間購入できる氷自販機を紹介


取材当日、乗り合わせた方々の中に、偶然にもクレイジーオーシャンの澤口さん、釣りガールのハルさん、ピュアフィッシングジャパンの健太郎さんが。豪華な顔触れの中、ポイントを目指し出船
日がだいぶ短くなってきた。出船した17時半頃にはすっかり日も傾いていた

台風通過後のタフコンディションながらスルメの活性はマズマズ

当日は17時半に出船、漁場到着後スタートフィッシング。釣況は台風やシケ続きで釣果にバラつきのある状況。今回のポイントも台風一過後の回復途中とは言え深場はタフコンディションが想定されたことから、湾口付近の55mラインで実釣することに。

序盤はポツポツ釣果。ヒットレンジはボトム~5m辺りに集中していた。釣れてくるイカはスルメイカにケンサキイカ、そしてヤリイカの姿も。特にボトム付近は熱くイカのソフトタッチをヒットに繋げる事が釣果を左右した。

中盤は潮速が上がり25号では横一直線、加えて二枚潮になりタフさが増し始めたことから船長より30号使用のアナウンス。それでもラインは横に流れオマツリも多々あり皆さん苦戦を強いられた。そのような状況下、イカジグにスイッチした方が数を重ねる結果に。

魚探でベイトの反応を見ながらポイントを選定しアンカー投下。今回のポイントは55mライン
下層が速潮だったため、25号のメタルでスタートフィッシング
ボトムスレスレでファーストヒット。アタリはマイクロタッチ


集魚灯を点灯し、いよいよ本格モードへ。30分程すると船上ではポツポツと竿曲がりシーンが見られるようになった


釣りガールのハルさんはケンサキイカ、澤口さんはスルメイカがヒット。宮古湾のイカメタル釣行を存分に堪能
序盤のケンサキイカのコンディションは警戒気味。イカパンチでソフトなタッチが目立っていた


潮流が出始めたあたりからスルメイカのアタリが連発。タナはボトムから中層までバラツキが見られたものの、大きめなアクションがマッチしてスルメイカを次々にゲット
中盤は潮流が加速し、船長より30号のアナウンス。ラインが横に流れオマツリも頻発、皆さん苦戦を強いられた
速潮に加え下層では別な潮も加わり厳しさが増す中、スルメイカのコンディションが上昇傾向と判断。すかさずジグに切り替え数を重ねる健太郎さん


当日はいい感じにイカがバラついていたが、そんな中でもレンジを見極めた方が数を重ねていた

この日のスルメイカ攻略パターンは?

この日のスルメイカのコンディションには、きびきびとしたアクションよりはむしろ大きく超スローなワンピッチが比較的マッチしていた。ヒットパターンはイカジグをボトムまで投入し、そこからゆっくりとワンピッチで上層に巻き上げる途中にズドンとイカがヒットするイメージ。5回も巻かないうちに乗ってきたことから、スルメイカはボトム付近に群れていたようだった。

速潮、時間と共に変化する変則的な潮に加え、後半はウネリも加わる悪条件のなか、竿頭の方は41杯の釣果。イカの居るレンジを探り続け、ヤル気スイッチが切り替わるベストなタイミングでイカジグとメタルを使い分けての勝利。

船長に伺ったところ、イカジグにしか当たらない時、メタルしか当たらない時がその日に数回あり、その状況をいち早く察知しタイミング良く切り替える事が鍵のようだ。

この日の釣果はスルメイカ:ケンサキイカは5:4、そこに小振りなヤリイカが5~6杯混じる状況だった。例年ではこの時期にヤリイカの姿はまだ見えていなかっただけに今後が大いに期待出来そう。


序盤はスルメ、ケンサキ、ヤリイカがポツポツ。中盤もポツポツ。ラッシュを期待した終盤もポツポツと終始ポツポツの状況ではあったものの、それぞれのアプローチで当日のベストな答えを導き出す事がイカ釣りの魅力
当日の釣果の中にはこの時期には珍しいヤリイカの姿も数杯見られた。まだサイズは小さいながらも今後のシーズンに期待は大だ
この日、入賞のジグ、メタル、スッテ。定番カラーのピンク、黄色系は王道。そこに赤白、赤緑、ケイムラ仕様の青系も頑張ってくれた

気になる直近の状況は9月26日は多い人で90杯、翌27日は多い人で70杯と、台風シーズンでシケが続いたことによる心配を一蹴する釣果。依然好調をキープしている。10月に入りスルメイカのサイズもさらにアップしており、いよいよビール瓶クラスの重量級がお目見えするシーズンの到来だ。

遊漁船紹介「こうしん丸」


今回お世話になったこうしん丸の大洞船長。船長は人当たりが良くおおらかな性格。そして元気100倍。持ち前の明るさで、いつも船上を楽しませてくれる。もちろん初心者からファミリー、女性、ベテランの方に至るまで親切丁寧をモットーに対応してくれるので安心して釣りが楽しめる。カレイ釣りをはじめ根周り五目、青物、タラ、マスジギング、ヒラメに中深海、そしてボートロックと周年多彩な魚種を釣らせてくれる。現在はイカメタルお一人様8,000円・ショート便お一人様6,000円(平日限定)、ヒラメ・泳がせ五目船お一人様8,000円(活きイワシ付き)、ジギング船お一人様8,000円で好評出船中。「その他の釣り物も気軽にお問合せください」と大洞船長


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※取材協力/宮古こうしん丸

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