釣行記

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仙台湾の根周りナメタガレイ五目!アタリの小さい冬ナメタの食わせ方

伊藤 育男 2021年9月9日 更新

2013年の年末に64.5cmの大ナメタを釣っている伊藤育男さんが2015年ラストに仙台湾ナメタガレイ釣行。船中59枚の好釣果に恵まれた。バンバン喰いが良い状況ではなかったが、ナチュラルな誘いを駆使して釣果を伸ばした。※2016年1月掲載の記事です。

遊漁船は64.5cmを上げた時と同じ第一海友丸。仙台湾のナメタ釣りに絶対の自信あり
ポイントは水深30m前後より浅めが中心。波風穏やかで釣りやすかった
 
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ナメタはエサをあまり浮かせず、ナチュラルに沈め気味に食わせる

2015年12月30日の晦日、年越し用の子持ちナメタ狙いで仙台湾に出船した。釣果は本命ナメタガレイを一人1~7枚とまずまず。「船宿シーズンベストという船中59枚。アブレ無しで、トップ2人が7枚。ほとんどの人が2~4枚を釣って喜んでいました。ナメタを熟知した瀬戸船長のおかげです」と育男さん。

ただ、この日はナメタの活性が高かったというわけではないそう。終始食いが浅く、ちょいちょいとエサをつまむようなアタリにアワせて、釣り上げらても皮一枚で掛かっているような魚が多かったそうだ。

「形状記憶合金のような張りのある仕掛けを使っている人もいましたが、この日はあまり合っていないようでした。魚の食いが渋いのでずっと誘い続けるのは良くなく、ラインを張ったまま仕掛けをステイさせ、ククンと小さなアタリがきたらちょっと食わせるようにして、ゆっくり聞きながらアワせると掛かっているという感じでした」

活性の低いナメタに大きく誘い続けるのは×。かといってポイントは根周りなので、根の凹凸をしっかりトレースするように誘わないと根掛かりしてしまうので注意が必要だ。

ナメタの活性は低くアタリは渋い。この日は凪で釣りやすかったのも幸いした
活性は低めだったがナメタガレイはコンスタントにヒットしてきた

魚の動きが渋い冬の釣りでは仕掛けはナチュラルに誘える柔軟なタイプの方が釣りやすい。あまり長すぎるのも根掛かりの原因になるのでよくなく、細かく動きすぎない中間的な仕掛けがおすすめだ。

「育男の仕掛けのショート3本バリ(IK05)と宙誘タイプ(IK04)がよくて、7枚釣った人は2人ともIK04でした。この日はノーマル3本バリ(IK01)だとちょっと長すぎて根に引っ掛かる感じだし、かといってショート2本バリは短くてアピール度が低かったんだと思います」

両テン式のIK03は魚の活性が高い時などはよく釣れるのだが、この日は誘いすぎて食わせきれないようだった。オモリの上に枝の付いているIK04 は上バリのアピールが効いた可能性が高い。ナメタ狙いでは喰いが渋くてもエサのイソメはタップリ付けてしっかりアピールして食わせる方が良いことが多い。

育男の仕掛けはIK04とIK05が良かった
育男さんのロッドはがまかつの「がま船 天鰈幻」。冬場の小さなアタリも取りやすいテクノチタントップソリッド穂先。ちょっと深場でもしっかり対応できる

この日は30mより浅いツブ根のポイントを拾い釣りして数を伸ばした。水深が浅めなので小型のナメタでもダイレクトな引き味を楽しめた。また、マコガレイも良型が多く楽しめる。

高校生アングラーも本命5枚を釣り上げた

「これから冬場のカレイ釣りになりますが、仙台湾はアカジ(マガレイ)の調子も良くなってきているのでまだまだ面白い釣りをできますよ。今年は暖冬のようなので、みなさんもカレイ釣りに行ってみてくださいね。育男の仕掛けは業界初の新発想モデルを2月にリリース予定なので、そちらも楽しみにしていてください」

この日は船中全員がナメタガレイを手にした。これからもまだまだ期待できそう
マコガレイも良型が揃った。仙台湾ではマガレイの釣況も上向きで、冬場になるがカレイ釣りは面白いシーズン
[遊漁船紹介]第一海友丸(宮城・塩釜まがき港)
仙台湾のポイントを熟知した瀬戸船長が操船。ルアー船やビシアジ船など、新しい釣種にも積極的に取り組んできた。これからはカレイ船やナメタ五目、根周り五目のほか、浅場に接岸してくるタラジギング船も本格化する。
■予約TEL:022-365-7589

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PROFILE:伊藤育男

10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター

 

※取材・解説/伊藤育男
※取材協力/第一海友丸

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