釣行記

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宮城の投げ釣り復興へ!カレイ、アイナメ好釣

東海林誠 2020年12月3日 更新

東松島・石巻エリアにおいて「第5回 宮城協会復活復興オープン投げ釣り大会」が行われた。周辺は投げ釣りのカレイ、アイナメが好シーズンということで、地元釣り関係者らからの後押しもあり、同大会としては震災後初めての開催となった。

東松島~南三陸に散らばり大物を狙う!

集合、受け付け場所となった大曲浜。サーフからカレイやアイナメを狙える

去る5月20日(日)、東松島~石巻~牡鹿~雄勝~南三陸を範囲として、私たちが所属する『全日本サーフ宮城協会』主催の投げ釣り大会が開催されました。

これまで、春と秋の年2回開催してきましたが、大震災の影響で昨年は不開催。今年も大会開催には賛否両論ありましたが、1年を過ぎ、釣り場も少しずつ回復してきていることや、また、仙台~石巻周辺の各釣具屋さん、石巻のラジオ局の方からも「今年はぜひ開催して、宮城の投げ釣り業界を盛り上げてください」と、開催に賛同を頂きました。

オープン大会ということで、会員以外の一般参加も可能!会員以外の方から多くの申し込みや問い合わせを頂き、また、今回の大会も、協賛&後援して頂いた釣具店様、出版社様、どうも有り難うございました。

さて、当日は西寄りの風がやや強かったものの、初夏を思わせるように日差しが強く、風裏のポイントでは、半袖で釣りをする人も多く見られました。

大会は、午前4時半に集合場所から各釣り場へ出発!復旧作業中の場所への立ち入りを自粛し、事故防止の観点から、なるべく単独釣行は避け、数名で行動していただきました。そして、大会終了時間の正午までに審査会場へ戻って、釣った魚の計測となります!今回は、全日本サーフ対象魚(約35種)から異なる魚種2匹の合計長寸で競いました(※イシガレイとマコガレイ、アイナメとクジメは同種扱い。アナゴやフグなどは対象外!)。

震災後、地盤沈下の影響で、満潮時に冠水してしまう場所が多くなり、足下も滑りやすくなっているので、現在、スパイクブーツやライフジャケットは必需品となっています。特に、大潮の満潮時などは注意が必要です。

防波堤や岸壁も大分片付き、釣りをできる場所が増えてきたものの、潮を被って浸水したり、藻が生えて滑りやすい場所も多い。滑りにくい装備とライフジャケットはマスト。駐車スペースにもしっかり配慮したい
 
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2種類の検量対象魚種を揃えられるか…

絶好の釣り日和に恵まれたこの日、各防波堤、サーフでは30~45cmクラスのカレイやアイナメが釣り上げられた

釣り開始後、石巻~女川方面で竿を出しているメンバーから、アイナメやカレイがポツポツ釣れているとの情報が入りましたが、別の釣り場では震災で海底の状況が変わってしまったのか、例年なら、アイナメやカレイの50cm級も狙えるのに、以前とは比べものにならないほど、全くアタリが無かったところもあったようです…。

東松島のサーフに入ったメンバーも、良型のイシガレイがポツポツ釣れているようでしたが、今回の大会は異なる2種の合計長寸で競うルールのため、仮に大物が1匹釣れても、異なる魚種がもう1匹必要で、そこがこの大会ルールの非常に面白い所でもあります。

私も、割と早い時間に35cm&50cmのマゴチが釣れ、2魚種目のカレイを狙うも、その後3時間以上沈黙…。残り1時間でアイナメ狙いに変更するも、なかなかアタリは無く、それでも納竿15分前に、何とか審査に出せる小物をゲット(笑)。

審査会場には、30~45cmのカレイやアイナメが続々と持ち込まれ、中には一人で5~10枚のカレイを釣った方も!また、関東から参加のIさんは、「せっかく45cm近いカレイを上げたのに、もう1魚種のアイナメに恵まれなかった」と、残念そうに笑っておられました。

全日本サーフ宮城協会では、クリーンアップ活動として、毎回大会時には釣り場の清掃も行なっております。これからも、自分の出したゴミはもちろん、釣り場の身の周りのゴミも回収をお願い致します。

※10月には、『オープンカレイ釣り大会』の開催を予定しております。今回と同じようにどなたでも参加出来る大会ですので、ぜひお気軽に参加してみてください。

東海林さんは50cm級の良型マゴチをキャッチ!海はすっかり初夏の雰囲気で、フラット好きのルアーマンにも楽しみな季節
検量所には良型のマコガレイ、アイナメも持ち込まれたが、2魚種目の確保に苦戦した人も多かった

第5回宮城協会復活復興オープン投げ釣り大会成績

※順位は2魚種の長寸で決定。
優勝/三塚 誠(東北サーフ)マコガレイ42.8cm、アイナメ41.7cm、ポイント84.5cm、釣り場:女川
準優勝/遠藤 慶裕(仙台広瀬C) イシガレイ35.7cm、アイナメ46.4cm、ポイント82.1cm、釣り場:渡波
3位/真山 実(東北サーフ)マコガレイ38.2cm、アイナメ38.0cm、ポイント76.2cm、釣り場:渡波
4位/加藤 芳幸(東北サーフ)マコガレイ39.1cm、アイナメ33.0cm、ポイント72.1cm、釣り場:渡波
5位/佐藤 潤(東北サーフ)マコガレイ40.1cm、アイナメ、31.9cm、ポイント72.0cm、釣り場:女川
6位/東海林 誠(仙台広瀬C)マゴチ49.6cm、アイナメ21.3cm、ポイント70.9cm、釣り場:渡波
7位/末永 隆(東北サーフ)マコガレイ29.6cm、アイナメ39.0cm、ポイント68.6cm、釣り場:渡波
8位/安海 優(仙台広瀬C)イシガレイ25.9cm、アイナメ36.3cm、ポイント62.2cm、釣り場:渡波

上位入賞の面々。今大会ではカレイ、アイナメの良型をいかに揃えられるかが勝負のカギとなった
大会と同時に、全日本サーフでは恒例となっている釣り場の清掃活動も行われた

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PROFILE:東海林 誠

家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

 

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※取材・テキスト/東海林誠(仙台広瀬キャスターズ所属)
※取材協力/全日本サーフキャスティング連盟宮城協会大会事務局

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