釣行記

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三陸イカメタルはヤリイカシーズン本番へ!

編集部 2021年12月4日 更新

初夏のムギイカから始まり真夏のスルメイカ、そして秋から初冬となりヤリイカの姿が見え始めた11月の岩手県大船渡市吉浜湾。サイズはやや小ぶりながらも上向き傾向との朗報を聞きつけ、根白漁港より出船する満福丸のヤリイカ船に乗船させてもらった。



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ヤリイカシーズン序盤の吉浜湾を取材

岩手県大船渡市の満福丸で取材を行ったのは11月4日。直近の10月下旬のヤリイカの釣果は20~40匹ほど。ここにスルメイカが混じり、やや日ムラはあるも安定した釣れっぷりだ。スルメイカも夏スルメイカからサイズアップし、ビール瓶級も時折混じる。今後も有望なだけに期待は大きい。

取材当日のコンディションは風、波、ウネリがあり完全なタフ。ここ数日間は荒天のため出船中止を余儀なくされていたこともあり、釣果がどうなるのかは蓋を開けてみなけらば分からない状況だった。

15時30分に根白漁港を出船し漁場を目指した。強風と2m超のウネリが重なり、いつものポイントとなる岸際には寄れず。スルメイカとヤリイカが混在するやや深場の70mラインでの実釣となった。


吉浜根白漁港より15時半出船、漁場を目指した


ベイトの反応を確かめながらポイントを探る。辺りがうっすらと暗くなり始めていた


強風と、それに伴うウネリが重なり岸際には寄れず。当日のポイントはスルメイカとヤリイカが混在する70mラインに的を絞った

オモリスッテは当日の海況に合わせて10~15号。潮流が速い時も考え20~25号を用意するとベター。最近ではPE0.4~0.6号が主なラインとなってきていることから、よほどの潮流がない限り重い号数の出番は少ない。

スルメイカとヤリイカは釣れるレンジが異なるうえ、スルメイカの果敢な攻めのアタリに対し、ヤリイカはスッテに触るか触らないかフワっとした繊細なアタリと大きく異なる。その日のイカの状況によっても違いはあるが、いかにそのアタリを感じ取って、ヒットに繋げるかが釣果を左右する鍵となる。釣果に差がつくからこそ熱くなるのだ。


アンカーを下ろして船を安定させてからのスタートフィッシング。まずはボトム付近までイカメタルを落としレンジを探った。リグはドロッパー&イカメタル仕様。ロッドは、ヤリイカの繊細なアタリを取るためか、イカメタル専用ロッドを使用している釣り人が多く見受けられた


開始早々、フワっとしたアタリに合わせヤリイカをゲットし好発進か。しかしながら船上は数杯程度で後が続かず。灯火されてからの本番モードに期待された


17時頃になると辺りは真っ暗となり集魚灯が灯された。早々はイカのレンジにバラツキがあることから、ボトムからレンジを上げつつ探ると効果的だ


ボトムをスレスレのところでヤリイカをキャッチ。その上のレンジはスルメイカ。ポツポツと上がり始めた
外道でマトウダイも姿を見せた
沖合では本業のイカ釣り船の漁火も。2m超のウネリの影響で見えたり隠れたりしていた


ポツポツ釣果から数時間が経過。終了時間までの折り返しあたりで集魚灯の効果が出始め、釣れるレンジがさらに浮上。その頃になると船上では竿を曲げている方が多く見受けられるようになった


イカのレンジの上層では外道のサバもわんさか。フォール中に喰ってくるシーンも多々


後半戦は入れ掛かりに。スルメイカは30m前後、ヤリイカは45~50mが激アツゾーンとなり2連、3連は当たり前。中にはあまりの高活性から急遽4連仕様に施したリグを投入しマンガンを連発する場面もあり、船上は大盛り上がり。フィーバー状態となった

荒れ模様ながらイカの活性は◎

出船時の心配はどこへやら、蓋を開けてみれば絶好釣。前半ポツポツも後半盛り返し、当日の釣果は1人あたりで30~64ハイ。スルメイカメインでヤリイカがそこに数ハイ混じる状況。割合的にはスルメ8に対しヤリイカ2といったところ。サイズがやや小ぶりから中型ではあったものの十分楽しめた。


バケツの中でフワフワ、カゴの中でプシュプシュ。怒涛の連続釣果でイカがビッシリ。あっという間に底が見えない状態になった


釣りたてのイカを美味しく食べられるのも釣り人の特権。釣ったイカの鮮度を保ったまま持ち帰るのにアルミ製イカ用トロ箱がオススメ。イカを並べ、氷が敷き詰められたクーラーボックス内に入れればバッチリ。2段、3段と重ねることもできて大変便利

ヤリイカ釣りはこれからがハイシーズン!

満福丸では状況にもよるが例年1月いっぱいヤリイカ船を稼働予定。最近の釣果は11月25日ヤリイカ、スルメイカ混じりで57杯、26日ヤリイカ、スルメイカ混じりで73杯、28日ヤリイカ、スルメイカ混じりで48杯、29日ヤリイカ、スルメイカ混じりで48杯と安定傾向。

12月はサイズアップしたヤリイカ、ビール瓶級の冬至スルメも見込まれることから期待は十分。ぜひこの機会に足を運びイカメタル釣法を楽しんでみてはいかがだろうか。


今回お世話になった満福丸の庄司満船長。温厚でおおらかな人柄と、初心者からベテラン、女性の方々に至るまで親切丁寧な対応で地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われている名船頭。イカ釣りは状況にもよるが1月いっぱいまで狙う予定(お一人様7,000円)。メガラ船(お一人様7,000円)。タラ船(お一人様10,000円)は好評出船中。その他の釣り物も相談次第で対応いただける

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※取材協力/満福丸(吉浜根白漁港)


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