山形沖 春マダイ フラッシング鯛ラバで激シブ条件克服[Flash-J]
山形庄内沖の春マダイはそろそろ終盤戦。春先から釣況が不安定で、なかなか好釣果が続かなかった今年の山形沖だが、縮彰さんは「フラッシング鯛ラバ」の活用でパターンを増やして対応した。
※2017年4月掲載。
魚はいるはずなのに何故か釣れない?今年の庄内マダイ
70オーバーが連発したと思ったら、翌週にはチャリコばかりになったりと、なかなか安定しなかった今年の庄内沖マダイ。
「今春は天候には恵まれて出船機会は多かったのですが、釣況は厳しい日が多かったです。漁師さんの網には入っているそうで鯛はいるはずなのですが、魚探の反応が出ているのになかなか釣れなかったりすることもありました。釣り人が多くなり、頭の良いマダイなので魚がスレた?という説もありますが、原因は不明です」と縮さん。
そんな難しい状況下、フラッシュJを使った「フラッシング鯛ラバ」とアシストフックにフラッシュJ装着したジグは比較的有効で、渋い中でも釣行毎にマダイを釣ることができた。
縮さんが実践しているフラッシング鯛ラバは、「フラッシュJカーリー 2″SW」を基本に、アミ類など小型のベイトを捕食しているようなマイクロパターンでは「リングフラッシャー 2″SW」を併用。
本当に活性が低く、釣れるタイのサイズが小型化したり根魚等が増えてもアタリを増やしたいような時は「フラッシュJ 1.5″スリムSW」や「フラッシャー ワーム1″SW」も使った。
フラッシング鯛ラバの利点はアルミ内蔵のフラッシュJのフラッシング効果や、フラッシャー&ティンセルのアピールにより、ワームの食わせ性にプラスαできるところにある。さらに、今年の庄内沖のように食いの渋い状況ではセッティングをシンプルにしてより食わせ系の鯛ラバ、ジグとして使用可能。通常のスカート&ネクタイには食傷気味(?)な鯛にはおいしいエサに見えるのかもしれない。
フラッシュJのサイズの使い分け、カーリーやピンテール、フラッシャーといった波動の使い分けに加えて、カラーでも状況に対応。定番の赤色、オレンジ系も良かったが、今年はチャート系が当たることも多かった。出船には恵まれたものの曇天で肌寒いような日が多かったのと、雪代でニゴリが入っていたことも関係したようだ。
また、まだプロトモデルながら夜光カラーのルミノーバが当たるケースもあった。白っぽいイカを食っている時など、夜光パターンにハマることがある。夜光ルミノーバはグリーン発光に続きブルー発光も開発中とのことなので発売が期待される。
「鯛ラバの場合、基本はタダ巻きですが、タダ巻きの中にも変化をつけてみるのもありだと思います。69.5cmのマダイは潮の境目で食ってきたのですが、潮のスピードが変わったところでスピードを緩めて掛けた1枚でした」
マダイは潮目の付近でベイトを待ち構えていることが多い。潮の流れが変わって重くなったところの前後など、巻いていて変化を感じたら巻き上げを少し緩めて食わせの間を与えてみるのも効果的。フラッシング鯛ラバでは速巻きでフラッシング効果を生かすという手もあり、ポテンシャルは計り知れないものがある。
のっこみマダイ、初夏マダイのシーズンへ!
庄内沖はのっこみ前の春のパターンはそろそろ終了。続いて産卵後の初夏~夏シーズンへと移行する。今季は潮温の関係か、例年よりシーズンが早めに進んでいるとの見方もある。初夏以降はタイが沈み気味になり鯛ラバの本領発揮。イワシパターンも可能になり、よりマダイを狙いやすくなる。
「今年は厳しい春マダイでしたが、仲間と手分けしてパターンを探したりと、難しい分、面白いシーズンでもありました」と縮さん。鯛が一杯釣れればもちろん嬉しいけれど、激シブの中で釣るマダイゲームも1枚釣った時の喜びが大きくなる。
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山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。現在のように東北にオフショアゲームが広まる以前から、酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き
※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL)