秋田男鹿沖オキメバル好シーズンへ!
秋田から男鹿にかけての中深場でオキメバルが釣れ出した。まだまだ天候の悪い日が多く、出船機会は限られるが、これから春に近付くにつれて徐々に釣況は安定し、好釣果に期待できる。※2014年2月掲載の記事です。
秋田沖のオキメバル(テリ)はほぼ年中狙えるものの、早春から初夏にかけてが食いよく、型も期待できる盛期。取材を行った2月8日は南岸低気圧の影響で太平洋側の広い範囲が記録的な大雪となったが、冬型の谷間となったことで、秋田沖はかろうじて何とか出船することができた。
この日の最高気温は-8℃。秋田でもめったにないほどの極寒の条件の中、ハードな釣行となった。秋田港から北に走って、1時間ほどで男鹿半島近くの水深70~80mラインの釣り場へと到着。
「冬場は深場に行っても大型はあまり釣れなくて、比較的浅場の数釣りが中心です。今のうちはアミ類などの小さいエサを食べているのですが、春になってハタハタの稚魚などを追い始めると一気に食いがよくなり、ポイントもだんだん深場へと移ります。本当の盛期になると水深180mくらいまでポイントが深くなりますよ」とは、遊漁船ビッグボーイの大坊船長の談。
エサはホタルイカや赤タン。オキメバルのベイトが1cmくらいの小型のアミ類ということで、付けエサは小さめに切った赤タンの食いがよかった。仕掛けは日によって食いのいいタイプが異なるため、いくつかのバリエーションからその日に合ったものを選択する。
今頃のベイトの小さい季節は、ハリが小さめの仕掛けの方が反応の良い傾向にあり、枝パーツも大きなサルカンなどよりは、ビーズ系の小さめの仕掛けパーツを使ったものが有効。オモリは250号統一。ハリスは太くても3号までで、食いが渋い時は3号から2号に落とすと食いがよくなるケースも多い。
臆病なオキメバルの群れを散らさず食わせる!
オキメバルは警戒心が非常に強く、オモリを底にコツンと当ててしまうと音で魚の群れを散らしてしまうため、オモリを底に当てないのが鉄則。水深150mほどの深場は天然の根が多いが、水深70~80mラインだと人工漁礁がメインになる。
「底に当てないでタナに合わせられるように、人工漁礁分オモリを上げられるように、魚探を見ながらアナウンスしています。大体の漁礁は5mくらいですが、場所により高さは違うので、その都度、指示に従ってもらえば問題無く釣れると思います」と船長。
『ここ5m上げてください』といった感じで船長が細かいアナウンスをしてくれるので、初めて釣りに来た人でもとても釣りやすいはずだ。
※仕掛けの詳細はまるふじ公式ページで
http://info-marufuji.com/c-page/c-page42.html
この日はずっと荒天続きで久々の出船となったため、釣況に関するデータが少なく苦戦。釣り方によって釣果に大きなムラが出たが、それでも多い人で100匹ほどの釣果を上げた。大きいものでも25cm前後が1割混じる程度と、本来の秋田沖のアベレージに比べると型は小さめだったが、これからシーズンが進めばベイトも多くなり、食いも型も上向く見込み。
今後もオキメバルはポイントを移しながらずっと狙えるほか、希望次第ではオニカサゴも中深場のターゲットになる。天秤仕掛けを使って専門に狙えば、高級魚のオキメバルを一人5本、6本と釣れるチャンスも。ただ、数の多い魚では無いので、オデコの可能性もあるのが鬼退治の難しいところ。
また、夜の電気釣りで数が釣れているクロメバルも、春以降は日中に釣れるようになる。朝方に浅場でクロメバルを釣ってから深場に移動してオキメバルを狙うメバルリレーも春以降の楽しみ。
今季は例年以上にシケの日が多く、2月一杯くらいは不安定な状況が続きそうだが、3月に入ればいくらか出船機会も増えてくるはず。間もなくやって来るハイシーズンに向け、ばっちり準備を進めておきたい。
■TEL:090-7068-0549
■乗り合い料金11,000円(2014年2月時点)
■オキメバル五目船。希望によりオニカサゴとのリレーでも出船。春以降はクロメバルとオキメバルのリレーも可。
[関連釣行記] 秋田沖のオニカサゴ釣行記
[お料理レシピ] オキメバルのさばき方&調理法
オキメバルの下準備
オキメバルの3枚おろし
オキメバルの煮付け
オキメバルの木の芽揚げ
オキメバルの焼き霜サラダ風
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※解説/大坊朝生(ビッグボーイ船長)
※取材協力/遊漁船ビッグボーイ(秋田・秋田港)