釣行記

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良型主体に今後も有望!宮城県南三陸沖の船ヒラメ

編集部 2024年8月5日 更新

南三陸町志津川の船宿・三浦屋のヒラメ船を取材してきた。撮影をした7月中旬頃はヒラメの産卵期で、岩礁帯のポイントで良型ヒラメが連発した。
(2024年7月取材、8月掲載)



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強い濁りの入った追波湾周辺海域がこの日の釣り場

活き餌を胴突き仕掛けで泳がせて狙う夏ヒラメ船が三陸から仙台湾の各地で盛期を迎えている。南三陸戸倉地区の船宿三浦屋でもカレイ船と並びヒラメ船に力を入れていて、この日はヒラメ中心にソイなど根魚も狙えるイワシ五目での出船。

この日のエサはマイワシで15cmほどある大型のもの。「今年はイワシが少なくて、うちは何とか手に入れることができますが、小サバを使っている船も多くなっています」。ハリ数制限はなく1本バリ、2本バリどちらもOK。2本バリの人が多いようだった。

国道398号線沿いの三浦屋店舗で受け付け後、すぐ近くの波伝谷漁港から出船

餌のイワシを買い付けたあと、志津川湾を出て南の釣り場へ向かった
霧が濃かったため安全確認のためゆっくり移動してポイントに到着
ほとんど周りが見えませんが追波湾周辺海域
イケスをみてもかなりニゴリがあるのが分かるが、これでも大雨直後よりだいぶおさまったそうで「これぐらいなら全然大丈夫!」と船長
使用する活き餌は大きめの真鰯

10時頃から潮が動き始めてヒラメの活性上昇

追波湾周辺海域の濁りは相当なものだったが、それでも大雨直後に比べれば落ち着いたそう。川水で表層の海水濃度が低くなり、餌のイワシが死んでしまうこともあったそうだ。

釣り始め、表潮は追波川からの流れが速く、底潮はあまり動かない状況で喰いは渋めだった。午前10時くらいから北側に潮が流れ始め、潮目がみえるようになると一気にヒラメの喰いが立ってきた。

「ちょっと小さいな」と言いながらも、嬉しい船中1枚目
良型マゾイなど根魚類も混じる

良いサイズのヒラメを手にしてにっこり
最近は宮城沿岸でも普通に釣れるようになったウッカリカサゴ
こちらはクロソイ

ヒラメに続き良型のアイナメもGET!この季節のアイナメはよく肥えて美味しいそうだ
だんだんアベレージサイズがアップ
クロメバル
潮が効き始め、海面に潮目が目立ち始めた

65cmオーバーの良型が連発
霧が晴れ明るくなってきた

竿頭の人はチラシ仕様の2本バリ仕掛けを使用

取材時はヒラメの産卵期。産卵のため岩場に集まったヒラメを狙うため、良型が多く、ソイなど根魚も混じった。この日の最大は70cmジャストだったが、他に68~69cmサイズが船中5枚ほど上がっていた。60cm台は食べておいしく、市場価値的にも最も高級とされる大きさ。

ここまで最大の69cm
すみやかに脳絞め、血抜きをして持ち帰る

複数の68~69cmを含む良型ヒラメが連発した

船中1枚目を釣り上げ、その後もトップ釣果だった右舷ミヨシの方の仕掛けは2本バリ仕掛けのチラシ仕様。大型ヒラメを釣った時はトリプルフックのチラシバリを使った仕様だった(仕掛けは全て自作)

明船長に多く釣る人は何が違うのか訊いてみたところ、「岩礁帯のポイントではこまめに底取りを確認しながら、根掛かりしないように釣ることが大事ですね。高低差のある所だと底が10mくらい上下する場所もあるので、船の移動に合わせてだんだん上がっていくのか、下がっていくのかをイメージしながら釣るようにしてください」

【関連】志津川湾の活きエサ五目(三浦明船長談話)

サイズアップし70cmを釣り上げた
終了間際に追加!

8月以降は砂底のポイントに移るため釣りやすくなる!

この日は80cm以上の大物は出なかったが、70cm最大に船中20枚とまずまず。これから8月のお盆頃にはヒラメの産卵期が終わり、ポイントが岩礁帯から砂地に移るため根掛かりが少なく釣やすくなる。唯一の心配はエサのマイワシの供給状況。あらたに入荷すれば良いのだが、餌屋さんのイワシの在庫がなくなった場合は小サバなど代替エサに変わる可能性があるそうだ。

エサの状況は出船前に確認していただくとして、過去には9月に90cmが釣れるなど、これから秋にかけてもサイズに期待できる。夏から秋のヒラメ船にぜひチャレンジしてみてほしい。

「三浦屋特性ヒラメ2本バリ仕掛け」仕掛けは2本バリの使用も可能で、2段式を使う人がほとんど。ダブル狙いというより、エサが1匹取られた後にもう1匹がチャンスを作ってくれることが大きい

南三陸町志津川 船宿「三浦屋」

三浦屋店舗住所:宮城県本吉郡南三陸町戸倉字戸倉5-4
■TEL:0226-46-9339
カレイ釣りの名手としても有名で、独自の理論と実績に多くの船釣りファンを魅了する名船頭。乗り合いはヒラメのシーズンがまだまだ続くほか、秋以降は深海タラ釣りやカレイ船、オキメバルなども続々と始まる。ヒラメ乗り合い9,500円(餌1,500円含む)



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※取材協力/三浦屋


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