大剣も狙える三陸宮古沖の夜イカショート便を紹介
岩手県宮古市・隆勝丸のイカ釣り船を取材してきた。夏のケンサキイカとスルメイカが混じるシーズン、大剣と呼ばれる大型剣先を狙って水深浅めのポイントに釣行した。
※2024年8月掲載。
盛期のケンサキイカは大剣サイズを狙えるシーズン突入!
今季もイカの当たり年で連日大盛況の三陸夏イカ。宮古沖でもムギイカ(夏スルメイカ)、ケンサキイカ混じりで好調をキープしていた。
隆勝丸さんが今季、夜イカ船に初出航したのは6月中旬過ぎ。始めた頃はスルメイカ主体に数杯ケンサキイカが混じる状況だったものの、7月に入りコンディションも上向きとなり束釣りの日もあるなど上々。日によってはケンサキイカの釣果が9割近くにも及ぶこともあったり、大剣、中剣が多数混じったり。そんな朗報を聞きつけ7月下旬、宮古市日出島漁港より出船する夜イカ船ショート便に乗船。その模様をお届けします。
日中予定がある人に好評!19時出船ショート便
ショート便は19時に出航し22時には納竿(季節により変動あり)。実釣時間を短縮して、短い時間で釣りを楽しませてくれる便のこと。
出船時間が通常便より遅いことがメリットの一つ。この時期(季節により変動)の平日夜イカ船の通常便は、18時には出船するので仕事の関係で乗船出来ない方が多い中、このショート便は、遅めの19時に出船となることから(宮古近郊の方であれば)仕事を終えてから駆けつけることも出来る。
また出船してからポイント到着後すぐに集魚灯が点くので、ベストなタイミングからのスタートフィッシングになることや、実釣時間が短縮されている分、通常便よりも料金設定がやさしいことも魅力と言える。
船釣りともなると敷居が高く感じられて一歩踏み出せない。船酔いが心配で長時間の釣行は・・・。次の日の仕事に疲労が残ってしまうかも。なんて思われている方には、この懸念事項を払拭するオススメの設定になっている。
当日は、ここ数日間スルメイカに元気がなかったことから良型のケンサキイカを狙うことに。出船から漁場まで15分程度とあっという間に到着、宮古湾口付近の水深18mラインでのスタートフィッシングとなった。海況は、ややウネリがあり雨がポツポツと降ったり止んだり涼しさが感じられた。
序盤から大型剣先イカが釣れ好スタート
イカメタルは船長指示のもと15号からスタート。水深が浅かったためか適度な潮流が仕掛けをしっかりと馴染ませ、程よい感じだった。開始後からボトムレンジでポツポツとケンサキイカがヒットし、序盤はイカのコンディションも良。その後もラッシュまでにはいかないまでもコンスタントに釣れ続け、数を重ねていった。ヒットするイカメタル、ドロッパーのカラーは、宮古湾で定評のあるピンク系をはじめ黄色系、赤白系が好反応だった。
イカの釣れるペースもマズマズ、中盤から終盤にかけてのお祭りモードに期待が膨らんだが、爆釣へのスイッチは入らず我慢の展開。しかしながらヒットするイカは中剣、大剣揃い。ボトムからズッシリとした重量感あるケンサキイカが上がるごとに船上は大賑わい。中にはこの日のビッグワン、胴長40cmの大剣も上がり周囲を驚かせていた。
秋のヤリイカシーズンまで釣れ続くことに期待!
8月に入ってからの釣果は4日、デカスルメ混じりで多い人で束釣りの102杯、7日のショート便ではスルメイカ、ケンサキイカ混じりで多い人で50杯と堅調だ。今後も低調、復調を繰り返しながらもイカは成長し、秋以降は重量級のスルメイカ、ヤリイカが姿を現す。毎年、良型が乱舞する当地だけに今後も目が離せない。
[遊漁船紹介]㈱隆勝丸
■TEL:0193-65-7910/携帯:080-6042-6263
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