2024 夏休みの投げ釣り計画
東海林誠さんが夏休みにファミリーでも楽しめる色々な釣りを紹介します!
(2024年7月掲載)
※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】
皆さんこんにちは。仙台広瀬キャスターズ所属&アトミックスライダー投フィールドテスターの東海林です。
読者の皆様には、日頃より大変お世話になりありがとうございます。
子供たちが夏休みを迎えるこれからの時期、猛暑の影響で日中の投げ釣りには厳しい時期ではありますが、昨年(2023釣行記)に引き続き、小~中学生をお持ちの皆様に、夏休みオススメのファミリーフィッシングについて解説していきたいと思います。
[関連釣行記]夏休みにオススメ!釣って食べて楽しめる投げ釣りファミリープラン2023
シロギス
東北では日本海側で魚影が濃く、山形県庄内~秋田~青森にかけてのサーフや、サーフに隣接する漁港で数が釣れます。
ポイントにもよりますが、この時期は50m以内に寄っている場合が非常に多く、小型なら波打ち際(オモリが見える距離)で連発したりするので、小さなお子さんでも充分に釣りになります。
また、意外と知られていませんが、宮城県でもシロギスが釣れるポイントは非常に多くて、小さなサーフの波打ち際で数が釣れたりします❗
筆者も、数年前に牡鹿半島にて半日で15~23cmのキスが100匹以上釣れた事も。
※すでに海水浴シーズンに突入しているため、海水浴場が開設されているエリア内での釣りは控えましょう。
市販のキス仕掛けで充分ですが、何度も同じ仕掛けでやっていると針先が鈍って極端に針掛かりが悪くなるため、アタリの割にバラシが気になったら針を交換すると良く、細めの青イソメやジャリメを小さくちぎって針に付けるため、エサ代もあまり掛からず、また、サイズの割にアタリが強烈なのと、天ぷらなどにして食べても最高に美味しいので、この時期一押しオススメの魚種です。
※事前に猛暑が予想される場合、筆者も活用していますが、ホームセンターで市販されている直径3mくらいの大型パラソル(UVカット機能付)が非常に優れたアイテムで、雨傘としても非常に有効です。
マダイ&クロダイ(&コショウダイ&キジハタ&カサゴ)
あまりファミリーフィッシング向けとは言えないかも知れませんが、この時期、日本海沿岸のサーフやサーフに隣接する漁港もしくは地磯周りの夜投げで大型が狙えます。
マダイは、カタクチイワシなどのベイトを追ってサーフの波打ち際近くまで回遊してくる場合もあり、特効エサのユムシやイソガニ、青イソメの房掛けなどを使い、70cmクラスも期待出来ます。
※法改正によりザリガニの使用は要注意❗
竿を飛ばされない程度にドラグを緩めて待機し、アタリがあったら強くアワセて、魚の引きに応じてラインを切られないようにドラグワークを駆使して対応します。
外道で大型のアカエイが掛かる事が非常に多く、毒針には要注意❗
それと近年、山形では南方系のコショウダイがかなり増えてきており、以前は一晩に5匹釣れた事も。超肉厚の魚体で、マダイほどではないものの引きも強く食味も上々。
また、砂防堤のテトラ周りや地磯周りでは、良型のキジハタやカサゴが良く釣れるので、マダイ狙いで複数の竿を出すときは、1本は太めの道糸&捨てオモリを使用し、根周り狙いもオススメです。
スズキ
過去記事でもたびたび触れていますが、サーフや河口にて青イソメの房掛け&ドラグ機能が付いた複数の置き竿で狙います。
特に夕方~日没のマズメ時が狙い目で、群れに当たれば50~70cmクラスが連発する事も❗
時には80cmオーバーも釣れ、小学生だと相当手こずると思いますが、かなりの手応えが味わえます。
時期的に30cm未満のセイゴクラスも多かったりしますが、外道で良型のイシモチやマゴチも良く掛かります。
ウナギ
夏場、汽水域で狙えます。
ウナギ専用の針(13~14号)にミミズや平貝を付け、近投の捨て石周りやカケアガリを狙います。
基本的には夜釣りで狙いますが、雨後で濁りが入ると日中や朝夕のマヅメ時でも良く釣れます。
※ちなみに、昨年は高水温の影響か例年になくウナギが絶好調で、何と、一晩に30本以上釣れた日もありました❗
アタリがあったら強くアワせて、なるべくウナギが仕掛けに絡まないようにリールを巻き、専用の針外しで素早く外します。
逃げ出さないように注意を払いつつ、納竿時まで大きめのバッカンに水とエアポンプで活かしておくと良いですね❗
テナガエビ
スズキやウナギを狙ってる合間に、足下の捨て石周りなどで比較的簡単に釣れるので子供たちにオススメ❗ ※足場が悪い所では、転倒によるケガに要注意。
外道で、マハゼやシマハゼなども良く釣れます。
1.8m程度の延べ竿やルアー竿を使用し、玉ウキやガン玉にキス針&青イソメを小さくカット。
※ちなみに、ホームセンターで市販されている『お魚キラー』を使い、魚の切り身などを入れて水中に投入し、定期的に上げてみるとテナガエビが効率良く獲れますよ❗
ヒラメ&マゴチ
宮城や山形の漁港ではこの時期、コマセを撒きながらサビキ釣りでアジやサバ、カタクチイワシなどの小魚が非常に良く釣れています。
※アジは夜釣りも可。
当然、それらを狙ってヒラメやマゴチも接岸しているので、子供たちにサビキ釣りを楽しんでもらいおかずをキープしつつ、一部エアポンプで活かしておいて、泳がせ釣りで一発大物狙いはいかがでしょう?
時には70cmオーバーのヒラメが食ってくる場合もあるので、ハリスは最低でも6号以上を使用しタモ網は必需品。
サビキ釣り&泳がせ釣りともに朝・夕のマヅメ時が特に狙い目で、もちろん日中でも釣れますが、炎天下の長時間の釣りは要注意。
※おまけ:マテ貝獲り
数年前から次男とハマっております❗
事前に500mlのペットボトルに塩を準備し、砂浜で巣穴と思われる穴を探しながら、それらしき穴を見つけたらとりあえず塩をかけてみます。
マテ貝の巣穴なら地中からニョキッと生えてくる感じ(笑)
素早く上部を掴み、地中に潜ろうとする力がかなり強いので、その力に負けないようにゆっくり引き出します。
今のところ漁業権は設定されておらず採取は問題無く、食べても非常に美味しい貝なので、海水浴がてらぜひどうぞ❗
※最後になりますが、間もなく東北地方も梅雨明けが発表され、この先猛暑が予想されていますので、いずれの釣りも熱中症に細心の注意を払い、炎天下の長時間の釣りは避け事故の無いように投げ釣りを楽しんで下さいませ。
【東海林誠さんの関連釣行記】
連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!
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家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※取材・テキスト/東海林 誠