
2022年4月、春の南三陸町歌津地区を取材しました。こちらのページでは泊崎半島北側の石浜漁港とばなな漁港(名足漁港、中山漁港、馬場漁港)から歌津崎までを紹介します。
[後編]歌津泊浜~稲渕~館浜はこちら
※2022年4月取材時の状況を掲載しています。取材時と状況が異なる場合がありますので、現場の看板などに従い、ルール、マナーを守って釣りをお楽しみください。
石浜漁港(歌津)

歌津北インター出口から国道45号線を少し南下し、泊崎半島北側から県道225号泊崎半島線に入る。田の浦漁港を通過し、名足漁港よりすぐ北の側道からアクセス。
周囲を磯に囲まれたワンド内にある漁港で、外海側の防波堤周りが主な釣り場になる。周囲に根が多く、アイナメ、ソイ、メバル、タナゴやカレイなどのほか、冬場にヤリイカが釣れた実績もある。
防波堤と隣接する小磯。取材時は時化後で荒れていた

港内岸壁は作業場になっているので、漁師さんがいるときは邪魔にならぬよう、釣りは避けるようにしよう
防波堤は東向きで外洋からの波が当たるため、防波堤外海側と先端部は足場がかなり高くなっている
取材していた時は港内も濁りが入っていたが、アユか何かの稚魚の群れがみられた。イワシやサバなど回遊時はサビキ釣りが可能
外側の消波ブロックは足場が高く非常に危険なので乗らないように
東側の外海に面していて、ワンド入り口の磯が波をある程度防いでくれる。底質は根がきつい

より外側に位置する北側の防波堤は波を被っていた。荒れている時は注意が必要


外洋の波を防ぐ外側の防波堤の内側に、船溜まりを囲む内湾側の防波堤。周囲はアイナメ、ソイなど根魚類が多い
港内はサビキの小魚やメバル、初夏や秋は投げ釣りでカレイも狙える

避難経路は事前に確認し、地震発生時はすみやかに高台へ
名足漁港(ばなな漁港・名足地区)

馬場、中山、名足(なたり)の3漁港を合わせて「ばなな漁港」。うち、ばなな漁港の名足地区とも呼ばれる名足漁港が有力釣り場となる。港内外とも砂地に根が点在する地形で根魚類やカレイが集まりやすい。初夏から秋にかけてはアジ、サバなど回遊系の魚の群れも入る。
岸壁右手の磯を挟んでお隣にみえるのは中山漁港
防波堤の外海側は足場がかなり高く危険
港内はサビキ釣りや探り釣りを楽しめるが、係留船の周りにロープが入っているので引っ掛けてしまわないようにブイやロープ近くでの釣りは控えよう
底は砂地に根が点在する地形。この日は港内までかなり濁っていた
磯場と高い防波堤で港内にうねりが入るのを防いでくれている
中山漁港(ばなな漁港・中山地区)

ばなな漁港の真ん中、中山漁港。防波堤は入り口にブロックが積んであり立ち入ることができず、港内のスロープや岸壁の釣り場。港内は漁船が停泊しているので、船や漁業作業の邪魔にならぬよう注意が必要。港内探り釣りでメバル、ソイやアイナメ。スロープ側は砂とゴロタ底になっていて、投げ釣りでカレイやアイナメなどが対象。
岸壁は広めだが、フォークリフトなどの作業中の時は漁師さんにことわるか、作業している場所から離れた所で釣りをするよう配慮しよう
岸壁の左手から名足漁港にかけては岩礁帯が広がっている
防波堤付け根に大きいブロックが積まれていて立ち入ることができない
港内は探ればアイナメ、ソイ、メバルなどを狙える。停泊している船の周囲にはロープが入っているので、船の方向には投げ込まないようにしよう
きれいな岸壁にゴミ捨ても厳禁!
新しく出来た防潮堤とスロープ
こちらはゴロタと砂利の浜で投げ釣りでカレイやアイナメなどを狙える(係留されている船とロープに注意)
岸壁は漁師さんの仕事場。邪魔にならないよう、最初に挨拶するなどして十分に気を配るようにしよう
馬場漁港(ばなな漁港・馬場地区)

馬場漁港はばなな漁港の中でも最も岸壁のスペースが狭く、港内入り口には密漁禁止のため夜間立入禁止の看板がかかっている。完全に釣り禁止では無いようだが、こちらでの釣りは避けた方が無難。
関係者以外立ち入り禁止。密漁が多発しているため夜間の釣りを禁止すると書かれている
馬場漁港のスロープ
新たに防潮堤が築かれ、広いスペースが舗装されていた
歌津崎

漁港釣り場ではないが、歌津崎(尾崎神社)に立ち寄ってみた。周囲の磯は船釣りの根魚のポイント。駐車場とトイレ、遊歩道が整備されている。

駐車場とトイレ。撮影時、トイレは閉鎖中だったが、4月中旬から使えるようになるようだった

駐車場から岬まで遊歩道が整備されている
尾崎神社
湾を挟んで反対側の神割崎や牡鹿、金華山まで見渡すことができた
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