釣行記

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岩手県吉浜湾ヤリイカメタルの基本テクニック

編集部 2022年12月24日 更新

三陸名物の夜イカ船は冬のヤリイカシーズンが盛期を迎えている。ヤリイカ狙いのイカメタルの基本を、釜石・つり具オヤマの小山哲平さんが解説!
※2022年12月実釣。



秋~冬のヤリイカシーズンは後半戦へ

夏スルメに続いて10月にはヤリイカの釣果が聞こえはじめ本格シーズンを迎えている。今回お世話になった吉浜湾根白漁港より出船する喜福丸さんも2022年シーズン、6月下旬より初夏のムギイカ(スルメイカ)がスタート。そして秋から初冬になった10月下旬よりヤリイカが本格始動した。当初は、やや小ぶりながらも月日が経つにつれサイズもアップ。12月に入るとパラソル級も混じるようになり釣況は上向き傾向との朗報を聞きつけ12月初旬、当メディアでもお馴染みの釜石市の釣具店「つり具オヤマ」の小山哲平さんにも駆けつけていただき、ベーシックな釣り方をお聞きしながら実釣。その時の模様をお届けします。

当日はシケ後、久しぶりの出船。前日までは強風、高波にウネリとタフさ勢揃いの状況だっただけに、どれだけ回復しているのかが懸念された。直近の釣況も連日の荒天で出船中止が続き前情報もない中での実釣となった。

出船前の15時。本日乗船する釣り人が続々と集結。出船場所は根白漁港向かって右側の新漁港
哲平さんが用意したロッドはシマノ「セフィアXRメタルスッテB66UK-GS」とシマノ「セフィアSSメタルスッテB66ML-S」

予定より少し早めの15時30分に出船、漁場を目指す。日はすっかり傾いていた
出船から10分ほどの航程で漁場へ到着。魚探で反応を見ながら実績のポイントで投錘
辺りがまだうっすらと明るい15時45分、スタートフィッシング。水深は54m前後
開始早々、船上でポツポツと釣果が上がった。水深52m付近のボトムを中心に攻めていた哲平さんにヤリイカがヒット。順調な滑り出し

辺りが暗くなり始めた16時半、集魚灯が灯されていよいよ本番モードへ突入
連日荒天が続き出船中止が余儀なくされていた中、取材当日はやや風はあったものの波なく穏やか。潮流もほど良くベストな状態だった

集魚灯が灯り、落ち着くまでに少し沈黙の時間はあったものの、徐々にイカのコンディションが上昇。スルメイカ混じりでヤリイカが乱舞

小山哲平さんのヤリイカテクニック基本編

攻撃的なスルメイカとは異なり、ボトムを中心に繊細なアタリを取りながら数を上げていくヤリイカメタル釣法。この時期のイカメタル釣法はとてもテクニカル。その時の潮や時間帯によって変化する活性に合わせてアクションやフォールを組み合わせていく。釣り方がマッチしなければ釣果を左右することも。ちなみに今季イカメタルデビューした記者も、そのパターンを読むことが出来ずに苦戦を強いられている状況だった。

そんな中、哲平さんには今回、いろいろなパターンによるヤリイカ釣法がある中でセオリー通りの誘い方を教えてもらった。

いろいろなテクニックがある中、重要と思う点を挙げていただくと、「確かにいろいろあると思うんですが、基本中の基本にはなりますが、テンションフォールでアタリを取ることと、メタル(鉛スッテ)はその時の状況にもよりますが可能な限り軽量な物を使用することですね」とアドバイスいただいた。

テンションフォールとは、ラインを張った状態で仕掛け(鉛スッテ)を落とすテクニック。イカはフォール中に反応がしやすいので、その時に手元にフワっときたり、ツンっと竿先が動いたりと、少しでも目感度や手感度に違和感があったら迷わず即アワセする。ラインが張っている分、竿先やラインにすかさず変化をもたらしてくれるのでアタリが分かりやすい。

メタル(鉛スッテ)を軽くする利点は繊細なヤリイカのアタリをより一層捉えやすくなること。吉浜湾のヤリイカメタルは比較的浅場での釣りになることから10~15号を使用することが多い。当日の哲平さんもスタートフィッシングは15号から。潮が緩くなり始めた中盤には12号、そして最終的には10号を使用し釣果を伸ばしていた。もちろん地域やその日の状況により誘いやアピールは変わってくるので、号数は船長の指示に従いつつ、周囲とトラブルにならないよう対応するのがベターだ。

開始時の哲平さんのタックルはロッドがオールラウンドで色々な場面に万能な66シリーズのシマノ「セフィアSSメタルスッテB66ML-S」、リールはシマノ「バルケッタFカスタム151DHXG」。カウンター付きでヒット棚が把握できとても便利
哲平さんイチオシのロッド、シマノ「セフィアXRメタルスッテB66UK-GS」
「初心者からベテランの方に至るまでオススメのロッドではありますが、特に初心者の方の初めての1本におすすめです。どのロッドを購入しようか悩んでいたら手に取って実感してください。ウキウキトップ搭載で超繊細なヤリイカのアタリも判断できる圧倒的に目感度にこだわったロッドです」と絶賛

哲平さんのイカルアーをチラリ拝見。タックルボックスから取り出しやすいように小分けしてケースの中に。イカメタル8~15号、ドロッパーは状況に合わせて対応できるよう各色各タイプが用意されていた

テンションフォールからのフワっと跳ね上げた微かな違和感を捉え、見事ヤリイカをキャッチ
途中経過の釣果。良型のヤリイカが多数混じっていた
中盤戦。潮が効き始めプチラッシュに突入し船上は活況となる

ヤリイカの棚はボトムから5mほど。その上のレンジにスルメイカがバラけている状態だった。サバの猛攻を交わしながら釣果を重ねる

スタート時のイカメタルは15号。潮流も緩くなったことで徐々にサイズダウンし軽めの12号にスイッチした一投目でヒット
当日、偶然にも当メディアでご協力をいただいている上州屋盛岡店の大坂さんと遭遇。時間とともに変化するヤリイカのアタリを着実にヒットに結び付けていた

後半は良型が連発。船上もイカもノリノリモードへ突入
この日のビッグワン。全長40㎝後半はあるパラソル級

前半はボトム中心の展開だったが、後半は浮いている個体も。ヤル気あるヤリイカに攻撃的なテンションでヒットを導き出す。「ボトムから10m上でヒットしましたよ。イメージ通りに乗ってきてくれて嬉しい1杯ですね」

ヤリイカの活性が上がる時間もありヤリイカメタルを堪能!

釣果はプチラッシュがあったり沈黙があったりと全般的にコンスタントに釣れ続いていた。中には40cm後半のパラソル級のヤリイカをはじめ良型が多数見られた他、冬至スルメの大型スルメイカも姿を見せ始めていた。

喜福丸の吉田船長に今期のヤリイカシーズンをお聞きしたところ「釣況にもよりますが年明け1月中旬頃まで狙います」とイカ釣りファンにとっては嬉しい返答だった。

12月も下旬に差し掛かり中盤から終盤戦へ突入した三陸沿岸の夜イカ釣り。今後は、さらにサイズアップしたパラソル級のヤリイカや、ビール瓶級のスルメイカも有望、期待は大きい。年明け以降も三陸イカシーズンはまだまだ続く。

今回お世話になった喜福丸の吉田船長。おおらかな人柄と、きめ細かい対応で地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われている名船頭。イカ釣りは状況にもよるが1月中旬頃まで狙う予定(お一人様7,000円)。メガラ船(お一人様7,000円/3名様以上で)は好評出船中。年が明けてからはマダラジギング(お一人様6,000円/5名様以上で)も出船予定。
・喜福丸TEL:090-2434-5070

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※取材協力/喜福丸・つり具オヤマ



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