釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 身近でたのしい宮城の堤防クロソイルアーゲーム

    山戸田 恵一 2020年11月25日 更新

    身近な漁港や防波堤で楽しめ、ロックフィッシュカテゴリの中でも手軽なことで人気のクロソイ釣り。宮城県丸森町在住の山戸田恵一さんは福島の相馬港(松川浦漁港)から仙台周辺にかけてのエリアをメインフィールドにクロソイを狙っている。

    ほぼ1年中狙うことのできるクロソイだが、例年、11月頃は大型に期待できるハイシーズン。「ナカジー」こと中島成典プロもボートロックの取材で宮城を訪れたついでにクロソイのナイトゲームに挑戦した。

    ハイシーズンのクロソイは、日中、ボトム付近や縦ストに着いてじっとしていたものが、夜になると浮き気味になってベイトを追うようになる。岸壁からスイミングで狙えるチャンス
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    陸っぱりクロソイの攻略法

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    10月中頃から好調が続く

    宮城周辺の漁港でショアクロソイがいい状態を維持している。10月中旬頃から数が釣れ始め、11月に入ってから現在にかけて、ハイシーズンに突入し30UPも多くなった。1、2時間の短時間でほぼ確実に釣果を期待でき、夜、思い立った時に釣りに行ける手軽さもクロソイの魅力だ。

    ハイシーズンのクロソイはベイトを追って上のレンジを意識しており、浮かせて釣る意識が重要。風や潮に合わせていかにミドルレンジを攻略するかがキモになる。

    ナマプロこと山戸田恵一さんも最近は毎晩のようにクロソイに通っている
    魚の活性が高く、かなり狙いやすい好シーズンに入っている
    中島成典プロは仙台遠征時、牛タンを食べた後の腹ごなしにクロソイゲームにチャレンジした。仕事や学校帰り、夕食後の空いた時間など短時間で釣行できるのもクロソイの魅力

    盛期のナイトゲームでは中層の攻略がキモ

    ここからは山戸田さんのショアクロソイゲームの楽しみ方を紹介する。エリアは漁港や港湾などの港内や出入り口付近で楽しむことが多い。特によく狙うのが水深5m前後のゴロタ石から形成されるブレイク周り。

    ゴロタの入った防波堤周りのブレイク(カケアガリ)やツブ根など、クロソイは様々なストラクチャーに着いている

    「主にブレイクにサスペンドしているクロソイをスイミングで狙っていますが、タイトに攻めすぎると根掛かりが多発します。そこで効いてくるのが、4インチサイズのワームでフォールスピードを殺して見せて釣るテクニックです」

    基本は軽めのシンカーに4インチのソフトルアーを使用。スロースイミングでソイにバイトチャンスを与えられる他、ワームのサイズが大きいことでスタック率も軽減できるメリットもある。リグは2.7g前後のライトテキサスにオフセット1番フックと軽めにしてフワフワ感を出す。

    シンカーはジャッカルのタングステンシンカー「バレットシンカー」の2.7gを中心に使用
    タックルはスピニングタックルで、ラインは10Lbフロロカーボン

    新カラー「シロイケシゴム」がクロソイに効果抜群

    使っているソフトルアーはジャッカルの「バリブルシャッド」、「グラビー」、「イカクロー」の3種。今年発売されたばかりの東北スペシャルカラー「白い消しゴム」がナイトゲームで絶大な威力を発揮している。

    膨張色のホワイト系はナイトゲームの定番。ニューカラーの「白い消しゴム」はまさに最強カラー
    4インチサイズだと食い込みが悪そうだが、軟らかいマテリアルなのでフッキングも問題ない

    ワームのローテーションは状況に合わせる。ミドルレンジのスイミング主体であれば、オールラウンダーの「グラビー」がアピールと食わせの中間で使いやすい。濁りがきつい時など、より強いアピールが欲しければ「バリブルシャッド」。ボトム付近を狙いたいのであれば「イカクロー」と使い分ける。

    グラビー
    スイミング、フォールなど、オールラウンドに。クロソイ的にはとりあえずこれがあればOK
    イカクロー
    フォールからボトムを叩くようなアクションなど、底付近を攻めたい時にぴったりなクロー系
    バリブルシャッド
    リブとシャッドテールの強い波動で誘うアピール系。濁り時などアピールが欲しい時に

    これから始めるなら釣りやすいジグヘッドリグがおすすめ

    潮、風に合わせてシンカーは5gくらいまでは使用する。ワームはほとんど4インチメインだが、潮が速い時などはウエイトを上げず、3インチにサイズダウンして狙うこともある。

    また、スイミングでバイトが遠退いた場合は、ブレイクにコンタクトさせリアクションバイトを誘発するのも一手。

    山戸田さんはボトムから中層まで万能に狙えるテキサスリグを使うが、今のハイシーズンであればジグヘッドリグでも十分楽しめる。手軽に狙えるジグヘッドはこれからクロソイを始める人にもおすすめ。

    根掛かりしないような使い方なら、扱いやすいジグヘッドリグもおすすめ

    今の季節はクロソイの活性が高く、次々と新しい魚が入ってきている。タイミング次第で10尾、20尾と大釣りできることも多い。ライトリグに30cm級がヒットすれば引きも良く、エキサイティングな釣りを楽しめるはずだ。

    クロソイを狙えるシーズンは1月、2月まで続くが、最も狙いやすいのは今!
    スポーニングシーズンのアイナメも。これから冬のシーズン、アイナメは夜に荒食いをするようになる

    ◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

    PROFILE:山戸田 恵一

    宮城県丸森町在住のナマズマスター(ニックネーム「狂犬」)。ここ数年、力を入れるナマズゲームの他にソルト、淡水のルアーゲームを幅広くこなし、YAMATODA GUIDEで松島湾周辺エリアのフィッシングガイドも行っている。バストーナメントにも参戦中。ジャッカルフィールドスタッフ

     

    ※取材・解説/山戸田 恵一

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