釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 九州投げ釣り紀行2023 ~鹿児島のコロダイ&コトヒキ~

    東海林誠 2023年8月29日 更新

    仙台広瀬キャスターズの大物投げ釣り師、東海林誠さんが鹿児島に遠征!大物コロダイとコトヒキを狙って釣行した模様をお届けします。
    (2023年8月掲載)
    ※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
    【釣りのルール、マナーについて】

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    恒例の九州遠征!まずは仙台から長崎県へ移動

    皆さんこんにちは。 仙台広瀬キャスターズ所属の東海林です。
    お盆を過ぎても暑い日が続いていますね。

    さて今回は、昨年に引き続き、2023年8月18日~20日に九州で竿出ししてきましたので、釣行の様子を振り返ってみたいと思います❗
    【昨年の鹿児島遠征釣行記】2022年6~9月の投げ釣り釣果報告&宮城の投げカレイ開幕

    8月17日(木)、お盆に列島を襲った台風の影響も無く、家族&親戚と夕方の便で仙台空港を出発し、約2時間で福岡空港へ到着。
    空港前の店舗にてレンタカーを借り、九州道~長崎道を経て、1時間ほどで親戚宅へ。

    翌日に諸用を済ませ、その後「一緒に釣りに行きたい❗」と懇願する息子たちに、今回は遠路なのとオールナイト釣行のため断念してもらい、高速道路を5時間走り、一路鹿児島へ❗

    息子たちは、長崎にある『ハウステンボス』に連れ出してもらいました😅


    鹿児島県の桜島


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    鹿児島でコロダイとコトヒキの大物を狙う

    今回、鹿児島でのメインターゲットは、東北では滅多にお目にかかれないコロダイ&コトヒキ❗

    余談になりますが、所属するクラブの上部団体『全日本サーフキャスティング連盟』では、『大物賞申請システム』と呼ばれる独自の制度があり、特定の魚種を対象に、それぞれに設定されている基準寸法を超えるサイズを釣った場合に申請が可能に。
    ※中には、なぜこの魚種?や、非常に困難と思われる高難度のサイズ設定も。
    ※魚拓または、連盟指定のスケールを添えた写真での申請となり、1年間の申請を集計し、大物申請数や魚種別ベスト3などの表彰の他、日本記録を超える魚を釣った場合には、連盟の承認を経て新たな日本記録として登録されます。
    【全日本サーフキャスティング連盟・大物賞/特別大物賞対象魚一覧】【日本記録一覧】

    さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが、数年前、釣友から鹿児島のポイントを数ヵ所紹介してもらい、対象魚のコロダイ&コトヒキを釣らせてもらいました。

    今回は2夜連戦で、初日は過去の実績ポイントへ、2日目は以前から気になっていた未体験の新規ポイントへ入釣の予定❗

    出発前、『つりえさ倶楽部マリン 仙台新港店』に寄ってユムシを調達し、弱らないように発泡スチロールにエアポンプ&保冷剤で保存し、一緒の飛行機に搭乗。

    【1日目】

    PM3:30にポイントに到着すると、車外の気温は38℃の表示💦
    狙いのポイントが空いていたので、とりあえず少し早めに釣りの準備を開始。

    飛距離重視のため、事前に全てのリールに、超強力ナイロンライン「アトミックスライダー投(オレンジ)3号」を新調し、4-12号の力糸(15m)を結束。

    オモリ30号の全遊動テンビンを使用し、仕掛けは大物を意識して、ハリス12号×全長2mの1本針を自作。

    針は、掛かり抜群の「シーフォースエボルヴ18号」(まるふじ)1択で、念のため結び目を瞬間接着剤で補強❗

    三脚を2台セットし、親戚宅に置かせてもらっている投げ竿×5本全てに、ユムシを1匹付けて投入❗

    このポイント、基本的には砂底で、以前も遠投で数が釣れたので、とりあえず3本はフルキャストし、もう2本はやや中距離へ。

    投げる際にも、ただ適当に投げるのではなく、水面を観察して『潮目』をピンポイントで狙ったり、着底したら、魚が回遊すると思われるキツい『カケアガリ』を狙うように意識しました。

    桜島を眺望しながら、開始から2時間くらい経過した夕マヅメに、まずは50cmのクロダイが釣れ、直後、小振りながら本命のコトヒキを捕獲❗

    クロダイ50cm
    シマイサキ科のコトヒキ
    ヘダイ

    日が暮れてからも、コトヒキ&クロダイ&マダイに、東北では馴染みの無いヘダイも数匹追加❗

    ところが、AM3:00を過ぎたあたりで、満天の星空が隠れ、怪しい雲が近づき遠くで雷鳴が⚡

    スマホで予報を再確認すると、先程までは朝までずっと[晴れ]の予報だったのに、急に、明け方に[雷雨]との表示に変更💧

    すると、間もなく風上側の町の明かりが全く見えなくなり、雷雨が降り出した模様で、大急ぎで撤収し、慌てて車内へ避難💦

    かろうじて雨にはあたりませんでしたが、朝まずめの絶好機を逃し、大変心残りです。
    ※それからしばしの仮眠後、近くの日帰り温泉施設に寄り、昼過ぎまで入浴&食事休憩。

    アトミックスライダー
    視認性に優れたオレンジ色の投げ釣り用ナイロンライン
     

    釣行2日目は新規ポイントを開拓

    【2日目】

    PM3:30、新規ポイントに到着し準備開始。もちろんこの日も猛暑日💦

    すると間もなく、2名の釣り人から声をかけられ、話を聞くと、何と、同じ団体に所属する会員さんで、コトヒキ狙いでわざわざ岡山県から8時間かけて車で来られたそうで、一緒に竿出しする事になりました❗
    ※何と、岡山県の方にも『釣りTiki東北』を知っていただいており、息子たちの事や、釣行記もたびたびチェックしていただいているそうです❗🙇

    さて、2戦目のポイントですが、50m付近まで浅瀬が続いており、特に干潮時は岩だらけでかなり回収がキツい状況。

    そんな中、開始から約1時間経過した頃、ちょうど最干潮からの潮の上げ始めに、キツめのドラグからもの凄い勢いで道糸が引き出され、スプールを手で押さえて大アワセ❗

    魚の引きがあまりに強烈すぎて、竿を立てるのがやっと💦

    ポンピングしながら何とか寄せてきますが、途中、何度も竿を伸されて、そのたびにドラグワークを駆使して対応❗

    ようやく半分くらいまで寄せてきましたが、まだ潮位がかなり低く、案の定、沈み根に引っ掛かってしまい、びくともしなくなり万事休す😣

    竿を持ったまま、しばらく様子を伺っていたら、魚が反転して運良くオモリが根から外れ、少しずつではありますが、岩に擦りながら寄せてくる事ができました。

    道糸は超強力でも、力糸との結び目から切れるリスクが高いので、特に慎重にやり取りをして、結び目がガイドを通過しリールに入ったのを把握してからはやや強引に寄せました。

    やり取りを見ていた岡山の会員さんが、タモ網を持って待ち構えていてくれて、1発で掬っていただきました。

    タモ入れありがとうございます~🙇

    スケールをあてると75cmで、手持ちの写真も撮っていただき感謝感激です❗
    ※直後、岡山の会員さんにも同サイズのコロダイが釣れ、タモ入れのお手伝いをしましたよ😄

    その後、同じような強烈なアタリ連発も、10kg近いアカエイと、1mオーバーのサメばかりで、大型のサメには12号のハリスを5回も切られました。

    それでも夜中、単発ながらコトヒキを追加し、夜明け直前の朝マヅメに居眠りをしていたら、久々に強烈なドラグ音で覚醒❗

    再び、強烈な引きに対抗しながら、ようやく寄せてきたのは、先程より少しだけ大きい77cmのコロダイ❗

    重さは6kgありました。

    そして、当初の予定通りAM7:00に納竿。

    2日分の釣果の写真を撮影したあと、仮眠をとりながら帰路につき、親戚宅に無事に帰宅。
    ※帰宅後は、釣った魚を捌いて、いつもお世話になっているご近所さんにお裾分けし、残りの魚は氷と一緒に発泡スチロールに入れて飛行機で帰仙。

    今回は、昨年釣れなかった大型のコロダイが2匹と、小振りながらコトヒキが8匹釣れたので良かったです。
    ※仙台空港から、鹿児島空港への直行便(もしくは大阪で乗り継ぎ)を利用すれば、釣り場までは車で1時間程度で到着でき、午前中の便で仙台を出発したら、夕方には竿が出せるので、興味のある方はぜひどうぞ❗

    また来年も、大型コロダイ&コトヒキに遭えるように頑張ります。

    [おまけ]この夏、子供たちはマダイ釣り初挑戦!

    九州遠征の前週、子供たちは人生初のマダイ釣りに挑戦!夏休みマダイの釣果です。

    【東海林誠さんの関連釣行記】
    連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
    2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
    2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
    2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
    2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!

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    PROFILE:東海林 誠

    家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

     

    ※取材・テキスト/東海林 誠

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