宮城の投げ釣り!港内浅場の良型マコガレイ
秋からの高水温の影響もあり、宮城の投げカレイが例年より少し早めに春のシーズンを迎えている。女川、石巻エリアの岸壁でマコガレイを狙ってみました。
※2024年3月掲載時の情報です。
早春の投げカレイ釣行!宮城県女川港からスタート
毎年3月の恒例行事となりつつある、神奈川県のプロアングラー山口充さんと釣魚料理研究家・石井ちか江さんコンビの宮城釣行。一昨年の鳥の海釣行はイソガニのみだったが、去年は気仙沼に釣行して46cmの大型マコガレイをキャッチしている。
今年も昨年に続く良型カレイを狙って、選んだのは宮城県女川町&石巻市エリア。すでに各地で30~40cmくらいのマコガレイ、イシガレイが投げ釣りで上がり始めているとの情報が入っており、期待を胸に常磐道経由で宮城県入りした。
この季節の女川湾内はオカッパリ真鱈も期待できる!?
釣行日は震災13年目の前日となる2024年3月10日。まずは女川の「オイデ釣具店」でエサのアオイソメを購入しつつ情報収集。夜釣りでは良型メバルや小中型アジの数釣り、場所によりヤリイカなども釣れて楽しめるとのことだったが、日中の釣りはちょっと厳しい季節。
しかしながら、毎年この季節の女川湾内では産卵後の荒食い中のマダラが釣れる場合があり、運が良ければタラにも期待できるとのこと。港内の岸壁に着くと、投げ釣り師が数名。隣の空いたスペースで竿を出させてもらった。
風が強まり風裏ポイントのある雄勝湾内へ移動
お昼近くまで時間が進み、正面左方面からの風も強まってきた。このタイミングでオイデ釣具店さんに寄ってエサを補充しつつ、北西の風に比較的強い雄勝湾内へ小移動。
入り組んだ構造の雄勝湾。雄勝漁港の湾奥側の岸壁に来ると風も穏やかになったが、水深は浅めで藻が多いエリア。はたして釣れるのか?
湾内の浅場で藻場アイナメを釣り上げヤル気UP!
喰いは渋いがアタリは多く、エサが残っていることもあれば、カレイなどに『しゃぶられた』痕跡も。アオイソメが細くダラダラに喰われてくるケースはカレイ類の場合が多く、昨年の46マコの前にも同じようにエサを喰われた後に釣れてきた。
そんな中、小さなアタリがあり、少し待ってアワせると釣れてきたのは小さなアイナメ。本命カレイではないがファーストフィッシュ(魚類の釣果)に2人のテンションも少し上向き。
食いの渋い中、肉厚マコガレイ登場!
しばし探り釣りを楽しみ、置き竿は放置気味。山口さんがエサのチェックと投入場所を少しずらそうと操作していると、先ほど石井さんが投げ込んだ竿の様子がおかしい。
カメラをスタンバイさせて一気に竿を立てると‥「これはカレイだよ!」。途中、藻のエリアを突き抜けながら、水面に姿をみせたのは良型のマコガレイ。取り込んですぐにハリがスッポ抜けてポトリ。今回のために釣友の方から借りてきたタモ網があってよかった。
お散歩に来ていた地元の方のお話だと、ちょっと前にも同じ岸壁の並びでマコガレイが釣れていたそうで、今回の鰈は偶然ではなく餌の多い藻の周りの海域にカレイが接岸しているようだ。投げ釣りで良型を狙える春カレイシーズン到来、これからさらに期待できるようになるはずだ。
翌日3月11日も女川訪問
山口さん、石井さんは毎年3月11日に宮城県を訪れていて、今回もメインの目的はこちら。二日連続で女川港も訪問して14時46分に合わせて黙祷した。
カレイやメバルなど、春を告げる魚が宮城沿岸、湾内で釣れ始めている。これから水温が上昇して適水温に近付いてくると、今回喰いの渋かった魚たちも、活性が上がってくる。春の強風が落ち着いて釣行日和に恵まれる日も増え、撮影の頃より狙いやすくなるはずだ。
石井ちか江さんのカレイ料理
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