春爛漫🌸花見ガレイ満開!大型イシガレイ連発/春季投げ釣り大会参戦記
仙台広瀬キャスターズの東海林誠さんより、春のカレイ投げ釣り釣行記が届きました!
(2024年4月掲載)
※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】
皆さんこんにちは。
全日本サーフキャスティング連盟/仙台広瀬キャスターズ所属&アトミックスライダー投フィールドテスターの東海林です。読者の皆様には、いつも釣行記をお読みいただき誠にありがとうございます。
4月初旬に開花した仙台市内の桜も、4月9日に満開を迎え、もうちょっとで不快な花粉症(スギ花粉)のシーズンも終了ですね!新年度がスタートし、我が家の息子たちも、中2になった長男は部活が忙しく、しばらくは小5の次男との釣行がメインになりそうです。
さて今回は、前回の釣行記(春の投げカレイ)に引き続き、満開の桜と同じくベストシーズンに突入したカレイ、特に大型イシガレイについての解説と、後半は、4月7日(日)に開催された投げ釣り大会の様子を振り返ってみたいと思います。
カレイの荒食いシーズンに有効な特効餌を用意!
前回の釣行記でも紹介しましたが、産卵後に体力を回復し、初夏に深場へ移動するために荒食い中の春カレイ。宮城県でも、石巻~女川~牡鹿半島など、各地で続々とイシガレイ&マコガレイ好釣果の情報を耳にするようになりました。
※同時に、クサフグ&ヒガンフグなどの厄介なエサ盗りも、相当活発になってきております。
砂地を好むイシガレイに関しては、この時期、主に貝類を大量に補食しており、釣れたカレイの胃袋からは、水管や砕けた貝殻などがたくさん出てきます。そのため、スーパーで購入したアサリを剥いてエサにし、好釣果に恵まれる事も非常に多く、ポイントが遠い場合は、塩をまぶして数時間置いておくと水分が完全に抜け、身が締まって遠投にも耐えてくれます。
※専用の貝むきナイフがあると、硬いアサリでも簡単に剥くことができます。
また、普段のカレイ釣りでは、青イソメや岩イソメを使用しますが、特に大型イシガレイ狙いでは、高価ながら特効エサのユムシがかなり有効!仕掛け絡みやエサの身切れに注意しながらキャストし、砂地の場合は、着底したら仕掛けを引いて、抵抗を感じる『カケアガリ』を探ります。
大型イシガレイ狙いでは、遠投が有利な場合が非常に多いので、遠投力はぜひ身につけたいですね❗
道糸については、これまで何度も紹介していますが、筆者は『アトミックスライダー投(オレンジ)3号』(+力糸4-12号)を多用して高い実績を上げています。ナイロンラインでありながら、強靭かつ適度な伸びで、大型イシガレイ特有の海底を這うような抵抗も、グイグイ巻いて浮かせることが可能に❗また、ハリスは最低でも5号以上を使い、筆者は『アトミックスライダー/カレイ専用ハリス』5~8号を愛用しています。
「第46回 全日本サーフキャスティング連盟 宮城協会 春季投げ釣り大会」参戦記
4月7日(日)、上記の大会が、参加者29名/石巻一帯で開催され、次男と一緒に参戦してきました❗
まず、所属するクラブの上部団体『全日本サーフキャスティング連盟』について簡単に説明しますと、発足は1965年で、間もなく創設60周年。現在、北海道から九州まで全国に23の協会があり、全盛期には8,000人以上の会員が在籍した事も。東北では唯一、宮城県に協会があり、現在4クラブが在籍していて、基本的にどなたでも入会する事ができます。
以前の釣行記でも度々触れていますが、連盟では25魚種が対象魚に選定されていて、魚種ごとに基準となる寸法が設定されています。
※対象魚&大会割一覧表参照
大会では、計測した魚の寸法を、基準寸法で割り算をして数値化し、今回は、対象魚いずれか3匹の合計ポイントで競いました。
※ちなみに、カレイやアイナメは50cmで1ポイント。他に、スズキは85cm・ヒラメは75cm・マゴチは65cmで1ポイントに設定されています。
3月から下見を重ね、過去の実績ポイントを数カ所回ってみたところ、いずれも大型ヒガンフグの猛攻撃に遭い、たった半日で30匹くらい釣れた時も。ヒガンフグは、産卵のため大挙して浅場に乗っ込んできており、数十匹の群れを複数回見かけました。
それでも、フグの猛攻の合間に50cmクラスのイシガレイも釣れ、とりあえず、最後の試し釣りでフグ&根掛かりが多かったものの、比較的釣果の良かったポイントを選択。
※下見では、50cmUPが1日で7枚釣れた事も❗
大会前日、いつもお世話になっている『つりえさ倶楽部マリン 仙台新港店』に寄り、フグの猛攻撃を想定して、次男と2人分で、ユムシ30匹+青イソメ1kg+岩イソメ等、計14,000円分の大出費。さらに、近所のスーパーでアサリも大量に購入し、どれだけフグの猛攻撃を食らっても耐えられるよう準備しました。
実釣開始から良型が連続して釣れ好スタート!
大会当日、次男&クラブメンバーのSさんと一緒に、大会規定のAM5:00に釣り場スタート。事前の予報では、早朝に降雨との事でしたが、ちょうど釣り場に着く頃には雨も上がっており一安心。今回は、1人3本まで竿出しが可能なので、パパと次男の竿を3本ずつ準備。
それぞれ担当の竿にアタリがあったらリールを巻き、公平を期すため、クーラーボックスを別々に用意し、釣れた魚を振り分けるようにしました。
エサ付けに関しては、常に大型イシガレイを意識して、毎回、青イソメは5~6匹の房掛け、岩イソメはハリスにコキ上げてほぼ丸々1匹掛け、剥いたアサリは5~6個掛け、ユムシは1匹掛けもしくはユムシ+青イソメ房掛けの『タコユムシ』状態にしてキャスト❗
釣り開始時はまだフグも少なく、開始からわずか20分、遠投していた竿に派手なアタリがあって、いきなり50cmUPの大型イシガレイ登場❗しかも、たて続けにアタリがあり、45cmのイシガレイと、根周りで40cmUPのアイナメまで釣れて、早々に良型3匹リミットメイク❗
※やはり、朝マズメの時間帯は激アツですね❗
しかしその後、アタリは頻発するものの、案の定、大型のヒガンフグがバンバン掛かり出し、高価なユムシですらあっという間にボロボロに。特に中盤以降、投げて15分以上経過したら、ほぼ毎回、エサどころか針すら無くなる悲劇の連続。
それでも、エサ切れの心配をしながらの消極的な釣りはしたくないので、10分ごとに回収&キャストを繰り返し、1投ごとに期待を込めて針一杯にエサを付けて投げ返し。
一方、次男の竿にも早朝からポツポツとアタリが出て、フグ猛攻の合間に40cmUPのイシガレイ&アイナメを捕獲❗
途中、潮止まりの時間帯を挟んで、3時間ほど全くアタリが止まりましたが、納竿近くに再び時合いが到来しアタリ連発❗
45cmUPのイシガレイ数枚と、本日最大の54cmを追加し、次男にも50cmが釣れたところで納竿❗
※ちょうど、仕事終わりに検量を見に来たクラブの先輩が様子を見に来ていて、パパ&次男ともにアタリから取り込みまでバッチリ現認してもらいました❗
今回もフグは30匹くらい釣れ、結局、あれだけ大量に用意したエサや仕掛けも、殆ど使い切ってしまいました。
昨年の大会では、集合時間を思いっきり勘違いして検量に間に合わず失格になってしまい、息子たちに罵倒されたので、余裕を持って集合場所に到着し、PM1:00になり検量開始。
※遅れた場合は理由を問わず失格となります。
参加者29名のうち18名が審査魚提出で、合計ポイントが低くても、1~2匹釣った人よりも3匹揃えた人の方が上位となります。検量は全体的にアイナメ&カレイの提出が殆どでしたが、スズキやマゴチの提出もあり、間もなく夏魚のシーズンも本格化しそうですね。
※当日は『クリーンアップ活動』として、釣り場周辺や検量&成績集計の合間に、周辺の清掃(ゴミ拾い)を行いました。
集計の結果、筆者のイシガレイが3枚とも1ポイント(50cm)超えで、合計3.106ポイントにて久々の優勝❗次男も、3位と僅差ながら、合計2.808ポイントにて2位となり満面の笑み❗親子でワンツーフィニッシュとなりました。
一般的に、カレイの投げ釣りは『待ち』の釣りと思われがちですが、前述のように、春の荒食いシーズンはエサ盗りとの戦いでもあり『攻め』の釣りが非常に有効になりますので、皆さんもエサ盗りにめげず、ぜひ大物を狙って投げ釣りを楽しんでみて下さい❗
【東海林誠さんの関連釣行記】
連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!
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家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※取材・テキスト/東海林 誠