ワタリガニやシャコエビが釣れる!仙台港パーク釣り公園
ちょい投げで簡単!シャコの釣り方
まずは、いちばん人気のちょい投げ。ハゼやカレイなど魚類も狙えるののだが、初夏の季節はシャコ釣りが結構熱い。この釣りに詳しい針生秀一さんにシャコ狙いのワンポイントを教えてもらった。
シャコを釣る時はハゼバリ、流線バリなどの小さいサイズを使うのが基本。ハゼ用、キス用などの市販仕掛けでもいいし、小型テンビンに糸付きバリを結ぶだけでもOK。段差バリ(ハリとハリスが2段目、3段目まである)の仕掛けを使って、補助バリがシャコの体に掛かるようにする手もある。
エサのアオイソメは2~3cmに小さく千切ってエサ付けし、ちょい投げで探る。シャコが溜まっている場所を足で探るとよく、良い場所を見つければ足下から連発することも多い(仙台港パークの場合、正面側はシャコ、左側はハゼが多めといった傾向がある)
シャコ釣りではアワせ方にちょっとしたコツがある。シャコの場合、ハサミでエサをつかんでから食うのでアタリはなかなか取りにくいのだが、竿を持ってゆっくり巻いているとわずかな違和感を感じることがある。
ここでビシッとアワせてしまうのはNGで、たいていはシャコがエサを離してしまう。ゆっく~りと巻きながら、巻きアワセのようにするのが正解。この時、エサが逃げてしまうと思うのか、逆噴射で巣穴に戻ろうとした時にハリ掛かりしやすい。シャコが掛かったら、バラさぬようゆっくり巻き上げて、可能であれば水面でタモ入れするのが確実だ。
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夏~秋頃まで渡り蟹(ガザミ)にも期待!
今の季節、仙台新港ではいいサイズのガザミ(ワタリガニ)が釣れている。投げ釣りのハリに食ってくることもあるが、サイズも良いので途中で落ちてしまうことがほとんど。
ワタリガニ類はカニ網や投げ網と呼ばれる仕掛けに、サンマなどの魚の切り身をエサに付けて10分ほど置いて狙う。岸壁や磯場でやると根掛かりしてロストが多発するのだが、仙台新港の港内はほとんど砂泥底なので根掛かりの心配はない。
網にしっかり絡まっていればバレないが、掛かり方によっては水面で落ちてしまうことが多いので、できればタモ網を持参して取り込む方が確実だ。
サバの回遊がみられるものの、ハシリで釣況は不安定
夏場のファミリーフィッシングといえばサビキ釣り。仙台新港や七ヶ浜、閖上でもサビキの対象魚であるサバが回遊を始めている。今季もすでに30~40cmのまずまずサイズの群れが入ったこともあったが、まだシーズンのハシリでなかなか安定しない。
サビキ釣りだけだと狙っても釣れないことがあるので、シャコやカニ狙いと並行して回遊を待つ方がいいだろう。これからイワシの群れが入ると、小魚をベイトにするサバや青物、スルメイカなども釣れるようになる。
キリンビール仙台工場正面のアオイソメなどの活きのいいエサがお得なお店。仕掛けやタックルなど新港で必要なものは大体手に入る。シャコ仕掛けもおすすめがあるので、気軽に「シャコを釣りにきた!」と聞いてみよう。
■TEL:022-786-3580
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※解説/針生秀一
※取材協力/つりえさ倶楽部マリン仙台新港店(仙台市宮城野区)