釣行記

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春の日本海マダイ&ワラサ シーズンイン![山形のルアー真鯛]

丹野 正文 2021年4月1日 更新
※この釣行記は2012年3月に公開しました。

酒田沖でいよいよマダイが釣れ始めた。今シーズンは青物が釣れ始めるのも早く、ワラサが好調にヒット中!この日は、ジギングをメインに、タイラバ(鯛カブラ)、一つテンヤでも釣果を上げた。
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庄内の海は春マダイのシーズン

山形・酒田沖のジギングが早くも好シーズンを迎えている。トップレンジ(仙台市)の丹野正文さんは2012年2月29日、お店の常連さんらと庄内釣行。ワラサの活性が高すぎてマダイはやや少なめだったが、シーズン最初にしてはまずまずの釣果を上げた。

酒田沖の春マダイは3~5月がベストシーズン。春シーズンは、深場から浅場へと上がってくる途中の、カケアガリがメインポイントになる。シーズン初期は水深60~80mの少し深めの根周りにたまっているが、4月に入ると浅場を含めた広範囲に散って、エリアが広がっていく。まだタイが深みにまとまっていることの多い早春は、タイをたくさん釣るチャンスでもある。

また、取材日は青物が高活性で、丹野さんもワラサ中心にイナダ混じりで10本以上を釣り上げた。青物はこれからどんどんよくなり、水温の上昇とともに徐々に上のタナでもベイトを追い始める、表層でナブラが沸き始める5月頃からは、ワラサがトップに出るようになり、キャスティングも楽しめる。

タイラバでマダイをキャッチ。ワラサが高活性な中、比較的ワラサが反応しにくいタイラバが有効だった
丹野さんはジギングのみで挑戦。この日はワラサの活性が高く、イナダ混じりでマダイより先に食ってくるような状況だった

状況に合わせてカブラ、ジギングの使い分けも

マダイにはジギング、タイラバともに有効で、状況に合わせて両者を上手に使い分けたいところ。底から中層の広いレンジを高効率に探れるジギングは、マダイが上下に散っていてもテンポよく探ることができ、タイの活性が高いときであれば、手返しがよく、数釣りも期待できる。酒田沖では、ハイシーズンになると中層までマダイが上がるケースが多いため、たいていのプロ(マダイ釣り漁師)はジグを使っているそうだ。

一方のタイラバは、ジグに比べると底を取りやすく、誰でも安定して釣れてくれるのが魅力(詳細は昨シーズンの釣行記でも解説)。また、一つテンヤでも良型が釣れており、庄内沖に合った形でテクニックを確立できれば、テンヤにも期待できそうだ。

今釣行で丹野さんは、マダイジギング専用オリジナルフックの最終テストも兼ねていた。「マダイ狙いのジギングではあまり大きなフックは使えないので、エサ釣り用のマダイバリや伊勢尼などを使うことも多かったのですが、大型魚にも耐えられるように、エサ釣り用より太軸なものを開発しました。また、軸を太くしたことで刺さりが悪くならないように、ハリ先にロングテーパー形状を採用した、早掛けタイプなのも特長です。スロージギング用などの繊細なタックルでもしっかりフッキングできる、小粒ながらパワーのあるフックに仕上がっていますよ」

これからは春らしい陽気の日も次第に多くなり、酒田沖に出船できるチャンスも増えてくる。魚の動きはその時々で変化するので、ワンパターンにならぬように色々な手を準備して、好釣果に結びつけていただきたい。

大マダイこそ出なかったが、中型クラスはしっかりヒット。マダイは今後も期待できそうだ
当日最大のマダイはさざえ堂の磯野キャプテンがキャッチ。自身の遊漁船でも力を入れている一つテンヤでの釣果
この日の使用タックルはM.TANNO FACTORYオリジナル・レンジスティックシリーズ。マダイジギング専用、タイラバ専用それぞれスピニングとベイトをラインナップし、ジギング用はスロージギングにも対応するなど、使いこなすことで釣りの幅が広がる
M.TANNO FACTORYではオリジナルのアシストフックの開発にも力を入れている。繊細かつパワフルさが要求されるマダイ釣りに対応した、真鯛専用シリーズをラインナップ。すでに販売中のシングルフック、ダブルフック、タイラバ専用フックに加えて、バラバリタイプの新型も近日発売予定!
【当日の参考タックル】
●ロッド:タイラバ用=M.TANNO FACTORY RANGE STICK 72Bti、同71Sti、ジギング用=M.TANNO FACTORY RANGE STICK 69Bti、同68Sti
●リール:シマノ ステラ4000XG、クラド200タイプJ、オシア カルカッタコンクエスト201タイプJ-HG
●ライン:PE0.8号or 1.0号+ショックリーダー=フロロカーボン4号
●ジグ:30~80g、タイラバ60~90g
●フック:M.TANNO FACTORY 真鯛専用フックシステム各種

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PROFILE:丹野正文

トップレンジで店長を務めるオフショアのエキスパート。定休日の水曜日と週末の日曜日はお客さんとの釣行にあてることが多く、メインフィールドの仙台湾のほか、日本海や津軽海峡など東北各地に足を延ばしている

 

※取材・解説/丹野正文
※取材協力/トップレンジ(宮城県・仙台市)

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