春の投げカレイ2024シーズン到来中！釣行会では50UPアイナメも

高水温の影響もあり、宮城の投げカレイが少し早めに好季を迎えています。水温が高い分、エサ盗りの動きも早まりそう・・今季の釣況と今後の予想を仙台広瀬キャスターズの東海林誠さんにレポートしていただきました！
（2024年3月掲載）
※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】

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東海林さんのその他の釣行記

皆さんこんにちは。全日本サーフキャスティング連盟／仙台広瀬キャスターズ所属＆アトミックスライダー投フィールドテスターの東海林です。 読者の皆様には、いつも釣行記をお読みいただきありがとうございます。

さて今回は、昨年の釣行記同様、間もなくベストシーズンを迎える2024年宮城の春シーズンのカレイ投げ釣り事情＆実釣の様子について解説していきたいと思います｡

宮城沿岸高水温の影響は？春の花見カレイの季節到来

例年よりプラス3～5℃は高いと言われる昨今の宮城県沿岸の海水温。巷では、その影響で仙台湾のマガレイが激減との噂も囁かれているようですが、投げ釣りの射程圏内ではそこまでの影響は出ていないようです。

高水温で遅れ気味だったカレイ（マコガレイ＆イシガレイ）の産卵も終わり、これから5～6月頃にかけて、産卵後の体力を回復するための『荒食い』の時期に突入！
※初夏にかけて深場に移動する習性があるため、桜の咲く頃に釣れるカレイは、投げ釣り業界では一般に『花見ガレイ』や『戻りガレイ』と呼ばれます。
※下記リンクは昨年度の釣行記。

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春の投げカレイ好季到来／アイナメ、カレイ釣行会参戦記

［今年の釣況］すでに春の好シーズン突入

一般に、12月後半～1月中に産卵を終えるとされるカレイ（マコ＆イシ）ですが、2月に入っても抱卵したマコガレイが釣れたり、また、イシガレイに関しては、産卵後の痩せた個体が多いものの、3月を迎える前にすでに数＆サイズともに好調な印象です。

このまま春を迎え、今後は雪代（雪解け水）の影響で一時的に水温が下がることはあっても、極端に釣果に影響は出にくく好調をキープすると思われますが、時期的にフグなどのエサ盗りの活性も上がってきます。

長期予報では、今夏も高温が予想されており、初夏を迎える頃には海水温が上がり過ぎて、後半一気に釣果がガタ落ちする懸念がありそうですけどね。

［実釣報告］2月は良型カレイにアイナメなど根魚も好釣果

2月18日（日）、クラブ釣行会の下見を兼ねて、次男と一緒に石巻で竿出ししてきました。

いつもお世話になっているつりえさ倶楽部マリン 仙台新港店にて、定番の青イソメと、一発大物狙いのユムシを購入。

道糸には、いつも愛用している『アトミックスライダー投（オレンジ）3号』＋力糸（4―12号15m）を使用。過去記事でも何度か紹介していますが、ナイロンラインでありながら、抜群の強度と適度な伸びで、大型魚でもグイグイ巻いて浮かせる事が可能です。

仕掛け絡みや身切れさせないように意識しながら、カレイ狙いでは遠投してカケアガリを探りつつ、根周りでアイナメを狙ってみました。

夜明け前から釣りを開始し、竿先に、赤・黄・緑の竿先ライトを装着。青イソメは中サイズを4～5匹掛け、ユムシは1匹掛けで使用。

すると、開始早々に竿先ライトが激しく揺れるアタリが頻発し、まだ暗い時間帯に根周りで30～40cmのアイナメ連発！夜が明けると、カレイ狙いの竿にもアタリが出て、40～45cmのマコガレイに、50cmのイシガレイもお目見え！

ちなみに次男は、最近お気に入りの『電気ウキ』＋『サビキ仕掛け』を使ってメバルを次々に釣り上げ、セイゴも釣れてきました。

［クラブ釣行会開催］アイナメは50UPもキャッチ！

3月3日（日）、クラブ釣行会（年3回開催の1回目）が行なわれ、今年度在籍31名のうち15名が参戦！

高価な景品は出ませんが、限られた予算内で米やお酒、釣具などを用意し、上位入賞者から希望のものを選んでもらい、参加者全員に配布されます。また、不参加者にも後日、参加賞が配布される仕組みです。

今回のルールは、カレイやアイナメなど、所属するクラブの上部団体『全日本サーフキャスティング連盟』が全国大会で採用している『大物対象魚／連盟大会割』のうち、大物1匹のポイント制。
※魚種別の『大会割設定ポイント一覧表』参照（2022年一部改正）

狙う魚種ごとに基準寸法が設定されていて、例えば、アイナメやカレイは50cmで1ポイント。他に、マハゼは30cm、スズキは85cm、ヒラメは75cmで1ポイントとなり、実寸を基準寸法で割り算をして数値化し、順位が決定されます。

例）
審査に提出する魚種が、仮に40cmのカレイなら
40÷50=0.8ポイント。

マハゼの25cmなら
25÷30=0.83ポイント

スズキの60cmなら
60÷85=0.7ポイント

したがって、スズキの60cm、カレイの40cmよりも、マハゼの25cmの方が上位となり、ポイント一覧表を参考に、高いポイントが狙えそうな魚種を攻略する作戦を考えるのも楽しみの一つではあります。

さて、クラブ釣行会は単独釣行も可能ではありますが、今回も数名のグループに分かれて、AM5:00釣り場スタート！

釣り開始時はまだ暗く、今回は、下見で好調だった夜明け前～朝まずめの時間帯に、根周りで手堅くアイナメを確保しつつ、明るくなってからカレイでサイズUPを狙う作戦。

ところがこの日、前回は1匹も釣れなかった大型のヒガンフグが相当数群れていて、頻繁に派手なアタリがあるものの、高価なユムシがことごとくフグの餌食に。
※産卵のため、大挙して浅場に乗っ込んできているようです。

期待していた朝イチのゴールデンタイムをスルーしてしまい少々焦りましたが、6時半頃、足下まで浮いてこない大型カレイ特有の手応えで、50cmにちょっとだけ足りないサイズのイシガレイを捕獲！

その後、事前の予報通り、南西の風が非常に強くなり、急激に波も高くなって荒れた天候に。

荒天後も相変わらず派手なアタリでフグの猛攻が続き、それでも単発ながら30～40cmのアイナメやカレイが釣れ、次男も38cmのマコガレイを捕獲して、正午前に納竿。

集合時間のPM1:00になり検量が始まると、何と、3名が50UPの極太アイナメを提出！

検量の結果、筆者のイシガレイは昨年の釣行会と同じ4位で、次男のマコガレイは6位。参加者15名のうち7名が審査魚提出となりました。

これからも、残り2回のクラブ釣行会（6月・12月）の他、協会主催大会（4月・6月・10月）、全国大会（6月・11月）など、ほぼ1年を通して定期的にイベントが開催されます。

今回紹介したように、ポイントによってエサ盗りが多発している場合もありますが、この先、体力を回復した肉厚の個体も増えてきますので、皆さんも大物を狙って、ぜひアイナメ＆カレイの投げ釣りに出撃してみて下さい！

【東海林誠さんの関連釣行記】
連載：東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年：陸から60イシ！投げカレイ大物獲りの心得
2013年：仙台周辺サーフのヒラメ93cm！
2017年：宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ＆夜アイナメ・マダラ有望
2017年：山形マダイ投げ釣り　堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破！

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PROFILE：東海林 誠

家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

 

※取材・テキスト／東海林 誠

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