釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 雄勝でブリ98cm!宮城のジギング新境地へ

    大橋永嗣 2021年1月7日 更新

    釣果速報等ですでにご存じの方も多いはずだが、先日、雄勝で98cm、10.5kgのブリがキャッチされた。ここ数年の宮城では、ちょっと考えられなかったサイズ。さらりと10kgオーバーをクリアし、早くも狙うは12kg超!?

    ワラサ好釣中の雄勝沖に、まさかまさかのブリ出現!

    上)雄勝沖のポイント。ワラサはバーチカルの釣りだけでなく、キャスティングでも結構釣れているのだ。下)8月23日、大橋さんと一緒に釣行したフィッシャーマン南仙台店の柳副店長、スタッフ佐藤さん、同泉バイパス店スタッフ武山さん、釣友のOnodaさん。柳さんはフィッシャーマンスタッフの中でも随一のジギング狂で、大橋さんをこの道に引き込んだ張本人、もとい師匠筋にあたるそうだ。操船は伊藤船長

    「正直、10kgオーバーは狙ってました。8月半ばに90cmのブリが上がったという情報は聞いてましたし、1週前の8月17日には6kgのワラサを釣っていたので…」とは、今回、見事ブリをキャッチしたフィッシャーマン多賀城店の大橋さん。

    8月23日、大橋さんはフィッシャーマンスタッフら釣り仲間とともに、雄勝漁港の魚心で釣行。メインターゲットは絶好調のワラサで、あわよくばブリを、という感じだった。今季の雄勝は70cmオーバーのワラサ級がアベレージ。イナワラやイナダは少なく、釣れればグッドサイズという状況が、8月中旬頃からずっと続いていた。

    この日は、数は多くないものの、朝から順調にワラサがヒットしてきた。ただ、日が昇るとともにイナワラ、イナダにサイズダウン。やがてアタリが完全に止まり、中だるみの雰囲気に。そんな時、大橋さんに突如ヒットしたのがこの98cmだった。休憩をとるメンバーも出始める中、集中力を切らさないで、ひたすらシャクり続けたのが功を奏した。

    Onodaさん(上)と柳副店長(左下)のワラサ。写真の70~75cmがアベレージで、写真右下のようなイナワラやイナダは少ないのが、取材日前後の傾向
     
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    ブリはゆるめのワンピッチジャークがお好き(かも)

    大橋さんとブリのファイトシーン(ちょっとへっぴり腰?)。疾りに耐えるだけで大変なのを、落ち着いて寄せ、無事ランディングに持ち込んだ

    「このブリが食ったときのアクションは、幅広いワンピッチの動きでした。ジャカジャカなどの速巻きをする人も多いですが、デカい魚にはゆっくりめの動きがいいかもしれません。以前にも同じようなアクションで結果が出ていますし」。今回のブリが食っていたベイトは30cm以上あるイカ。他に35cmくらいの根魚っぽい魚も食っていたそうで、ブリはカタクチなどの小さいベイトはあまり食っていないのでは?というのが大橋さんの見解だ。

    ジグのアクションはジグのタイプやその日のベイト、潮流などによっても当然異なる。「8月17日のワラサは、ワンピッチのテンポをちょっと短めにしてヒットさせました。ワンピッチでだめなときは、細身のロングジグを使い、角のない小刻みな動きでリーリングしてくるとよかったりもします。ワンパターンではなく、水中の動きをイメージしながらいろいろ試すのが大事なんじゃないかと思いますね。しっかりイメージできるようになると、魚が触ったような感覚も判って、ジギングがさらに面白くなりますよ」

    また、大橋さん達は誘い出しの釣りも開拓中。ワラサは、バーチカルの釣りばかりではなく、キャスティングでも釣れている。ベイトの種類にもよるが、近くでナブラが立っているときなど、ワラサ級以上はキャスティングばかりに釣れるケースも多いそうだ。「あと、話がちょっと逸れますけど、8月17日の釣行で5~6kgくらいのマグロ、おそらくキハダらしいのがトビウオを追って跳ねてたんです。これを誘い出して食わせるとこまではもっていきました。結局フックアアウトしちゃって、獲ることはできなかったんですけど」

    数十年前、三陸漁場がブリの大漁で潤っていたのは、漁業関係者ならよく知るところ。今でも定置網漁でまとまった量のブリが獲れることはあるが、黒潮の分流や津軽暖水の影響に左右されるので、なかなか安定しないというのが現状だ。それでも、これからブリ(やマグロ)の回遊量が増えていけば、日本海や津軽海峡に並ぶくらいの好釣り場に育つ可能性は十分。いまイチバンの注目株です。

    左)この日の使用タックル=ロッド:ソルティガ コンビジャーク64、リール:ソルティガZ4500、ライン:ソルティガセンサー3号+フロロ50Lb、ルアー:スピードジグFL135g(ここまでDAIWA)、フック:チューンド管ムロ24号(がまかつ)。右)8月17日のワラサ。ずっしり6kgありマス
    フツーじゃなかなか味わえない、天然ブリのお刺身。見るからに上質。上品な脂の乗りでしつこくもなく、感慨を抜きにしても至極の一皿なのだ

    取材・解説/大橋永嗣
    取材協力/Saltwater lure guide 魚心(TEL:090-3982-1656)
    取材協力/フィッシャーマン多賀城店

    PROFILE:大橋永嗣

    DAIWAの「釣れる!」ハードロックフィッシュDVDにも出演している大のロックマニア。エギングやワカサギ、アユなども大好きで、今はジギングのとりこになってしまったところ。キャスティング盛岡店店長

     

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