石巻周辺のカレイ投げ釣り!全国大会3位イシガレイ53.5cmの釣果!
大物投げ釣り師の東海林誠さん、今回は2022年11月20日に行われた「全日本カレイ投げ釣り選手権大会」の石巻会場にファミリーで参戦!全国の会場で一斉に行われた大会で、息子さんが全国3位に入賞する53.5cmのイシガレイを釣り上げました!今回はその釣行の模様をお届けします(2022年12月掲載)
※堤防釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】
仙台広瀬キャスターズ所属の東海林です。読者の皆様には、いつも釣行記をお読み頂きありがとうございます。
さて今回は、11月20日(日)に親子で参戦した『第117回 全日本カレイ投げ釣り選手権大会 石巻会場』について振り返ってみたいと思います❗
全国3位獲得❗2022年 全日本カレイ投げ釣り選手権大会 石巻会場参戦記
昨年の釣行記でも触れていますが、この大会は、投げ釣りの全国組織『全日本サーフキャスティング連盟(1965年創立=岩田政文連盟会長)』に所属する会員のみ参加が可能で、毎年11月に開催され、規定の時間内に釣れたカレイ1枚の大きさを競います。
※審査に提出できるカレイの最低寸法は25cm。カレイの種類は問わず。同寸の場合、釣ったカレイの枚数が多い人が上位。
※本賞のカレイ以外に『他魚の部』もあり、全日本サーフキャスティング連盟が定める対象魚(25魚種)の規定寸法以上で検量に提出が可能。
※ちなみに他魚部門は、実寸計測後に各魚種に設定されている『基準寸法』で割り算をして、そのポイントで順位を決定します。
今年は、北海道から九州まで36ヵ所の会場(※複数クラブ7名以上で会場成立)が申請され、本部集計によると、総勢895名が大会にエントリー。
宮城では例年通り『石巻会場』が設定されて、地元の宮城協会所属会員の他、兵庫・愛媛・岡山からも参戦があって、エントリー数は38名。
今回もまた、石巻会場の『会場責任者』を任されまして、検量板持参&検量準備&参加名簿出欠確認&検量立ち会い&審査票記入&会場成績発表の他、帰宅後は、本部に大会速報&写真送信&成績表PC入力作業&審査票郵送など、クラブメンバーにも手伝ってもらいながら、なかなか多忙な1日でした💦
この大会、参加費は1,300円(高校生以下&女性は500円)で、大会1ヶ月前の参加申込締切後は、キャンセルによる返金不可&申込締切後の参加申込不可となっており、規約では、大会参加者は前日釣行禁止&大会不参加者は、前日~当日の大会終了時まで釣り禁止となっています。
※事前の申請にて一部免除。
また、明らかに大会前に釣った(もしくは買ってきた⁉)と思われる著しく鮮度の悪い状態の魚が提出された場合には、現場の判断で失格&除名の対象となる場合があります。
本賞&他魚ともに上位3位以内に入ると、盾表彰の他に、副賞で7~10万円相当の釣竿が進呈される仕組みで、予算内なら自分が欲しい釣具(※在庫状況次第)に変更も可❗
また、差額の追加料金を払えば、予算以上のもの(※釣具に限る)を選択する事も可能で、成績上位50名に副賞の釣具が進呈されます。
たとえ悪天候でも日程は延期されず、その日だけの一発勝負のため、全国的に荒れ模様だった過去の大会に於いては、何と42cmで優勝の年も。
筆者も、2008年に51.3cmのイシガレイで全国優勝を経験したものの、その後は、下見で好調でもなかなか大会本番で大物に恵まれず、特に、前回の大会では、親子3人で参加したにもかかわらず、次男がイシガレイを1枚釣っただけで、終日フグの猛攻に遭い散々な結果に…。
昨年度の石巻会場はかなり低調で、次男のカレイ(42cm)が会場1位(全国24位)でした。
毎回そうなのですが、大会に参加するからには、狙うのはもちろん50cmオーバーのカレイで、息子たちも優勝を狙っております❗
当初の予定を変更し昨年大会と同じポイントへ
当初、10月の協会大会で51cmが釣れたポイントで、クラブメンバーたちと一緒にやるつもりだったのですが、次男が「あそこはゴリ巻きしても引っ掛かるから絶対にやだ❗去年釣れたとこがいい❗」と、あまりに強く言い張るので、このポイントを諦め、仕方なく昨年のポイントに行く事に。
潮回りも、51cmを釣った時と酷似していたので期待大なのに、次男の希望するポイントは、事前の下見でも着底からわずか数秒~数分で竿先にプルプルとアタリが出るほど、やっぱり今年ももの凄い数のフグの猛攻で、6時間全く釣りにならなかったので、本当に玉砕覚悟での出撃でした。
※この選択が、のちの『歓喜』を呼び込むことになろうとは!?
大会前日、いつもお世話になっている『つりえさ倶楽部マリン 仙台新港店』に寄り、いつものようにクラブメンバーのエサをまとめ買い❗
今回も、フグの猛攻が確実視されるため、余すつもりでユムシ30匹(@160円×30=4,800円)と、岩イソメ5,000円分購入の高額出費💦
当日、息子たちを乗せAM3:30にクラブの集合場所でエサの受け渡し。
今年も昨年同様、コロナ対策のため、大会前の集合&出欠確認作業が無いので、そこからクラブメンバー3名と一緒に、直接釣り場に向かいました。
親子3人竿は2本ずつ。遠近に投げ分けてカレイを探る
大会規定のAM5:00になり、いよいよ釣り開始。
釣り座があまり広くないので、今回も、パパ&息子2人ともに竿は2本ずつ、計6本の竿出し。
息子たちも早起きして頑張って投げました。
今回使用した道糸、息子はいつものアトミックスライダー投(オレンジ)3号&パパのフル遠投用には2.5号を使用❗(ともに+力糸4-12号)
特に、2.5号には、高比重で飛距離の出る『タングステンオモリ(1個2,500円)』33号(改)を装備し、フグを回避しつつ、普段届かない沖合いのポイントを探る作戦。
ただ、数日前から波が高く、この日も波高2mで濁り&ウネリもあり、条件は良くありません。
開始時はまだ薄暗く、早々にフル遠投の竿のドラグが鳴り、途中ゴンゴンと首を振るので、てっきりデカいアイナメかと思って喜んだら、手首くらい太いアナゴでがっくり💧
底荒れもひどく、普段のモトス8号仕掛けは仕掛け絡みが頻発し、仕掛け絡み対策で急遽前夜に作製したフロロカーボン素材12号の極太仕掛けに変更。
その後、遠投してカケアガリを探りつつ、仕掛けを引いてきたら、完全に砂底のはずなのにまさかの根掛かりが発生し、しばらく綱引きしたものの、高価なタングステンオモリをロスト…💧
しかし、諦めずにその付近を狙って投げていたら、ドラグが高速回転するアタリで、47cmの良型アイナメを捕獲❗
※砂地の中の沈み根周りは、やはり極上のポイントですね。
去年の大会で〇ボーズを食らっていたので、本命のカレイではありませんが、とりあえず他魚部門で検量に出せます❗
しかし、それ以降は、昨年同様やっぱりフグのオンパレード💦
昨年の大会時の悪夢と何ら変わりません…。
フグの猛攻に耐えた後に大型カレイがヒット
そんな中、また今年も次男の竿に激しく揺れるアタリ発生~❗
パパは動画の撮影を開始。
10秒ほど待たせてから、次男が渾身のリーリング開始❗
見るからに引きがかなり強く、竿を立てる事すらままならないので、見かねた長男が竿を立ててアシストしてくれて、次男が必死かつ慎重にリールを巻きました。
うねりの中、足下まで浮いてこなくて、ようやく姿を現したのはかなりデカいイシガレイ❗
うねりの中、デカいカレイが右に左に激しく揉まれ、普段のハリスなら切られていた可能性大!?
仕掛けは、絡み防止のフロロ12号なので、エボルヴの針掛かりを信じて慎重に抜き上げ、無事に取り込みに成功~😄
手酌で明らかに50cmを超えていて、超~肉厚❗
次男は破顔一笑😁
これだけ荒れている中で、よく食ってきてくれましたよ。
その後、パパの竿にもカレイを期待するも、また今年もフグの猛攻に打ち砕かれ、それでも、納竿直前に長男の竿に32cmのカレイが釣れて、PM1:00に終了。
結局、パパはまさかの2年連続カレイ不発でした。
会場責任者のため、早めに集合場所に戻って検量の準備を開始。
PM2:00になり検量開始。
検量作業は、公正を期すため複数クラブにて確認が行われ、魚体の硬直を取ったのち、口を開けた状態で尻尾の先まで1ミリ単位で計測。
次男のイシガレイを計測してもらうと、53.5cmで会場のトップ❗
PM2:50、最後の参加者の検量が終了すると、結局、2年連続で、うちの次男が石巻会場1位に❗
昨年度の優勝魚が51.7cm、また、前々回の優勝魚が52.9cmだったので、これはひょっとしたら優勝しちゃうんじゃない!?
全国優勝は北海道の室蘭で釣れた58.2cmイシガレイ
翌朝、岩田連盟会長から携帯に着信があり、一瞬、『全日本カレイ優勝の報告!?』かと思ったら、速報時点で3位との事😅
初の親子2代での『全国制覇❗』とはいきませんでしたが、7万円相当の予算内で、希望する釣具あったら連絡して欲しい旨の連絡でした💦
その後、北海道の会場にエントリーしていた、同じアトミックスライダー フィールドテスターの片岡 洋次朗氏(滋賀投友会会長)から、58.2cmと56cmを自らタモ入れしたと連絡が入り納得。
今年度の全日本カレイ優勝は、全日本サーフキャスティング連盟実績NO.1のレジェンド、八尾 浩幸さんが室蘭港で釣ったイシガレイ58.2cm❗
今回、全国優勝の八尾さんとはコロナ前に大阪で開催された連盟の式典で同じテーブルになり、カレイのポイントを開拓したから、いずれ宮城県のイシガレイの日本記録を更新すると話されていて、今年度、76.6cmの日本記録を達成しています。いや~、ホントにさすがです!
大会参加の皆様、早朝から大変お疲れ様でした‼
来年こそは頑張ります❗
【タックル】
■竿:ダイワ/トーナメントサーフ33-405、他
■リール:シマノ/PAスピンパワー、他
■道糸:アトミックスライダー投(オレンジ)2.5号&3号+力糸
■針:まるふじ/シーフォースエボルヴ18号
■エサ:岩イソメ、ユムシ
【東海林誠さんの関連釣行記】
連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!
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家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※取材・テキスト/東海林 誠