夏休みにオススメ!釣って食べて楽しめる投げ釣りファミリープラン
夏休みの子供たちと楽しむファミリーフィッシングに最適な投げ釣りのプランを、仙台広瀬キャスターズの東海林誠さんが紹介します!
(2023年7月掲載)
※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】
皆さんこんにちは。仙台広瀬キャスターズ所属の東海林です。
読者の皆様には、いつも釣行記をお読み頂きありがとうございます。
連日猛暑が続いていますが、仙台市内の小中学校もいよいよ長い夏休みに突入ですね❗
さて今回は、そんな日中の猛暑を避けつつ、夏休み中のお子さんを連れ出すのにオススメで、しかも食べて美味しい『投げ釣りファミリープラン』を解説していきたいと思います❗
イソメ餌、置き竿で狙う「スズキ(シーバス)」
言わずと知れたルアーの対象魚❗
筆者も、独身時代にルアー(メタルジグ)釣りにハマって、5月の連休頃から約2ヶ月半、毎朝3時に起床。出勤前の2時間、キャスティング練習を兼ねて、ご近所サーフにてメタルジグでスズキを釣っていました。
ルアーで釣るスズキは格別ですが、さすがに子供さんにルアーロッドを何時間も振らせるのは大変ですよね!?
そこで、青イソメを付けた置き竿で大型のスズキを狙ってみましょう❗
常時、小魚を捕食しているイメージが強いスズキですが、意外と青イソメへの反応も良く、群れに当たると連発する事もあり、外道でイシモチも良く掛かります。
特に、日没前後のマヅメ時が激アツで、筆者も日中の猛暑を避けつつ、夕方から竿出しする場合が殆ど。
時には70cmオーバーもヒットするので、道糸は最低でも4号以上(+5-12号力糸)、ハリスも8号以上が必要になり、大型のタモ網は必須です。
※タックル等は過去記事参照
[関連釣行記]置き竿で狙うスズキの投げ釣りを東海林誠さんが解説
大型のスズキは引きもかなり強く、時に水面で暴れ、豪快な『エラ洗い』も見せてくれます。
以前、うちの息子たちもそうでしたけど、特に、小学校低学年の子供さんだと、取り込みに相当手こずると思いますが、きっと、ゲームセンターの某釣りゲーム以上の快感が得られるはず❗
釣れる場所や個体差はあるものの、夏場のスズキは脂も乗って良く肥えており、食味も良く、特に、市場ではかなりの高値で取り引きされています。
※スズキを捌く時には、鋭いトゲや背ビレに注意が必要。
濁りが入れば日中も有望「ウナギ」
基本的には夜行性ですが、大雨後の濁りが入れば日中でも期待できます。
子供さん連れの場合だと、あまり夜遅くまではやれないと思いますが、夏休み期間という事で、ぜひ夜釣りにも挑戦してみて下さい❗
皆さんご存じの通り、日本には夏場の『土用の丑の日』にウナギを食べる習慣があり、養殖物でさえ高値で取り引きされますが、天然ウナギとなれば更に貴重で食味も最高❗とても魅力的な対象魚です。
体型はアナゴに似ていますが、顔が小さく、口はさらに小さいので、専用のウナギ針(13号くらい)を使用します。
青イソメやミミズでも釣れますが、平貝での実績が非常に高く、先日、ウナギを捌いた際には胃袋の中に大量の平貝が詰まっていた個体が複数ありました。
日没後には竿先ライトを装着し、アタリがあったら大きくアワせて、一定のスピードで巻き上げるようにします。
ウナギは口が小さいためか、派手なアタリがあっても針掛かりしない場合も多く、合わせが弱かったり、途中で巻く手を止めたりするとバレる事が多いようです。
また、釣り上げたら、ウナギが仕掛けに絡み付く特徴(通称:デスロール)があるため『針外し』を使い、迅速に針を外すようにします。
可能であれば、頻繁に水替えをしたり、目の細かいスカリを利用したり、エアーポンプを活用し、なるべく活かして持ち帰りたいところです。
ウナギの料理、捌き方
ウナギの血には毒があると言われますが、もちろんしっかり火を通せば問題ありません。
捌き方ですが、木製のまな板+『千枚通し(またはアイスピック等)』を使って『目打ち』したのち、包丁を使って丁寧にヌメリを除去。
※熱湯をかけるやり方もあります。
背開きにして中骨&内蔵を除去したら、10cmくらいにカット。
※中骨&内蔵とも食用になります。
可能なら、炭を起こして炭火焼きが最高ですが、家庭用のグリルでも充分対応が可能❗
焼き網に、皮が下になるように並べて、焦がさない程度に、両面焼きなら弱火で約5分。
白焼きしたのち、蒲焼き用のタレを塗りながら複数回繰り返せば、極上の蒲焼きの完成❗
※グリルの特性上、外側が焦げやすいので、面倒でも内側と外側の切り身を並べ替えてやると、焦げ防止になります。
身近な場所で狙える「テナガエビ」
近年、宮城県でもすっかりメジャーになり、各地で釣れるようになりました。
ウキ釣りやミャク釣り、またはブッ込み釣りで狙いますが、釣り場によっては2mくらいの延べ竿でも良く、ブッ込みとは言っても、オモリは5号以下。ウキ釣りやミャク釣りでは、板オモリやガン玉を使用します。
道糸3号+ハリス1.5号くらいに、キス針5号を結び、青イソメを1cmくらいに切ってタラシを出さずに針に付けます。
石積みの上に姿を現したり、水深が浅い所では、テナガエビがエサに食い付く瞬間も視認できますが、早合わせは禁物❗
じっくり食い込ませてから抜き上げると針掛かりが良く、うちの次男も最近すっかりハマッて、子供さんはかなり楽しめると思います❗
テナガエビも可能な限り活かして持ち帰るようにして、水道水で良く洗ったら、口の中にある『泥状の袋』さえ除去してしまえば下ごしらえは終了❗
新鮮なテナガエビは唐揚げ(二度揚げ)にすると最高で、長い前足も含め、丸ごと美味しく食べられます。
[参考]魚種別攻略法:テナガエビ
夏休み直前釣行をレポート
月日が経つのは早いもので、長男が中学生になり、部活が休みだったので、久しぶりに長男も連れて出撃してきました。
途中で昼食を取る予定だったため、昼前に『つりえさ倶楽部マリン 仙台新港店』に寄り、スズキ狙いの青イソメを3,000円分購入。
ウナギ狙いの平貝も購入予定でしたが、最近評判が良く早々に売り切れとの事💦
潮見表を見たら、ちょうど昼前に干潮だったので、久しぶりに次男と1時間ほど平貝採取を敢行。
※アサリやシジミは漁業権が設定されているので要注意❗
猛暑の中頑張って、やや小振りながら、平貝は一晩やれる量(100枚くらい)採れました。
15時くらいに釣りを開始し、日中はスズキをメイン狙って、日没~明け方まではウナギ狙い。
長男&次男担当の竿をそれぞれ3本ずつ準備し、いつものようにアタリがあってもリールを巻くのは全て息子たち。
スズキ狙いの仕掛けには、太めの青イソメを5匹掛け。
一方、ウナギ狙いの仕掛けには、小振りの平貝を2~3匹掛けにして投入。
この日は朝から快晴で、日中の最高気温は35℃💦
適切に水分補給したり、日陰を活用しないと、熱中症になりかねません。
開始からしばらくすると、長男の竿に良型のスズキらしいアタリがあったのですが、スズキが潜った時にオモリが捨て石に引っ掛かってしまい、ハリス切れで痛恨のバラシ💧
直後、ウナギ狙いの竿にも派手なアタリがあり、今度は途中で巻くのを緩めてしまったら針から外れて、長男はバラシ2連発で意気消沈💧
それでも、日没直後に長男がリールをゴリ巻きして、自己記録を更新する82cmのスズキを捕獲~😄
スズキが手前まで来たら、強引にでも浮かせなきゃ捨て石に引っ掛かると、最初にハリス切れでバラした教訓が生きました。
本人は満面の笑み❗
一方、次男はテナガエビ釣りに夢中で、投げ竿はほぼほったらかし💧
この日、スズキは3匹だけでしたが、暗くなるにつれ、ウナギ狙いの竿にアタリが出て、丸々と太ったウナギが連発❗
すっかり暗くなってからは、全ての竿をウナギ狙いの仕掛けに替え、日付が変わる頃に平貝を使い切り、ウナギは計8匹❗
カレイ釣りが始まる10月頃までは釣れると思うので、また出撃したいと思います。
皆さんもこの夏、ぜひ出撃してみて下さい!
【東海林誠さんの関連釣行記】
連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!
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家業である米穀店の仕事の合間にせっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。最近はもっぱら子連れ釣行中心。北は青森から南は九州四国まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※取材・テキスト/東海林 誠