釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 秋冬アイナメ盛期の出島周辺ロックフィッシュ

    編集部 2025年1月8日 更新

    出島大橋開通直前の12月上旬、雄勝~女川海域のボートロック大会「ベイトブレススタッフバトル2024」が開催された。アイナメのスポーニング盛期のタイミング、3種類のワームしばりで行われたロックフィッシュバトルの模様を取材しました。(2024年12月取材、2025年1月掲載)


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    出島大橋開通直前のベイトブレススタッフバトル

    12月19日に架橋がつながった宮城県女川町の出島(いずしま)。出島大橋がつながった直後で多くの釣り人の注目を集めているが、開通直前の12月7日に周辺海域でベイトブレススタッフバトルが開催された。

    今季の宮城のロックフィッシュは水温が高めのためシーズンが遅れ、12月に入ってようやくアイナメのスポーニング盛期に入ったか?とった感じ。水もまだあたたかく、前日にフィッシングガイドサービスGroovyで行ったテスト釣行でもエサ盗りのフグが多くワームが瞬殺されるような状況だった。

    そんな厳しい状況下、スタッフバトル恒例のワーム縛り付きルールを今回も適用。今回は2024年新製品の「ハラパンシャッド3インチ」、「ハラパンシャッド4インチ」の2サイズに「ベタンコスリムカーリー3インチ」1パックの3種のみを配布。カラーはランダムで、どの色が当たるか運の要素も大きいバトルとなった。

    雄勝漁港Groovyの出船場所前に集まり開会式。中村勝さん、渡さんのボートも雄勝に集まり、3隻で出船した

    ベイトブレス谷野雅人さんより今回のお題のワームが配られた。事前に工場のスタッフさんが詰めたパッケージをランダムに配られるので、何色が回ってくるかは完全に運
    [今回のお題]
    「ハラパンシャッド3インチ&4インチ」
    子持ちシシャモのような腹パンパンのベイトをイメージしており、初夏の実釣でも爆釣した信頼性抜群のニューアイテム。大型魚にアピール抜群の4インチと使いやすい3インチをどのように使い分けるか?も今回のカギ。
    「ベタンコスリムカーリー」
    カーリーテールと小型パーツの組み合わせによるアピール性と、フィッシュイーターが好む絶妙なフォルム、やわらかボディの喰い込みと、三拍子そろった万能ワーム


    Bait Breath(ベイトブレス)
    #HS05 ハラパンシャコエビ

    北西風を避けられる出島周辺の風裏限定で釣行

    雄勝漁港の岸壁に集まり、尾形慶紀さんの遊漁船Groovyと中村勝さん、中村渡さんのマイボート3隻に分かれて出船。この日は冬の季節特有の北西風が強く、それぞれ風裏中心の釣りになることは確かだったが、シャローエリアに入っているか、ミドルレンジを狙うのか、状況判断はそれぞれ船長にゆだねられた。編集は中村勝さんの船に乗船してスタート!

    最初のアイナメを釣ったのは橋本久弥さん

    森本さんがバイトを取った場所にすかさず投げ込み、横取りフィッシュを手にした
    その森本さんに釣れてきたのは、小型のマハタ(これも今回の対象魚です)

    森本さんはフグの多いシャローを避け、ミドルレンジ気味の水深に狙いを絞りアイナメを連続キャッチしていた

    今回はソルトスタッフに混じりバスプロも参戦!小林知寛プロは同じゾーンからムラソイ2尾を釣り上げてみせた
    谷野社長と武山さん、小林プロ同時キャッチ!時合いなのかアイナメ活性が上向いてきた
    バスプロ「竹じい」こと竹内俊美さんも半分になったスリムカーリーで本命アイナメを釣り一安心

    場所によるムラはあるが、コンディション抜群のアイナメ連発!

    前日のGroovy出船組の前情報通り、序盤からフグの猛攻に悩まされた。ハラパンシャッドのテールが取られたイモグラブ状態のワームも大切に残しておき、フグのいる場所ではイモで釣りつづけ、ここぞというポイントで完全体ワームを投入したり、お題ワームの使い方も勘所。序盤からどんどん攻めるか、中盤以降まで温存に徹するか、性格も出る展開となった。

    スタート直後は小型やフグばかりだったが、フグが少ないエリアでは良型のアイナメが連発する場面も。岸際から一段落ちたところも釣れるのだが、大型はシャローの根のキワの一等地に入っているものが多く、おそらく卵を持っている産卵期後半のメスの個体や婚姻色のオスの個体も釣れてスポーニング盛期の雰囲気だった。

    喰いの良い時間帯に良型連続キャッチの谷野社長
    さらに続けて谷野社長と武山重之さんのダブルヒット。潮時も良く、今が入れ替えのチャンス
    フグを避けながら、磯際のピンポイントに落としてサイズアップを狙っていく
    開通間際の出島大橋は工事関係の保守車両が走っていた
    スポーニングシーズンの実績カラーを揃えた「ベタンコスリムカーリー」のカラーキャリコ。「フグにも喰われますが、根魚に効果絶大なカラーなのでぜひ試してみてください」

    シャロー側を譲り船長に徹していた中村勝さん、ようやくここで初アイナメ
    小林プロも久しぶりのロックフィッシュを楽しんでいた

    中村さん無事にリミットメイク
    竹じいはフグに狙われやすいカラーを揃えながらもサイズアップ
    森本さんは終盤にコンディション抜群のママアイナメを釣り上げた
    終了時間が近くなり雄勝湾内に戻ってきた

    ナイスコンディションなアイナメ多数の釣果

    取材船以外の2隻、尾形さんのGroovyと中村渡さんボートの釣果がこちら!



    Bait Breath
    スポーニングシーズンの定番カラーを揃えたシリーズ。「S362 スポーンチャート」はオスの婚姻色のイメージ。

    ワームマネジメントと投入タイミングが勝敗を分ける結果に

    今大会はあまりのフグの多さによりバチコンに変更する案もあったそうだが、いつもは何も気にせず交換できるワームを大切に使い続けることで、テールやアピールパーツの有難みを再認識することができた。終盤に残しておいた完全体ワームを使った時には「完全ワームすごい!」、「最後まで残しておいてよかった!」と製品ワームの考え抜かれた造形のすばらしさに感動をおぼえるほど。

    検量の結果、優勝は武山重之さんの2335g、2位は橋本久弥さん2200gと、取材艇ワンツーフィニッシュとなった。3位はGroovyの遠藤辰太郎さん2175g、4位谷野社長2135g、5位中村渡さん2095g。キロフィッシュ多数の好釣果だった。


    3位の遠藤さん、途中までリミットも厳しい展開だったそうだが、フグにヤラれてもあきらめず合計3本の釣果(2本検量)で入賞

    お立ち台まであと少し!船長をしながら好釣果の中村渡さん
    それぞれが持ち寄った賞品を上位から順に選べるシステム
    この中には何かに偽装した豪華社長賞が1個だけ紛れていて、それがどれなのかを予想し当てるのもこの大会のお楽しみ

    以前は10月に入る頃にはシーズンを迎えていた宮城のアイナメスポーニングシーズンだが、今季は12月上旬頃が丁度ハイシーズンにあたった模様。産卵後は少し渋い状態をはさみ、アフタースポーニングの荒食いシーズンに期待できる。昨シーズンなどは厳冬期も水温があまり下がらずに釣れ続けていたので、今季も水温次第ではあるがまだまだ冬のロックフィッシュゲームを楽しむことができるのではないだろうか。
    ※武山重之さんより新年のオカッパリの大会でも優勝したとの報告が届きました。そちらのレポートも近日中に掲載予定です。

    優勝した武山さんの使用フック。ファッチシェイプの「ハラパンシャッド」にはボディに合わせワイドゲイプのオフセットフックを用意


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    ※取材協力/ベイトブレス、Groovy


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