釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • ワイワイ楽しめる三陸防波堤ロック[アイナメ、マゾイも!]

    編集部 2021年8月27日 更新

    秋冬の三陸ロックフィッシュシーズンもすでに後半戦に突入しているが、まだまだコンディションのいい魚を狙えるチャンス!防波堤からも十分な釣果に期待できて、足場の良い岸壁に並んで遊べるお手軽ロックフィッシュゲームも楽しい季節だ。※2017年12月掲載。

    千葉正博さんはフィッシング海王で中村亮義さんと合流。「さあどこで釣ろうか~?」

    季節はアフターの難しいシーズン まずは実績ポイントへ

    秋から冬のスポーニングシーズンはロックフィッシュが接岸し、漁港の岸壁や防波堤から手軽に狙えるのが魅力。12月以降はメインターゲットのアイナメがアフター(産卵後)のシーズンに入って、場所や状況により全く釣りにならないことも。

    まずはアフターの季節に魚が集まっている場所を見つけることが第一。次に、少し動きがニブくなったアフターの根魚にどうやって口を使わせるかが大切になる。

    今回はアフターのアイナメが体力回復のために集まる、大槌湾内の実績ポイントからスタート。ここはちょっと前に東谷輝一さん、森本正善さんの2人が良型を連発させたポイントだが、森本さんが釣りすぎたせいか(?)、この日は狙いのアフターの魚の気配は乏しかった。

    まずはフッシング海王から北上して大槌湾奥の漁港へ。アフタースポーニングのアイナメが集まる実績ポイント

    かさ上げ工事も終わり、足場もよく釣りやすい。先日の取材で東谷さんと森本さんが好釣果を上げた場所!
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    漁港からでも狙える!アフター個体の溜まり場

    ここで東谷輝一さんが合流!3人で実釣スタート
    渋いアフターの季節ということで、細めのPEラインを使用。千葉さんは10年以上にわたりPEラインにリーダーを編み込む「逆FGノット」でラインシステムを組む。「ずっとこれなんで普通のFGノットというのが分からないんですが、組むのも簡単で、ほとんど抜けもありませんよ!」。※こちらのノットは後日、詳しく解説してくれるとのこと!
    バレーヒルより新しくなった自動膨張式ライフジャケット「2017オートインフレータブルジャケット」が登場。オシャレなニューカラー。2018年春からの新基準にも対応済!!
    背中側はフィット感に優れたメッシュデザインになっていて装着感が良く、ムレにくい
    千葉さんの防波堤ランガン用タックルボックス。ロッドスタンドがあると複数ロッドの使い分けに便利
    以前の釣行でアフターの魚が集まっていた防波堤の周りを3人で探ってみることに
    海王中村さんは港内側を担当
    千葉さんと東谷さんは港外側を狙った
    防波堤周辺は砂地に根が点在する地形。千葉さんはズル引き気味に探る
    千葉さんが使用したのは「サイファリスト フラットセイバーCPFS-99MM/FLAT(バレーヒル)」。サーフや河口のフラットフィッシュからシーバスや防波堤ロックにも使えるマルチな1本。軟らかめの竿なので、細めの糸を使ってアフターの魚に食い込ませたい時にも適する
     
    リールは「イグジスト3012H(ダイワ)」。スプールが大きめのリールの方が糸抜けよく、遠投モデルのロッドによくマッチする。替えスプールを用意して、ラインを使い分けるのがおすすめ。ラインは「エギングPE(サンライン)」0.4号、ショックリーダーは「トルネードVハード(サンライン)」2.5号を使用
    バレーヒル サイファリスト フラットセイバー CPFS-99M/FLAT (ショアジキング ヒラメ ルアーロッド)
    バレーヒル
    フラット用だが、シーバスやロックフィッシュにも対応するオールラウンダー
    東谷さんはロックフィッシュ用ロングスピニングの「サイファリストHRX CPHS-910H/Plus(バレーヒル)」を選択。1~1.5ozのウエイトをぶっ飛ばし、ややきつい根もしっかりかわせるパワーを備えるパワーゲーム対応遠投モデルだ
    パワーゲームにはちょっと物足りないちびアイナメがヒット。ここではこの魚しか出ず、場所を移動することに
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    釜石港周辺は意外な実績!今シーズンはマゾイも期待

    前回はアフターの魚がよく釣れた大槌湾内の釣り場だったが、場荒れしたのか?気配すらない状況。キャパシティが大きく、安定した釣果を誇る釜石港内の岸壁に移動。

    釜石湾にはベイトになるイワシが入っていて、活性の上がったマゾイ(キツネメバル)がヒットしてきた。マゾイは深場のポイントに多いイメージだが、ベイトと一緒に接岸してくることも多い。

    この日、千葉正博さんはロックフィッシュ用ではなくフラットフィッシュ用の「サイファリスト フラットセイバーCPFS-99MMFLAT(バレーヒル)」を使用。このロッドは本来フラット用だが、オールラウンダーの1本で防波堤ロックにも対応できる。

    「アフターでナーバスになっている魚に、軟らかめのロッドでしっかり食い込ませるために選びました。ロックフィッシュゲームでは28g(1oz)くらいのシンカーで遠投することが多いのですが、この日は21gくらいのシンカーでも遠投して広く探れるよう、ラインもPE0.4号(リーダー2.5号)まで落としました」。遠投しつつ、ショートバイトも取ろうというセッティング。

    スタンダードな遠投スタイルなら、この日の東谷さんのように「サイファリストHRX CPHS-910H+(バレーヒル)」に、PE0.6~0.8号、1~1.5ozくらいのシンカーが扱いやすい。

    これからのアフターのシーズンは、スタンダードな根魚用タックルから始めて、ちょっと活性が低いようならロッドとラインのタックルバランスを少しライトな方向にシフトするというのが有効な手段になる。

     
    大槌から南下し、釜石港内へ。ここも足場の良い岸壁に並んで竿を出せるお手軽スポット

    根がゴツゴツとしたポイントを攻めていた中村さんにマゾイがヒット!
    中村さんのは「フィッシュカーリー」のフリーリグを使用
     
    千葉さんも根掛かりをかわしながらアタリを取り・・

    千葉さんに釣れたのもマゾイ!「今年の岩手は湾内にイワシのベイトが多くて、マゾイもかなりの数がシャローに入ってきているみたいです」
    ここで風が強くなったため風裏側のポイントへ。同じ港内でもポイントによって状況が異なるので、足を使って探ってみるのも一手
     
    安定した実績で知られる通称グランドホテル下の岸壁
     
    この穴の下も落とすと小物と遊ぶことができる(ただし、大きいのが釣れても抜き上げられないのでご注意!)

    釜石から大船渡の各漁港も見逃せない

    釜石港より南側にも釜石湾、唐丹湾、吉浜湾、越喜来湾と各湾に有望な漁港が連なる。同じ釜石湾内でも南側の尾崎白浜漁港へ移動

    防波堤の周囲を探る千葉さんと東谷さん
    テトラの周辺も水色良くいい雰囲気だった

    東谷さんはアフターのオスをテキサスリグでGET!
    今秋バレーヒルより新発売になった「タモシャフト400 HRXエディション」。三陸の磯、防波堤にちょうどいい長さの玉の柄。収縮チューブ仕様のため堤防や磯に当たっても傷がつきにくい!
    バレーヒル(ValleyHill) 玉の柄 タモシャフト400 HRXエディション.
    バレーヒル(ValleyHill)
    軽くて丈夫な玉の柄。滑りにくく、傷つきにくい収縮チューブ仕様

    アフターの季節 ボトムを探るにはフリーリグがおすすめ

    釜石釣行の数日後、宮城に戻った千葉さんは雄勝の漁港へ。この日もアフター対応のタックルを使用したが、少し岩が多いポイントだったので、ラインのみはキャストアウェイPE10Lb(0.6号)+リーダーVハード3.5号に1ランク強くして対応した。

    海況が良かったためアワビの開口があり、千葉さんはアイナメの活性が上がったと判断。「アワビが口開けすると場が荒れてしまうと考える人が大半だと思うのですが、逆にアワビ漁をしているところにアイナメが寄ってくることもあります。アイナメにとってはご馳走が落ちてくるチャンスでもあるんですね」

    活性が上がったアイナメにアピールするため「TTシャッド2.8インチ」の新色ツートンカラーを使用。2色のアクセントで誘い、サイズは中型クラスながらアイナメを3本キャッチした。

    千葉さんは宮城に戻った後、雄勝周辺漁港でもアイナメを釣り上げた
    ヒットルアーは「TTシャッド2.8インチ・ツートンカラー(ベイトブレス)」のフリーリグ。フリーリグは「TGシンカー18ドロップショット(バレーヒル)」とビーズを通して、フックを結ぶだけ。フックはバレーヒルで開発中のワームキーパー付きオフセットフック
    バレーヒル(ValleyHill) TGシンカー 18 ドロップショット 21G
    バレーヒル(ValleyHill)
    ドロップショットのほか、フリーリグにも適

    リグは「TGシンカー18ドロップショット」の14~21gのフリーリグ。通常の中通しシンカーを使ったテキサスリグとフリリグの使い分けについて千葉さんは・・
    「テキサスリグはスイミングを主体としたリフト&フォールを得意としますが、フリーリグだとよりボトムを取りたい時に向いています。というのも、フリーリグはしっかりボトムを取ってもルアーがふわふわと浮き気味になるので、ボトムを取りつつ自然に食わせられるからです」

    フリーリグは今のアフターの時季やこれから低水温で活性が下がった時などに特に有効だ。

    カラーチェンジも、この日はアワビの開口に合わせてアピール系のツートーンから始めたが、思うような型が出ないため、ナチュラル系のカタクチカラーにチェンジしてサイズアップ。45UPのアフター個体を手にした。

    これとは逆にナチュラル系が当たらず、アピール系にすると良い場合も。状況に合わせて色々手を変えながら釣果を上げていくのが、ルアーで釣りをする上で大きな楽しみでもある。

    雄勝でキャッチした45cmオーバーの良型アイナメ
    ヒットルアーは「ベタンコスリムカーリー2インチ(ベイトブレス)」のカタクチカラー。「シルバーのTGシンカーとカタクチイワシカラーのシルバー系で統一感を出して、ナチュラルに狙ったのが当たりました」

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    ※取材協力/バレーヒル
    ※解説/千葉正博、東谷輝一、中村亮義(フィッシング海王)

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