釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • ヤリイカ盛期の越喜来湾イカメタル!

    編集部 2024年12月4日 更新

    岩手三陸のイカメタル船が秋冬のシーズン盛期を迎えている。ヤリイカ主体に大型スルメイカ混じりで狙える好機、大船渡越喜来湾の夜イカ船を取材しました(2024年11月取材、12月掲載)



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    11月中旬 ヤリイカ主体スルメイカ混じりのシーズンに突入

    ヤリイカが姿を見せ始めた10月中旬の越喜来湾。11月に入るとようやく台風シーズンも落ち着きを見せ、海況も比較的安定したこともあってか釣果が上向き始めた。今回お世話になった大船渡市越喜来湾鬼沢漁港の慶漁丸さんではヤリイカ主体、スルメイカ混じりが多い人で60杯弱と好スタートを切っていた。そんな朗報を聞きつけ11月中旬、初冬のヤリイカを求め当地を訪れた。今回はハヤブサフィールドスタッフの小松悟さんに駆けつけていただき、シーズン入りした岩手県越喜来湾のヤリイカ釣りに釣戦。その時の模様をお届けします。

    当日は14時40分(取材時の時刻。越喜来湾地区各漁港の出船時間は港によって異なるため要確認)に出船。漁場到着後、ポイントを選定しアンカー投下。15時30分にはスタートフィッシングとなった。

    岩手県越喜来湾鬼沢漁港より出船する慶漁丸。続々と釣り人が集結しタックルの準備に取り掛かっているところ

    ヤリイカの釣況が上向いてきた当地(取材時/11月中旬)。ハヤブサフィールドスタッフの小松悟さんに助っ人として駆けつけていただき、いざ実釣
    15時40分に鬼沢漁港を出船、ポイントとなる首崎を目指した

    小松さんの釣り座をチラリ拝見。船べりには第一精工のマルチスタンドとマルチステーションが装備。マルチスタンドはポイント移動時などに活躍。 スタンドスタイルロック機能付きで、立てたロッドが強風などで倒れるのを防ぐ。一方のマルチステーションはトレイ内には装着しているルアーをはじめローテーションするルアーが置けるので手返しに優れている便利アイテムだ

    速潮対策も頭に入れながらのスタート

    最近は黒潮の影響下、潮が速い日が多く対策として30号、もしくはそれ以上のイカメタルを使用するといったタフなコンディションとなっていた。今回入ったポイントも首崎の潮流ある67mライン。ある程度のタフさは想定していたものの、ラッキーなことに上潮は速いが、底潮は比較的緩やか。思っていたよりも潮の影響は無く仕掛けも安定していたため、20号のメタルで開始となった。

    開始から1時間ほど船中は沈黙が続き我慢の釣り。暗くなりはじめた16時半に集魚灯が点火され本番モードへ突入。船の周囲にはベイトも集まり始め期待できそうな雰囲気に。それから15分後に船中でファーストヒットの声が聞こえ、船上でポツポツとヤリイカが上がり始めた。

    航程30分ほどで今回の漁場となる首崎に到着。魚探でベイトを探りつつ実績のあるポイントを見極めアンカー投下

    最近は黒潮の影響で速潮、激流の日々。実釣前に潮流を確認しスタート時のメタルの適合号数を確認する小松さん。当日はラッキーなことに上潮は速いが底潮は比較的穏やかな様子。イカメタル20号からのスタートフィッシングとなった

    開始時には日も傾きうっすらと暗くなり始め、16時半には集魚灯が点灯され集中モードへ突入。ヤリイカのコンディションを探りつつボトムを丹念に攻める

    点灯から15分を過ぎたあたりでヤリイカのファーストヒット。繊細なアタリをヒットに繋げる

    続けて小松さんもヒット。フリーフォールからのテンションフォールが的中

    ヤリイカのコンディションは上昇傾向にあり、アチコチで竿曲がりシーンが見受けられるようになった

    小松さんのルアーボックスをチラリ拝見。「スクイッドジャンキー ナマステ2」、「スクイッドジャンキーフリーズスロー」各種各色がズラリ勢揃い。速潮対策としてオモリグも用意。いかなるコンディションでも準備は万端だ
    仕掛けはハヤブサ「SQUID JUNKY(スクイッドジャンキー)イカメタルリーダー」シリーズのシングル超ショート(ドロッパーが軽快に動く)、シングルロング(余計な力が伝わりにくい)、ダブルショート(広範囲を探る)、ダブルロング(ドロッパーが安定)を用意。時間とともに変化する釣況、海況に合わせベターなセレクトで釣果を伸ばす

    開始から1時間経過。ヤリイカの活性はマックスとなりラッシュへ。メタルの誘いにも積極的に反応しアタリも明確。このチャンスに小松さんの使用していたブルオレグローカラーの「スクイッドジャンキーナマステ2」が大当たり。一気に数を重ねた


    ハヤブサ(Hayabusa)
    鋭利なカンナでフッキング率抜群!ブルーヘッド×オレンジがこの日の当たりカラー!

    ヤリイカの活性高くラッシュに突入!

    点灯後はコンスタントに釣れ続け、17時半頃にはイカの活性が上昇しラッシュへ突入。フォール中のヒットやダブルが連発するなどヤリイカのコンディションは上々、開始から一時間で多い人が20杯超の釣果とハイペースな釣れっぷりに船上は大盛り上がりだった。

    ヒットするレンジはボトムから5mの辺りに集中。アタリも明確でイカメタル、スッテのカラーは赤黄色、赤白、ピンク、オレンジ、赤緑が高実績。ヒットまでの時間が少し遠のいたタイミングで、別なカラーに即チェンジ。カラーローテーションの繰り返しが釣果を左右する結果となった。

    ヒットレンジはボトムから5mほど。船上は大きな盛り上がりを見せピークに突入した。開始はポツポツも、そこからラッシュとなりヤリイカは高活性を継続中。多い人ですでに20数杯は釣っていた

    中盤以降は19時過ぎの潮止まりを境に潮も変わりペースダウン。ヤリイカのアタリもマイクロタッチになり乗せることが難しくなった。タナを探り釣るスタンスに変更するも、中層のサバの猛攻を受け苦戦。釣果を伸ばすことが出来ない中、20時には沈黙状態。満月に照らされた水面上ではサバに捕食されるシーンが目立った。

    そんな中、ポツポツと釣果を重ねていたのはトモの常連さん。ミヨシから下方へ流れていた潮流を生かし、軽めのメタルでどんどん潮流に乗せて送り出し、光の明暗部を探り釣っていた事が功を奏したようだった。

    潮止まりとなり失速した中盤以降は我慢の釣り。アタリもマイクロタッチとなり乗せるのに苦労を強いられていた。数は伸びないがヒットするヤリイカ、スルメイカのサイズは良
    後半の良型スルメイカ(左)、ヤリイカ(右)。中にはビール瓶級の冬至スルメイカも混じった

    良型ヤリイカに冬至スルメイカも狙える季節

    この日の釣果は1人当たり24~58杯。前半は小型のヤリイカが多かったものの、中盤からは群れが変わったのか良型揃い。その中に大中小のスルメイカが数杯混じる状況で大型のスルメイカは冬至スルメ級だった。

    冬のヤリイカが開幕となった当地。日により釣果のムラはあるものの、ベストなコンディションに当たれば束釣りに近付ける期待も大きい。今後はサイズアップしたパラソル級や冬至のスルメイカも姿を見せ始めイカ中毒熱はまだまだ続きそう。

    序盤は怒涛のラッシュ。このままいけば束釣りも期待される釣れっぷりだったものの、潮止まりとなった中盤以降は潮も変わり失速。釣果は1人当たり24~58杯。前半は小型のヤリイカが多かったものの、中盤からは群れが変わったのか良型揃いだった

    遊漁船紹介:慶漁丸(大船渡市鬼沢漁港)

    今回お世話になった慶漁丸の田端仁船長。物腰が柔らかく、おおらかな人柄で地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われる名船頭。「安全第一」をモットーに初心者はもちろんベテラン、子供さんから女性の方々に至るまで親切丁寧な対応で安心して釣りが楽しめる。イカ釣りは状況にもよるが1月いっぱいは狙う予定(お一人様8,000円・氷付き)。その他、ボートロック船、カレイ船、赤物ジギング船は連日好評出船中。1月からはマダラジギング船も本格始動予定。鬼沢漁港より第八慶漁丸、慶漁丸の2隻体制で営業中。船長も釣りが大好きで新規釣り物開拓も日々注力中。その他の釣り物も相談次第では歩み寄っていただける場合もあるので、まずは気軽にお問い合わせを!

    小松悟さんのタックル情報
    【ロッド】
    シマノ セフィアエクスチューンB66UK-GS・B511UK-GS
    【リール】
    カウンター付き小型ベイトリール
    【イカメタル】
    ハヤブサ スクイッドジャンキー ナマステ2
    ハヤブサ スクイッドジャンキーフリーズスロー
    【ドロッパー】
    ハヤブサ スクイッドジャンキー オトナルン
    【仕掛け】
    ハヤブサ
    イカメタルリーダー シングル 超ショートハリス
    イカメタルリーダー シングル 超ショートステルスブラック
    イカメタルリーダー シングルロングハリス
    イカメタルリーダー ダブル ショートハリス
    イカメタルリーダーダブル ショート ステルスブラック
    イカメタルリーダー ダブルロングハリス

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    ※取材協力/慶漁丸、ハヤブサ

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