釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 岩手宮古真夏のボートロック 新型ジグヘッドで昼夜釣行

    編集部 2020年9月11日 更新

    残暑厳しい8月下旬、岩手県宮古周辺でロックフィッシュを狙ってきた。宮古在住のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフ佐々木 健太郎さんが開発に携わった「Berkleyロックフィッシュジグヘッド」を使用。これから秋の盛期に向けて、ロックフィッシュジグヘッドの使い方も解説してもらった。

    ロックフィッシュ激シブの真夏に昼夜連続ボートロック

    実釣はロックフィッシュシーズンにはかなり早い8月下旬。激シブな状況で陸っぱりは厳しく、ボートロックで何とか釣れそうなところを狙い撃ちしていくことに。お世話になったのは宮古市神林木材港の笑和丸横田祐一船長。

    日中は宮古湾周辺の磯周りでアイナメを狙い、マヅメから夜は宮古港湾部のクロソイがターゲット。まずは浄土ヶ浜方面の磯場からスタートすることに。

    [遊漁船情報] 笑和丸
    TEL:090-3980-1470
    ブログ:宮古市 小さな 釣り船 笑和丸(ショウワマル)
    宮古市の神林木材港から主にルアー船で出船。今はジギングで青物、ヒラメなどが上がっている。予約は土日中心だが、人数が揃えば平日のナイト船も出船可能

    神林木材港
    浄土ヶ浜~蛸の浜方面からスタートフィッシング

    バークレイ「ロックフィッシュジグヘッド」は2面のフラット面が最大の特長

    Berkleyロックフィッシュジグヘッド」は前面と底面、2つのフラット面があるのが特長。通常のラウンド型ジグヘッドは丸い形状のため、ラインテンションを抜くと転がりやすいが、こちらの商品はボトム着底後の安定性に優れ、転がりにくい形状になっている。転がりにくいことで、ハリ先がストラクチャーに引っかかる根掛かりを軽減。今回の実釣中も根掛かりはほとんどなかった。
    [関連釣行記]バークレイ ロックフィッシュジグヘッド 佐々木プロが解説(1)基本性能を解説

    Berkleyロックフィッシュジグヘッド
    2020年8月発売の新製品!3.5g、5g、7g、10.5g、14gをラインナップし、水深10m程度までのシャローエリアのボートロックや防波堤ロック、磯ロックに適する

    底が2面の平面になっており、ボトムでの安定性に優れている

    前方にも平面があり、底の平面と2面を使い分けられる。また、アイ形状が楕円形なのも特長で、結び目が常に楕円の頂点にくることでフッキング時のパワーロスが少ない

    ワームの重さによってもアクションを使い分けられる。
    上)自重が軽めの「パワーベイト」の場合:着底時に立ち気味に誘えるのでアピール度大。
    下)自重が重めの「マックスセント」の場合:着底時にバタンと倒れ込む。着底~倒れ込むアクションが食いの渋い魚に効くことがある

    「ロックフィッシュジグヘッド」2つのリフト&フォールを解説

    ロックフィッシュジグヘッド使用時の基本アクションはリフト&フォール。そのリフト&フォールにも2種類のテクニックがある。

    1)カーブフォール
    ロッドを上げて角度を保持しながらフォールさせると、斜め手前にカーブフォールになる。取材時は「Tテールシャッド3.7インチ」使用。着底時の姿勢は水平で、ハゼやカタナギ(ギンポ)など底物系のベイトフィッシュを演出するのに適する。

    陸っぱりからポイントを線で攻めていくケースで、根魚の活性を探りたい時、ソイ、メバルなどのレンジを探りたい時にも有効。

    カーブフォールのアクション解説動画

    2)テンションフォール
    リフトさせ、フォール時にラインのテンションを張らず緩めずで、竿を少しずつ下げながらフォールさせる方法。テンションを張ったままなので(フリーフォールに比べ)フォール中のアタリが取りやすく、かつヘッド先行で下向きに落ちるので上からカニが落ちてくるようなイメージを演出しやすい(ホッグ系と相性良し)

    目に見える根、磯のキワを狙う時などに好適。着底時はヘッドが下に先行して落ち、着底後はワームが立った姿勢を作りやすい。

    テンションフォールのアクション解説動画
    カーブフォールに使ったTテールシャッド3.7インチとテンションフォールに使ったパワーベイト SWバルキーホッグ3インチ。Tテールシャッドはカーブフォールなど横の動きに、バルキーホッグは縦方向に落とす動きにと使い分け

    バークレイ(Berkley) ワーム Tテールシャッド 3.7インチ PBSSTTS3.7-BE ベイビーイール
    バークレイ(Berkley) ワーム パワーベイト SWバルキーホッグ PBSSBH3-C カモ 3インチ

    ロックフィッシュゲームでジグヘッドを使用するメリット

    岩礁帯やテトラ帯でジグヘッドを使うとスタックしやすいので、正直根魚釣りには向かないのでは?と考える人も多いかもしれない。しかし、このロックフィッシュジグヘッドは「ハリ先が上を向いていれば根掛かりは減らすことができます。平面になっていることでジグが倒れにくくなっているので、穴の中に落としたりしなければ、そう根掛かりすることはありませんよ」

    動きをコントロールして根掛かりを回避できれば、シンカーとフックが一体となったジグヘッドはリグりやすく、手軽に根魚釣りを楽しめる。また、フックポイントが出ているためフッキング効率が良く、初心者から誰にでも使いこなしやすいのも特長だ。

    「このジグヘッドは1つで、さきほど解説したカーブフォール、テンションフォールに、スイミングなども組み合わせて色々なアクションを使い分けることができます。状況に対応できる幅も広いので、初心者だけでなく中上級者が使って釣った感を得ることもできるジグヘッドになっています」

    [関連釣行記]バークレイ ロックフィッシュジグヘッド(2)使い方を解説

    予報より風が強く、風裏になるポイント限定で撃っていった
    以前の取材で朝方にアイナメをキャッチしている蛸の浜の消波ブロック帯。ブロックギリギリを通し、シェードに入っている魚が出てくるのを狙ったが・・・
    宮古浄土ヶ浜遊覧船は来年1月で運航を終えるとのこと

    アイナメが着きそうなポイントを攻めるものの 日中のシャロー撃ちは大苦戦!

    蛸の浜では消波ブロック帯をなめるように探り、穴の中やシェードに隠れているであろうアイナメを狙ったが、ここではヒットせず。こういった消波ブロック帯でも、穴の中に入れなければ、ジグヘッドでも根掛かりするような心配は少ない。

    続いて、日出島周辺に移動し、今度は磯際から沈み根の周りを撃っていく。外海側のサラシ周りのポイントで、夏の日中でもヤル気のあるアイナメを狙ってキャストすると・・。

    ロックフィッシュジグヘッド14gにパワーベイトSWバルキーホッグ3インチの組み合わせで

    テンションフォールでサラシを狙い撃ち。1回アワせ損ねたが、同じところにキャストして2回目でキャッチした

    アイナメのヒットシーン

    その後も浄土ヶ浜方面へ戻りながら、サラシのポイントを中心に狙っていくが、魚が着きそうなポイントに入れても反応はゼロ。風があって湾外には出られない状況ながら、エリアを変えて閉伊崎周辺に移動してみることに。

    魚が入っている可能性の高いサラシ周りを重点的に狙ったが

    エリアを変えて閉伊崎周辺に移動してみる

    スイミング気味のリフト&フォールで貴重なアイナメキャッチ!ヒットルアーはTテールシャッド3.7インチのベイビーイール

    バークレイ(Berkley) ワーム Tテールシャッド 3.7インチ PBSSTTS3.7-BE ベイビーイール

    砂底でのロックフィッシュジグヘッド応用術

    磯周りから湾内の砂地に根が点在するポイントへ。アイナメはフィーディングで砂地を回遊することも多い。ロックフィッシュジグヘッドは面を使って砂底をズル引きすることで、砂ぼこりを出してアイナメなどの好奇心にうったえることが可能。

    カーブフォールの要領でロッドを立てながらズル引きしても良いし、それがちょっと難しいようなら、手前に竿を引き付けるようにして引いてやってもいい。

    ロックフィッシュジグヘッドズル引き解説動画

    宮古湾内の磯はこのような感じ

    夕マヅメ~ナイトロックのクロソイ狙い!

    午後1時から日中の釣果はアイナメ2本。予想はしていたものの、かなり渋い状況。マヅメ時間が近付き、宮古港港湾部の消波ブロック帯へやってきた。陸からは入ることのできない防波堤周りは根魚の宝庫。狙うは40~50UPの良型クロソイだ!

    閉伊川河口から影響を受ける、宮古港湾の消波ブロック帯。マヅメから夜にかけてこちらでクロソイを狙った

    夕マヅメの港湾消波ブロック帯ゲーム

    日中は水温も高く、活性が低かったが、2、3投目でクロソイではなくマズマズサイズのアイナメがヒット!消波ブロックのキワをカーブフォールさせたところに飛びついてきた。日中苦戦させられただけに嬉しい1本。ここから夜のクロソイゲームへ幸先よいスタート。

    ようやく出会えた良型アイナメ

    バークレイ(Berkley) マックスセント パルステール 4.2inch Berkley MaxScent Pulse Tail C カモ 4.2inch

    ロックフィッシュジグヘッドは日中は14gを使用していたが、ソイ狙いでは少し軽めの7gを使用した。

    「私の場合、7gを基準として、その日の風や潮の流れ、レンジに合わせウエイトを使い分けます。魚が沈み気味で底の方にいるときは7gから少し重めでいいですが、魚が浮き気味だったら軽めにチェンジします」

    フリーフォール中に食ってきたムラソイ

    MaxScentパルステール 4.2インチ」ホワイトパールは夜間欠かせないカラー

    バークレイ(Berkley) マックスセント パルステール 4.2inch Berkley MaxScent Pulse Tail WHPR ホワイトパール 4.2inch

    バーチカルにボート下を狙って釣り上げたマゾイ。風があって少し流されるのでロックフィッシュジグヘッドを10gにウエイトチェンジ

    クロソイか!と思わせたムラソイ。ムラソイとしてはかなり良型

    消波ブロックのキワからファーストフォールで、「MaxScentパルステール 4.2インチ」ホワイトパールは食いつき抜群

    またムラソイ?と思ったらガヤ(エゾメバル)でした。「ガルプ!SWパルスワーム 4インチ」クリアピンクシルバー

    一瞬クロソイと見間違えたが、こちらもマゾイ。「ガルプ!SWパルスワーム 4インチ」ピンクシルバーフレックで

    Berkley(バークレイ) ワーム ガルプ! ソルトウォーターパルスワーム4インチ クリアーピンクシルバーフレック GSPW4-CPSF

    という感じで、どういうわけかクロソイだけ釣れなかったものの、アイナメ、マゾイ、ムラソイ、エゾメバルの4種を釣り上げ終了。夜の部はまずまずの釣果で楽しむことができた。

    三陸のロックフィッシュは9月、10月からハイシーズンへ向けて調子が上向いてくる。この秋は発売されたばかりのロックフィッシュジグヘッドを駆使して根魚盛期を満喫していただきたい。

    このくらいのクロソイが出る予定でした(過去写真)

    使用タックル紹介

    ロッドはTAF製法を搭載し、強さを維持しながら軽量高感度に仕上げた「エラディケーター ロックスイーパー」(アブ・ガルシア)

    「エラディケーターロックスイーパー・デルージョン」は軽量ジグヘッドも操りやすいベイトフィネス用モデル。磯などを手返しよく撃てるほか、フォール中のバイトが取りやすいのでテンションフォールの釣りなども快適にこなせる

    アブガルシア(Abu Garcia) エラディケーターロックスイーパー ERSC-77ML-BF – DELUSION – (デルージョン) ベイトロッド 2ピース ベッコウゾイ アイナメ キジハタ アカハタ オオモンハタ

    オールラウンダースピニングの「エラディケーターロックスイーパー・カシウス」はボート、堤防で幅広く活躍できる。この日は夜の釣りでスイミング主体に攻める時などに使った

    アブガルシア(Abu Gacia) ロックフィッシュ ロッド エラディケーターロックスイーパー ERSS-77MHF – CASSIUS -(カシウス)

    バニッシュ・レボリューション
    根ズレに強く、感度、耐久性に優れた高性能フロロカーボンライン。色々な釣りに使いやすくロックフィッシュゲームにもおすすめだ

    各lbが細かく設定されているので使用するタックルのセッティングやシチュエーションに合わせて使用している

    バークレイ(Berkley) フロロカーボンライン 150m 14lb/3.5号 クリア バニッシュレボリューション 釣り糸

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    ※実釣・解説/佐々木 健太郎
    ※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、笑和丸

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