12月上旬に東北日本海に接岸!山形、秋田、青森の防波堤から狙えるハタハタ釣りって?
12月上旬頃に大挙として接岸!青森、秋田、山形の日本海側各県の漁港や防波堤から手軽に釣れることで人気の「ハタハタ(鰰・鱩)」。雪が降って食料の少なくなる冬の入りに大漁になるため、天の恵みとして古くから大切に利用されてきた(季節はたはた)
※こちらのページには2015年初出の情報をそのまま掲載しています。
※近年、ハタハタ個体数の減少と海水温の上昇など様々な要因により、12月上旬に接岸する個体は少なく、接岸時期、数ともに掲載時とは状況が変化しています。釣り禁止やハタハタ保護を行う地域も増えており、岸釣りにも制限が及ぶようになっています。県や地域の指導に従い、ルール、マナーを守って行動するようにお願い致します。
12月第一週頃から時化とともに接岸!
産卵のために接岸するのは例年12月の第一週あたりから。2015年も12月2日現在、青森県、秋田県で数は少ないものの、斥候の接岸が確認されはじめている。接岸は時化と関連していて、雷とともに現れるためカミナリウオ、鱩(魚雷)と言われることも。秋田では例年12月5日~10日頃に第一波の大接岸が発生する。
どこの地域から先に釣れ出すかは年により異なるが、次第にエリアは広がり、山形庄内地方は秋田より少し遅めに始まる傾向。その後は12月一杯から年明けにかけて第2弾、第3弾と接岸。最初の波が最大で徐々に小規模になっていくのが例年のパターンだ。
※現在、ブリコの採取は禁止されている。
釣り方はサビキ釣りが一般的!終盤はエサ釣りで1匹、1匹確実に
ハタハタはサビキ釣りで狙う。ハタハタエリアでは手返しのよいカエシ無しの専用仕掛けが販売されている。竿は何でもいいが、食いこみの良い磯竿などが向いている。また、オキアミなどの付けエサを使って1本バリで狙うのもよく、群れが薄くなってきたシーズン終盤などはエサを使った方が効果的なことがある。
[参考記事]
秋田男鹿ハタハタ釣り大盛況!
各地域の条例を要確認!事故も多発しているので注意!!
ハタハタは乱獲によって激減し、幻の魚とさえ呼ばれたこともある。禁漁を続けることで資源を保護し、現在は何とか個体数を維持している状態。
資源保護のため各県で条例が設定されているので、確認して釣りを楽しみたい。基本的には、網などですくうのは×。ハタハタの卵(ブリコ)の採取も禁止。大きなハリを使った引っ掛け釣り(ガラ掛け)漁もダメで、1本竿を使用したサビキ釣りやエサ釣りのみとなる。
ハタハタ釣り場の防波堤では事故が多発。転落、死亡事故が発生しており、立ち入りを禁止される釣り場も多くなってきた。ハタハタ釣りは地域では冬の風物詩のようなもので、普段釣りをしないような人も大勢集まり、岸壁・防波堤に人がびっしり並ぶ。救命胴衣など安全装備を用意するのはもちろんのこと、周りにもよく配慮して、トラブルが発生しないよう気を付けて頂きたい。
[各県の条例など]
■青森県
ハタハタ遊漁者の皆さんへ