山形・庄内沖 夏の夜にディープなバチコン
山形の冨樫修さんより夜のバチコンアジング(バーチカルコンタクト)の釣行レポートが届きました!
※2022年8月掲載。
こんにちは!山形県在住の冨樫修です。
2022年8月上旬。日中の最高気温が35℃に迫る猛烈な暑さが続く中、日が暮れてからの涼を求めて、山形県鶴岡市・鼠ヶ関港の丸石丸さんにお世話になり、友人3名とのバチコンアジングの様子をリポートします。
ポイントは、港からほど近い水深50m前後の砂地エリア。
シーアンカーを下し、じっくりと狙うスタイル。
狙いはボトム付近を回遊する30cmを超える大型アジですが、表層から中層に陣取る40cm級の大サバをいかに回避できるか、が今回のキーポイントでした。
鶴岡沖バチコンのタックルを紹介
今回はバーチカルコンタクト(通称バチコン)と呼ばれる、比較的深場にいるアジを狙うスタイルです。
東京湾などでは水深20〜40m前後がメインとなるライトなバチコンが一般的ですが、庄内沖では水深50〜100mにも及ぶこともあり、やや強めのタックルセッティングが必要です。
リールは水深がわかるデジタルカウンター付きがオススメです。
ラインはPEの0.6号もしくは0.8号。
リーダーはフロロカーボンの3号が標準ですが、大サバが回遊している時は4号があると安心です。
2段仕掛けにした0.3gのジグヘッドに2〜3インチほどのワームをセット。
ジグヘッドは特大アジにも耐えうる太軸タイプがマストとなります。
船長のアドバイスによるとワームがずれにくいように、ジグヘッドとワームのヘッド部分を瞬間接着剤で固定すると◎。ボトム付近でミスバイトがあった際に、ワームがずれないことで次のバイトを逃しません。
陽が落ちて集魚灯を点けると色々な魚が集まり始めた
日暮れ直後から魚探に反応があり、同船者が幸先よく良型のアジをGET!
周囲が暗闇に包まれてからは、丸石丸自慢の集魚灯が点灯!
さまざまな小魚が光に誘われて集まり始め、次第にそれらを狙うサバ・シイラも姿を見せ始める幻想的かつ活気あふれる状況に…。
今回のメインターゲットであるアジを狙うには、こうしたサバ・シイラの包囲網をすり抜け、アジがいる底層に到達して誘うことが非常に重要です。
そのポイントは大きく2つあります。
①仕掛けはできるだけ静かに投入し、音や泡を立てないようにすること。
②着底後にワームを動かして誘う際も、大きく動かし過ぎないこと。
上記2点に共通することは、好奇心旺盛で異変を察知する能力に優れた大型のサバに気づかれないように意識するということです。
ボトム付近のアジは、意外にもゆっくりと漂うようなアクションでもしっかりと口を使ってくれるため、ややアピールが足りないかな?というくらいに弱々しくロッドを上げ下げして誘うアクションを意識しました。
この夏の時期に庄内沖に回ってくるアジは産卵期ということもあり、バイトはやや小さめ。
30cmを超える大型の割には、ひったくるようなアタリはほとんどなく、まるで漁港で豆アジが食ったような「コッ」という繊細なアタリをフッキングしていくのがこの釣りの醍醐味の一つです。
他魚をかわしながら本命のアジに良型のマダイもヒット!
ジグヘッドを2段になるようにセットしているため、上下でワームの長さやシルエット・カラー・蓄光や匂いの有無などを変えて、その日その時間に最適な組み合わせを探し出していくのが面白さの一つです。同船者がいると、お互いに情報交換ができて良いですね!
同行の友人に、なんと良型マダイがHIT!
まさかの大物登場に船中大盛り上がりでしたw
時間の経過とともにアジの群れ(タナ)が変化するのも、ナイトアジングの特徴です。
この1匹はボトムから10mほどゆっくり誘い上げながら釣れた37cmの良型(筆者)
その後も30センチ越えの良型アジが釣れ続け、実釣4時間ほどで大型クーラーが満タンの釣果
これから秋にかけて水温が低下すると、さらに活性の高いアジを狙えるチャンスがやってきます。40cmオーバーのギガアジも夢ではない、ディープな山形のアジングにぜひトライしてみてくださいね!
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庄内の海の恵みをおいしく頂く
この時期のアジ・サバは脂は乗っていないものの、筋肉質でしっかりとした身肉で個人的には大好きなんです!
アジなら刺身はもちろん、アジフライにするとふわっとした絶品!
サバは塩焼きや味噌煮・焼いた身をスパイスカレーに入れるサバカレーもオススメです。
[遊漁船紹介]鼠ヶ関港:丸石丸(佐々木学船長)
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1985年生まれ。山形県鶴岡市出身/在住。大学卒業後に大手アウトドアショップWILD-1で店舗運営を経験後、現在は鶴岡市のベンチャー企業に勤務しながら、庄内地方の釣りの魅力を発信する「Fishing Samurai」を立ち上げた。
Fishing Samurai – YouTube
冨樫修(@fishingsamurai36)Instagram
※取材、テキスト/冨樫修
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