仙台周辺の陸っぱり釣り場3:七ヶ浜
仙台近郊の陸っぱり釣り場をご案内するこの企画。第3回は仙台港と塩釜港の間に挟まれた、七ヶ浜の漁港群を取り上げる。
七ヶ浜には釣り場として最適な小漁港とサーフ、磯が混在。仙台周辺では貴重な釣り場だったが、震災と津浪により海岸施設が多大なる被害を受けた。現在もなお被害が大きく、復興にはまだまだ時間を要する状況だが、一部に竿を出せそうな場所もあるので、現状の確認とともに、各漁港(サーフ)を巡ってみた。
現状、釣り場として有望なのは吉田浜の白灯台防波堤。菖蒲田浜も一部防波堤の崩落などに注意すれば、投げ釣りなど楽しめそう。一方、松ヶ浜漁港は入り口のトンネルが崩れ、漁業関係者と工事関係者以外は立入禁止。湊浜海水浴場は海岸施設が大きく崩れてしまい、駐車場を利用できなくなっている。
※2012年6月の取材記事をそのまま掲載しています。復興工事で状況が変わっていたり、釣り禁止になった場所がありますので、現場の指示に従って行動してください。
産業道路(県道23号線)から貞山運河を渡り七ヶ浜方面へ進む。要害、東宮浜、代ヶ崎浜へは貞山公園(ホーマック向かい)の交差点から折れるとよく、松ヶ浜、菖蒲田浜方面へは、自衛隊多賀城駐屯所側から町内に入った方が近い
要害漁港
港内が入り江状になった静かな港で、メインはハゼ。係留船が多いので、船の間をちょい投げ、探り釣りなどで狙う。小型のカレイ、アイナメやアナゴも混じる。港内の岸壁は広くて足場がいいが、漁業関係者の邪魔にならないように、車は港の入口前に停めるようにしよう。
[関連]身近な釣り場・要害漁港
東宮浜漁港
ハゼ中心にカレイ、アイナメ、メバル、ソイなども狙える釣り場。港内は全体に浅く、最奥の防波堤周りが有力ポイント。防波堤周りには藻場や根が点在している。
代ヶ崎浜
馬放島との間の水路は潮通しがよく、良型のカレイ、アイナメの実績が高い人気ポイントだった。現在は浮き桟橋が沈み、よがさき屋釣具店は休業中、駐車場も利用できない状況になっている。震災前は、投げ釣りで防波堤から船道のカケアガリを狙うとよく、夜間はアナゴにも期待できた。
吉田花淵漁港
ガソリンスタンド前の防波堤は崩落し、港内の岸壁も被害が大きい。だが、白灯台防波堤のみはいい状態で残存しており、ここがメインの釣り場。投げ釣りでカレイ、アイナメの他、夏場はイシモチ。ワタリガニも多い。消波ブロックの周りや根の周辺が狙い目。隣接するヨットハーバー周辺も、ヨットハーバーの敷地外で竿を出せる。
菖蒲田浜
遠浅のサーフで、投げ釣りではカレイ類の他、夏場はイシモチの実績もある釣り場。底に変化のある場所や根の周辺、、沖のテトラ周りもポイント。堤防の階段は残っているが、危険な場所もあるので注意が必要だ。
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取材協力/つりえさ倶楽部マリン仙台新港店(仙台市宮城野区)TEL:022-786-3580
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