渓流、、管理釣り場、フライフィッシングなども含めたトラウト(サクラマス)用ランディングネットの張り替え方法を東北の巨匠こと村岡博之さんが伝授!
通常、ネットの交換には専用の道具(糸通しなど)が必要なことが多いですが、張りのある仕掛け糸(シブ糸)を使うことで、素手で交換できる方法を紹介します!
[PR]
フレーム(木枠)に合ったネットを用意する
まずは木の枠に合ったネットを用意する。枠の穴にネットの目を引っ掛けていくので、数が合わないと大変なことになるので注意しよう。
今回のポイントとなるのが、網を固定する紐。ネットと同じ紐ではなく、「便利糸」を使うことで、道具を使わずにネットを張り替えることができる。
木枠の穴の数に合ったネットを用意する。網は自作で編むこともできるが、ハンドメイドのネットだけを手に入れることも可能
ここでは渓流用のネットを張り替えてみた
重要なのが、ネットを張るための紐。通常はネットと同じ材質の紐を使って編んでいくのだが、これだとフレームの目を通すために器具が必要になる。そこで村岡さんが使うのが、仕掛け作りに使われる仕掛け糸(シブ糸)。張りのある材質で、糸の先端からスッと穴に通すことができる
今回使用したのはささめ針の仕掛け自作用「便利糸」。渓流用のネットなので12号を使ったが、サクラマス用など大きいネットなら16号を使用する。赤のほか黒、白もラインナップしており、ネットやフレームの色に合わせればOK
フレームにネットを通していく
外周より少し余裕を持って糸を切り、端にコブを作る。穴は外側の方が広くなっているので、外側から糸を通し、コブを穴の中に引っ掛けるところからスタート!
ネットの橋にコブを作る。かた結びでもなんでも良い
外側から糸を通す。穴は外が広く内側が狭い凸になっているので、狭い部分にコブが引っかかるようにする
枠の穴の外側にネットの目を引っ張り出す
便利糸をネットの目に引っ掛けて、枠に固定していく。方法としては、外側から入れた便利糸をネットの目にくぐらせ、ふたたび同じ穴から便利糸を外側に引き出す。そのまま便利糸を引いてネットの目を穴の外まで引っ張り出し、便利糸を枠に沿って張り、そこにネットの目が引っかかっている状態にする。
ネットの目に便利糸を通す。最初はネットの結び目(コブで網目を閉じている所)から始めるようにする
便利糸を網目にくぐらせて、今度は内側から外側へ向けて便利糸を通す
そのまま端糸を引き、ネットの網目を枠の中まで引き込む(片側がコブなので、ここの網目は外まで引き出すことはできない)
2つ目の穴にも同様に、外側から便利糸を通す
2番目の網目をくぐらせ、便利糸を外側に引き出す
網目を枠の外まで引き出し、便利糸を直線状に張ったところ。これを1周繰り返す
穴にネットを通すイメージ
最終的には枠の外側の溝に仕掛け糸をぴったり入れると恰好よくなるのだが、作業中に緩むのは気にしないでOK
網を通して固定する
枠の穴に網目を通し終わったら、仕掛け糸を引っ張って枠の溝に収納し、端を固定する。最後はコブを作って穴にはめるだけ。
ネットを枠にはめていく
最後の目までいったら、網を固定する前に糸の緩みを取る。便利糸が枠の溝にきれいにはまるようにしよう
最後の穴に外側から糸を通し、網目をくぐらせ、折り返した真ん中あたりにコブを作る。このコブを最後の穴に引っ掛けて網を固定する
網目をくぐらせたら内側から外側に糸を通し、コブを穴の中まで引き込む
カンタンに抜けないようにギリギリまで引っ張る
最後は外側に出た残りの端糸だけを切って完成(間違えて隣の糸まで切ってしまわぬよう注意!)
出来上がり!
※解説/村岡 博之
[PR]