2025新春初釣り!気仙沼磯ロックレポート
2025年1月1日から3日の三が日に武山重之さん(がまかつLUXXEフィールドスタッフ)が磯ロック釣行。ようやく水温は下がってきたものの、フグが多くアイナメは少ないという今季の状況に合わせた釣り方を紹介します。
(2025年1月掲載)
※釣りは工事中や立入禁止の場所に注意し、ルール、マナーを守って楽しみましょう。
【釣りのルール、マナーについて】
2025年新春ロックフィッシュ
「12月のベイトブレススタッフバトルの時は水温がまだ17℃くらいあって水が温かすぎると感じたのですが、年末年始の頃にはようやく冷たくなってきて以前の11月前半位の水温に下がってきました。アイナメはまだこれから産卵の個体もいるようでしたね」
ということで武山さんの新年初釣りは元旦のロックフィッシュからスタート!以前はPOCなどトーナメントにも力を入れていた武山さん。ここ数年は大会参戦をお休みしていたが、今年は本格的にトーナメントにも参戦するつもりでPOC気仙沼戦のエリアを想定して釣行した。



コンパクトに収納できて移動もしやすいラン&ガン用ショルダーバッグ。
「エアフローター」(がまかつ)
船釣りにも対応した腰巻きタイプの自動膨張式救命胴衣。
「ラグゼ ランディングポール600」(がまかつ)
足場の高い磯や堤防にも対応できる6mタイプ。軽量、滑りにくく磯ロックにも適する


手の甲側の強力な防寒性と、手の平側のパームホールによる手感度を両立したゲームフィッシングに最適な防寒グローブ


元旦は初詣後の午後から気仙沼方面へ!
1月1日は午前中に初詣を済ませた後、午後から気仙沼方面へ。三陸道を走り、気仙沼南部の大谷周辺からスタート。2.5mほどのウネリと西寄りの強風でかなり厳しい状況。風を避けられる場所限定で探していったが、水温が下がってもフグが非常に多く、12月のボートロックでのデータも参考にフグのいるようなエリアはすぐに飛ばし、ラン&ガンしながらアイナメの入っているエリアを探していった。

■S94H:遠投の釣りに使うロングスピンモデル。磯ロックでメインに使用したPE0.8号(リーダー12Lb)、ナツメオモリ7号のセッティングの他に、湾内堤防用としてPE0.6号、ビフテキ35gのリグも準備。
■B88XH:ベイトのXHはきつい磯場の根ギワを攻めるのに使用。PE2号(リーダー16Lb)、ナツメオモリ5号のセッティング。
■S80H:ベタンコスリムカーリー2インチなど少し小さめのワームで湾内などのキーパー確保用に使用。ラインPE0.8号(リーダー12Lb)、ビフテキ17g。
■S77MH:ミディアムヘビーモデルは12g程度のジグヘッドで岸壁のヘチ釣り用に使用。ラインPE0.8号(リーダー12Lb)
「ダイダラは早期の後継機種発表に期待したいです」と武山さん
3日目は気仙沼大島の地磯に釣行
三が日最終となる1月3日は朝から気仙沼大島へ、朝方はウネリのある状況だったので、ウネリの様子をみながらスタート。約1時間後の8時頃に「ベタンコスリム3インチ」ソリッドレッドで400gほどの1本目をキャッチ。ソリッドレッドはフグ相手に比較的強いカラー。
ベイトタックルの「ラグゼ ダイダラB88XH」PE2号(リーダー16Lb)で根のキワをキッチリと攻めるイメージ。狙った場所から少しでも外れるとフグにやられてしまうので、タイトにポイントを攻めて、少しでもずれたらすぐ回収するようにした。

「スリムカーリー」喰わせ効果抜群のスリムボディとカーリーテールのアピール性の高バランス設計
2本目はさらに1時間後の9時頃、600gくらいのオス。70~80mの遠投でワンド対岸の島にぶつけてフリーフォールで。タックルは2本持ち込んだうちのスピニングの方、「ラグゼ ダイダラS94H」にPE0.8号(リーダー12Lb)
ワームは「ベタンコスリム3インチ」で、カラーはコンブデライト。こちらもフグ対策になるカラーであり、サラシの中を撃った時に白泡の中でしっかりとシルエットを出せるカラーという選択。
「外洋からウネリが入っていたので波を見ながらタイミングを待ち、何度も撃ち返して狙いました」

ベイトの88XH使用時はヘビーワイヤー仕様でバルキーなワーム等にも対応した、大型根魚向けのこちらを選択。
「エリートツアラー ワーム 316R」(がまかつ)
スピニングタックル使用時にはやや細身でゲイプ幅があり様々なワームに使いやすい316Rを使用
そして10時頃にヒットした3本目が一番大きかった。「狙っていたポイントの先から入れて、回収のリーリングに入ったところで喰ってきました。900gくらいの黄色っぽいオスで、巻きのリアクションかオスの威嚇バイトかどちらで喰ってきた感じでしょうか?」
この後、最後に大谷エリアに移動してみたがノーバイト。スポーニングのアイナメが入っている1つのワンド内で3本を釣り上げて合計約1.9kgの釣果。
「時合いや波の状況にもよるので、ポイントを休ませたり、タイミングをみながらパターンを変えたりして、何度も撃ち返してなんとか3本そろえました」

アフタースポーニングのシーズンは漁港内の浅場も有望に
武山さんは数投してフグのいるようなエリアは即スルーして移動したそうで、アイナメの入っているエリアを見極めて、そこで勝負をかけた。ワームもフグを避けやすいカラーを選び、ピンポイントを撃った後は速巻きで回収するなどフグ対策を徹底。
「この日はワンドの地磯が良くて、湾内の漁港はちょっと厳しかったのですが、これからアフタースポーニングシーズンに入ると湾内の穏やかな所でアフター回復中の魚が良くなってくると思います。水温もようやく下がってきたところで適水温だと思うので、まだまだ宮城のロックフィッシュは期待できそうです」
と言う武山さん。今年は初夏のロックフィッシュバトルから大会にも参加予定ということで、これからサクラマスも忙しくなるが、オカッパリロックにも力を入れていくそうだ。
三陸道開通によりアクセスが良くなり、宮城県北から岩手沿岸南部の三陸方面には他地域からも多くの釣り人が集まるようになった。ルール、マナーや安全面にも十分注意して、冬の釣りをお楽しみいただきたい。
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