バレーヒル大西正人さん岩手吉浜湾の剣先&スルメイカ攻略
岩手県三陸の夏イカがシーズンイン。好調をキープしていた夏スルメイカに、昨年より新たな釣り物として定着しつつあるケンサキイカの援軍が加わり三陸海岸一帯は連日フィーバー中。もちろん日によって釣果にムラはあるものの堅調の様子。そんな朗報を聞きつけた8月初旬、バレーヒルのイカ担当スタッフ大西正人さんはヤル気満々のイカ達を求め吉浜湾根白漁港の喜福丸さんに伺った。その模様をお届けします(2024年8月取材、9月掲載)
バレーヒル大西正人さんが大船渡市吉浜湾に釣行
今回、同乗いただいたのは釣り具メーカー「Valleyhill/バレーヒル」で主にティップランエギング、イカメタル、オモリグ開発業務に従事しているバレーヒルプロスタッフの大西正人さん。ちなみに大西さんは、ティップランエギングの名付け親でもあるイカのスペシャリストだ。地元西日本はもちろん、全国各地の様々なイカ釣りを熟知している大西さんが、イカメタルとオモリグの2つの釣法を用いて三陸の夏場のケンサキイカ&スルメイカ釣行を楽しんだ。
当日は晴れ、風は穏やかで海況もナギとコンディションはマズマズ。吉浜湾根白漁港を18時に出船しポイント到着後スタートフィッシングとなった。明るいうちは広く探って状況を見る事に。この日はオモリグからスタートし、中盤から後半は潮が動かずメタルを使用しての展開となった。
西日本では大剣狙いの定番!オモリグ釣法からスタート
東北ではまだ馴染みは薄いが、西日本ではケンサキイカをはじめとしたツツイカ類狙いの釣りで定評があるオモリグ釣法。
オモリグはキャストして着底後、ジャークで誘って止め、エギのフォール中にアタリを待つ釣り方がセオリー。着底したら糸ふけを取ってシンカーとエギが潮流で張った状態にして誘いをかける。エギがフォール中から水平になったタイミングでアタリが出る事が多い。
西日本でオモリグが好まれる理由はとにかく釣れる平均サイズが大きいこと。大型のケンサキイカは集魚灯の明暗部に潜んでいることが多いため、スピニングタックルでキャストしタナも広く探れることが利点だ。大きいサイズを釣りたい時、潮流が速い時はオモリグを使用するといった方が多い。
序盤、集魚灯点灯前からポツポツと夏スルメイカ、ケンサキイカが上がり始めた。ヒットレンジはボトムに集中しており大西さんもオモリグで数を重ねるが、潮流は緩くオモリグでは少しハードルが高かった。
潮が緩い状況に対応するためイカメタルにスイッチ!
中盤から終盤にかけては潮がさらに緩くなったことから、大西さんはイカメタルにスイッチ。水深50m付近でイカの良い反応があるものの、サバの猛ラッシュが続き悩まされていた。時間が経過するとともにボトム付近にまで影響が及び、思うように釣らせてもらえず全体的に我慢の釣りとなった。
そんな中、フリーフォールから、やや長めのステイがマッチ。サバの猛攻をかわすべくドロッパーの数を抑え、サバのいる高反応なレンジよりも下のレンジを探り釣っていた方が釣果を伸ばしていた。
潮流の速い時に効果的なオモリグを上手に活用!
「イカ釣りってメタルが良い時、オモリグの方が良い時、どちらも良い時とがあります。メタルでアタリが遠のいたらオモリグに変えたら直ぐにアタリが出たなんて事もありますし、またその逆の場合もあります」
「その日のイカの活性、海況でイカメタル、オモリグと使い分けることで、より多くのアタリを出せるかも知れませんので、1つの狙い方としてオモリグもオススメします。機会があれば是非チャレンジしてみてください」と大西さん。
東北のイカ釣りシーンでは、まだまだ伸びしろのあるオモリグ。これから秋へと季節が変わるにつれ海況も変化し、潮流があるシーズンへと移行する。イカのサイズに合わないのに、潮が速いため致し方なく30号以上の重いメタルスッテを使用するようなケースも想定される。そんな時、オモリグ釣法であればエギのサイズを変えずにオモリの号数だけで重くできる強みがある。
その時のコンディションに合わせオモリグとイカメタルを使い分けベストに対応することが釣果を伸ばす鍵になりそうだ。9月に入りイカゲームも中盤戦へ突入。エリアによってはヤリイカも姿をみせ始めており、今後はケンサキイカ、スルメイカ、ヤリイカと多様な釣りのスタイルが求められるシーズンの到来だ。
大西さんが使用したタックル紹介
■イカメタル用ロッド
Valleyhill
RGXC-60S-Metal(N)
RMXC-68S-Metal
RMXC-66S-Yarim etal
■オモリグ用ロッド(ベイト)
RMXC-66S-OMO
RZXC-66S-OMO/Metal
■リール
カウンター付きベイトリール
■ハンドル
Valleyhill x Livre
フェザー100 G-ブラック
■ライン
バリバス アバニマックスパワーX9 PE 0.6号
■リーダー
バリバス
アバニイカメタルショックリーダー(エステル)3号
■リグ
Valleyhill
イカメタルリグ スタンダード、トリプル
■メタルスッテ
Valleyhill
メタリン、メタリンライトHD II、デメリン、ミニリン 15~20号、25号
■オモリグ用エギ
おもりん、おもりん音鳴り
■ドロッパー
Valleyhill
大剣ドロッパー1.8号、2.5号
プニリン2.5号
■オモリグ用スピニングロッド
Valleyhill
RGXS-65S-OMSP
RMXS-66S-OMO
■リール
旧4000番クラス
■ハンドル
Valleyhill x Livre
ユニオン 52-58 G-ブラック
■ライン
PE0.6号
■リーダー
フロロ4号 30cm
■スイベル
Valleyhill
BBオモリグススナップ
■シンカー
15~25号
■ハリス
フロロ4号 1m
■エギ
Valleyhill
スクイッドシーカーおもりん/音鳴り♪ 2.5号
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