釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • バレーヒル大西正人さん岩手吉浜湾の剣先&スルメイカ攻略

    編集部 2024年9月3日 更新

    岩手県三陸の夏イカがシーズンイン。好調をキープしていた夏スルメイカに、昨年より新たな釣り物として定着しつつあるケンサキイカの援軍が加わり三陸海岸一帯は連日フィーバー中。もちろん日によって釣果にムラはあるものの堅調の様子。そんな朗報を聞きつけた8月初旬、バレーヒルのイカ担当スタッフ大西正人さんはヤル気満々のイカ達を求め吉浜湾根白漁港の喜福丸さんに伺った。その模様をお届けします(2024年8月取材、9月掲載)


    [PR]

    バレーヒル大西正人さんが大船渡市吉浜湾に釣行

    今回、同乗いただいたのは釣り具メーカー「Valleyhill/バレーヒル」で主にティップランエギング、イカメタル、オモリグ開発業務に従事しているバレーヒルプロスタッフの大西正人さん。ちなみに大西さんは、ティップランエギングの名付け親でもあるイカのスペシャリストだ。地元西日本はもちろん、全国各地の様々なイカ釣りを熟知している大西さんが、イカメタルとオモリグの2つの釣法を用いて三陸の夏場のケンサキイカ&スルメイカ釣行を楽しんだ。

    当日は晴れ、風は穏やかで海況もナギとコンディションはマズマズ。吉浜湾根白漁港を18時に出船しポイント到着後スタートフィッシングとなった。明るいうちは広く探って状況を見る事に。この日はオモリグからスタートし、中盤から後半は潮が動かずメタルを使用しての展開となった。


    18時、吉浜湾根白漁港を出船。連日好調な湾口付近のポイントを目指した
    日中の暑さも太陽が傾きはじめ頃には涼しさが感じられた


    オモリグ用ロッドとイカメタル用ロッドを持ち込みケンサキイカとスルメイカを狙う。「小さいイカが入ってきた時はメタルで効率よく釣って、良型や大型が釣れていたりしてサイズを狙いたい時はオモリグでチャレンジ。シーズンや状況に合わせて使い分けると面白いですよ」と大西さん
    アンカーを投下しスタートフィッシング。明るいうちは63mボトムを狙い撃ち

    西日本では大剣狙いの定番!オモリグ釣法からスタート

    東北ではまだ馴染みは薄いが、西日本ではケンサキイカをはじめとしたツツイカ類狙いの釣りで定評があるオモリグ釣法。

    オモリグはキャストして着底後、ジャークで誘って止め、エギのフォール中にアタリを待つ釣り方がセオリー。着底したら糸ふけを取ってシンカーとエギが潮流で張った状態にして誘いをかける。エギがフォール中から水平になったタイミングでアタリが出る事が多い。

    西日本でオモリグが好まれる理由はとにかく釣れる平均サイズが大きいこと。大型のケンサキイカは集魚灯の明暗部に潜んでいることが多いため、スピニングタックルでキャストしタナも広く探れることが利点だ。大きいサイズを釣りたい時、潮流が速い時はオモリグを使用するといった方が多い。

    序盤、集魚灯点灯前からポツポツと夏スルメイカ、ケンサキイカが上がり始めた。ヒットレンジはボトムに集中しており大西さんもオモリグで数を重ねるが、潮流は緩くオモリグでは少しハードルが高かった。

    辺りが暗くなり始めた19時半、集魚灯が点灯されていよいよ本番モードへ突入


    着底したらワンピッチで3~4回リズムを変えながらオモリグで数を重ねる大西さん。シンカーとエギの位置をイメージするのがポイント


    「ボートメタル/スッテケース 60」
    種類ごとに分けて収納でき、色やタイプを使い分けやすいメタル、スッテ専用ケース!そのまま洗いやすい構造になっているのもうれしい

    バレーヒル(Valleyhill)
    イカメタルの鉛、スッテ類を便利に収納!
     
    大西さんは状況に合わせてメタル、ドロッパーを頻繁にチェンジ。使用後のメタル類はカゴに集めておき、後でまとめて洗うそう。水が切れるカゴはとても便利なアイテム

    潮が緩い状況に対応するためイカメタルにスイッチ!

    中盤から終盤にかけては潮がさらに緩くなったことから、大西さんはイカメタルにスイッチ。水深50m付近でイカの良い反応があるものの、サバの猛ラッシュが続き悩まされていた。時間が経過するとともにボトム付近にまで影響が及び、思うように釣らせてもらえず全体的に我慢の釣りとなった。

    そんな中、フリーフォールから、やや長めのステイがマッチ。サバの猛攻をかわすべくドロッパーの数を抑え、サバのいる高反応なレンジよりも下のレンジを探り釣っていた方が釣果を伸ばしていた。


    潮が流れずシンカーの下にエギが沈んでしまうことから、オモリグからイカメタルにスイッチ。フワフワ誘ったあとにテンションフォールでヒット
    中盤戦はサバの猛攻に苦戦。サバは中層からボトムのレンジにまで至り、我慢の時間帯
    イカがヒットしてからのリールの巻き上げは、焦って速く巻きすぎると脚や身が切れる事があるので、逃げない程度にテンションをかけゆっくり巻き上げるのがベター


    後半はイカのコンディションも上昇し船上もイカもノリノリモードへ突入
    サバラッシュで数が伸びずに不安いっぱいだった吉田船長も釣況が上向き笑顔がこぼれる


    潮が効き始めプチラッシュに突入。大西さんのロッドも大きくしなりダブルの釣果。良型も上がり船上は活況

    潮流の速い時に効果的なオモリグを上手に活用!

    「イカ釣りってメタルが良い時、オモリグの方が良い時、どちらも良い時とがあります。メタルでアタリが遠のいたらオモリグに変えたら直ぐにアタリが出たなんて事もありますし、またその逆の場合もあります」
    「その日のイカの活性、海況でイカメタル、オモリグと使い分けることで、より多くのアタリを出せるかも知れませんので、1つの狙い方としてオモリグもオススメします。機会があれば是非チャレンジしてみてください」と大西さん。

    東北のイカ釣りシーンでは、まだまだ伸びしろのあるオモリグ。これから秋へと季節が変わるにつれ海況も変化し、潮流があるシーズンへと移行する。イカのサイズに合わないのに、潮が速いため致し方なく30号以上の重いメタルスッテを使用するようなケースも想定される。そんな時、オモリグ釣法であればエギのサイズを変えずにオモリの号数だけで重くできる強みがある。

    その時のコンディションに合わせオモリグとイカメタルを使い分けベストに対応することが釣果を伸ばす鍵になりそうだ。9月に入りイカゲームも中盤戦へ突入。エリアによってはヤリイカも姿をみせ始めており、今後はケンサキイカ、スルメイカ、ヤリイカと多様な釣りのスタイルが求められるシーズンの到来だ。

    釣果はケンサキイカ多数、スルメイカがポツポツ。割合的にはケンサキイカが多くサイズは小ぶりから中型までとバラツキは見られたが十分楽しめたイカ釣行となった
    今回お世話になった喜福丸の吉田船長。おおらかな人柄と、きめ細かい対応で初心者から女性、ベテランの方に至るまで親切丁寧に対応。地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われている名船頭。イカ釣りは状況にもよるが1月中旬頃まで狙う予定(お一人様7,000円)。青物、鰤ジギング船(お一人様7,000円)、カレイ乗合船(お一人様6,000円)、メガラ乗合船(お一人様7,000円)は好評出船中。
    ・喜福丸TEL:090-2434-5070

    大西さんが使用したタックル紹介

    ■イカメタル用ロッド
    Valleyhill
    RGXC-60S-Metal(N)
    RMXC-68S-Metal
    RMXC-66S-Yarim etal
    ■オモリグ用ロッド(ベイト)
    RMXC-66S-OMO
    RZXC-66S-OMO/Metal
    ■リール
    カウンター付きベイトリール
    ■ハンドル
    Valleyhill x Livre
    フェザー100 G-ブラック
    ■ライン
    バリバス アバニマックスパワーX9 PE 0.6号
    ■リーダー
    バリバス
    アバニイカメタルショックリーダー(エステル)3号
    ■リグ
    Valleyhill
    イカメタルリグ スタンダード、トリプル
    ■メタルスッテ
    Valleyhill
    メタリン、メタリンライトHD II、デメリン、ミニリン 15~20号、25号
    ■オモリグ用エギ
    おもりん、おもりん音鳴り
    ■ドロッパー
    Valleyhill
    大剣ドロッパー1.8号、2.5号
    プニリン2.5号

    ■オモリグ用スピニングロッド
    Valleyhill
    RGXS-65S-OMSP
    RMXS-66S-OMO
    ■リール
    旧4000番クラス
    ■ハンドル
    Valleyhill x Livre
    ユニオン 52-58 G-ブラック
    ■ライン
    PE0.6号
    ■リーダー
    フロロ4号 30cm
    ■スイベル
    Valleyhill
    BBオモリグススナップ
    ■シンカー
    15~25号
    ■ハリス
    フロロ4号 1m
    ■エギ
    Valleyhill
    スクイッドシーカーおもりん/音鳴り♪ 2.5号

    【バレーヒルイカメタルシリーズはこちら!】

    バレーヒル
    うずらの卵のようなマダラ模様の入ったニューカラー!
     

    ◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

    YouTubeチャンネル登録もお願いします!

     

    ※取材協力/バレーヒル、喜福丸

    [PR]
    Amazon堤防Amazon堤防釣り初心者

    関連記事

    イカメタル&オモリグで楽しむ三陸ヤリイカ

    バレーヒルのイカ担当大西正人さんがヤリイカ盛期の岩手県越喜来湾へ釣行。全国各地の様々なイカ釣りを熟知している大西さんが、イカメタルとオモリグの2つの釣法を使い分けながら三陸ヤリイカ...

    宮城のイカメタル好調!石巻・雄勝沖の剣先イカ

    バレーヒルのイカ担当スタッフ大西正人さんが宮城県石巻市雄勝沖のイカメタルに挑戦。日本各地であらゆるイカを釣ってきた大西さんだが、宮城のイカメタルは初実釣!他エリアの剣先イカの経験な...

    ヤリイカ狙いにも適「大剣ドロッパー1.8号」バレーヒル大西さん紹介

    フィッシングショー大阪2024より、バレーヒルイカ商品開発を担当している大西正人さんが「大剣ドロッパー1.8号」を紹介します。 「スクイッドシーカー 大剣ドロッパー1.8号」(バレ...

    ヤリイカ狙い スルメイカも期待!越喜来湾周辺沖の冬烏賊

    2022年も三陸の冬イカシーズン到来中。11月半ばに越喜来湾小石浜漁港のやまきゅう龍神丸に乗船、盛期目前のイカメタル&イカサビキ釣りの模様をお届けします(2022年11月取材、12...

    ヤリイカ/船

    【東北の魚種別攻略】 ヤリイカの船釣り ヤリイカ 秋~春にかけて、冬場がハイシーズンとなる船のヤリイカ釣りをガイド。三陸地方を中心としたエリアで最近人気のイカメタルを中心に、エサ釣...

    メタルスッテやエギを32本収納「ボートメタルスッテケース32L」

    「ボートメタルスッテケース 32L」(バレーヒル) 外装オールメッシュで洗浄、乾燥が容易! 20号以上の大き目のメタルスッテにも対応したイカメタル用のストレージケース。8本入りケー...

    こちらの記事もおすすめ

  • 公式 Youtube

  • ランキング


  • 新着ブロガー

  • Facebook

  • スポンサー

  • Amazon釣り