HOWTO

色々な釣りの基本テクニックから裏技、おすすめアイテム、新製品など‥知っておくと得をする情報を集めたコンテンツです!
  • 鰯(いわし)の種類~マイワシとカタクチイワシ違いなど~

    2021年6月19日配信 【HOWTO】 【編集部】

    干物、煮干しなどの漁業対象種でサビキ釣りなどのターゲットにもなるイワシ。魚食魚の重要なベイトにもなっていて、ルアーゲームでも重要な存在になっている。ここでは日本近海のイワシの仲間で一般的なカタクチイワシとマイワシ中心に、その他のイワシ類についても紹介する。


    カタクチイワシ

    片口鰯の名の通り、上顎が大きく突き出るようにみえて、口が目の下まで切れ込む。この口を大きく開いて泳ぎながらプランクトンを捕食する。別名「セグロイワシ(背黒)」。シラスは多くがこのカタクチイワシの稚魚。煮干しもカタクチが最も一般的だ。成魚のサイズは大きくて15~18cmくらい。


    上顎が突き出て、口が目の下まで切れ込むのが特徴
    防波堤、岸壁のサビキ釣りでよく釣れる
    [関連]魚種別攻略法サビキ釣り

    [PR]

    マイワシ

    最大20~30cmくらいになり、カタクチに比べると丸くて太いイワシ。体の横に黒い点が並び「ナナツボシ」の別名。大きさによって「大羽」、「中羽」。小型は平たいので「ヒライワシ」や「ヒラゴ」などとも呼ばれる。


    体側に黒点が並ぶのが特徴
    カタクチイワシより大きく、刺身や煮付けなど色々な調理法に適する

    カタクチイワシとマイワシの魚種交替とは?

    カタクチイワシとマイワシの間には資源量に関連性が知られている。魚種交替と呼ばれる現象で、カタクチイワシとマイワシが数十年のスパンで増えたり減ったりしている。

    1990年代から2000年代にかけてマイワシが激減し、イワシといえばほとんどカタクチイワシだったが、ここ数年、マイワシが多くみられるようになってきた。逆に豊富だったカタクチイワシが減ってきていて、これが魚種交替によるものと言われている。

    実際、三陸のカツオ漁や泳がせ釣りに使用する活きイワシがカタクチイワシからマイワシになっている所が増えてきているはずだ。

    エサ用のマイワシ

    その他のイワシ類(ウルメイワシなど)

    もう1種、イワシ類の仲間として挙げられるのが「ウルメイワシ」。カタクチ、マイワシに比べて数は少ないが、大型になり食べて美味しいので市場価値が高い。

    仙台港のサビキ釣りで釣れたウルメイワシ。このように大型のイワシがたまに釣れるケースあり。釣れたらラッキーと思って大切に持ち帰っておいしく頂こう

    イワシ類は分類上はニシン目と呼ばれ、イワシの名がつかないものでもニシンやサッパ、コノシロが近縁な仲間になる。

    「サッパ」
    小骨が多く食べづらいと言われることもあるが、岡山県では「ママカリ」としてブランド魚にもなっている。酢漬けなど上手に調理することで美味しくいただける
    「コノシロ」
    サッパによく似た仲間で、成魚は大きな黒斑がある。若魚は寿司ネタのコハダとして有名。冬に河口に集まって産卵するため、シーバスのコノシロパターンもよく知られている
    [ニシン]
    北海道の魚というイメージがあるが、東北地方でも青森や秋田、山形でまとまって釣れることがある。宮城県でも万石浦で産卵しているグループの存在が知られている。
    写真は2021年4月上州屋秋田店の釣果

    その他、ニシン目でない魚種でイワシの名がつくのが「トウゴロウイワシ」。小型のウルメイワシと間違われることがあるが、ヒレの位置や骨格がイワシ類とはかなり異なる。どちらかというとイワシよりボラに近く、食べると小骨が多い。

    深海性のハダカイワシ類はウロコがポロポロと剥がれやすく、発光器を持つ魚。ハダカイワシの仲間はこの発光器の位置が種によって異なる。イワシ類同様に中深場~深場の魚食魚の重要な餌になっている。

    サクラマスの胃内容物から出てきたハダカイワシ
    [関連釣行記]東北マスジギング!下北半島沖へ南下中
    [PR]
    Amazon堤防Amazon堤防釣り初心者

    関連記事

    孫バリ、1本バリ‥船ヒラメのエサ付け方法いろいろ[活きイワシ]

    茨城の鹿島灘、千葉の房総半島沖の寒ビラメ、三陸、仙台湾をはじめとした東北太平洋側の夏秋ヒラメなど活きイワシを使うヒラメ釣り。三陸のヒラメ釣りはカツオの1本釣りで使用するカタクチイワ...

    サビキ釣り

    【東北の魚種別攻略】 サビキ釣り サビキ釣り ファミリーフィッシングやビギナーさんにも人気なのが、陸っぱりからアジ、小サバ、イワシなどの小型回遊魚を手軽に狙えるサビキ釣り。ここでは...

    イワシの下準備1(鰯の頭を取る方法)

    今回の素材は、古くから身近な大衆魚として親しまれてきた「イワシ」。代表的な種としてマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種が挙げられる(ここではマイワシを使用)。脂の乗ったもの...

    イワシの大名おろし

    完成図 刺身用やタタキ用に3枚におろす手順。イワシは大名おろしで手早くさばく。慣れると短時間でできるが、身が軟らかいのでボロボロになってしまわぬよう注意! 目次 ①片側をおろす ②...

    イワシの刺身

    完成図 柵を包丁でスッと引き切り、引き造りにする。軟らかいイワシの身が崩れにくく、また薄く切ることでイワシの小骨を切って食べやすくなる。脂の乗った夏場のマイワシは口の中でとろける美...

    イワシの万年煮[鰯の梅煮・煮付け]

    完成図 たっぷりの煮汁でじっくりと煮込むことで、骨まで食べられるほど軟らかくなり、時間を置いてもおいしく食べられる。今回のように梅干しを入れて煮たものを梅煮とも呼ぶが、甘みと酸味が...

    こちらの記事もおすすめ

  • 公式 Youtube

  • ランキング


  • 新着ブロガー

  • Facebook

  • スポンサー

  • Amazon釣り
    Amazon秋