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【東北の魚種別攻略】

マアナゴ(アナゴの投げ釣り、投げアナゴ)

アナゴ

アナゴ

夏から秋にかけて夜の投げ釣りのターゲットといったら何といってもアナゴだろう。東京湾などは船釣りも人気だが、仙台湾から三陸周辺は魚影が非常に濃く、船釣りはもちろん投げ釣り、それもちょい投げ、ブッコミ釣りで狙うことができる。
 
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分類、生態

 ◆分類
ウナギ目アナゴ科「マアナゴ」。体色は茶褐色で、側線上に白点が並ぶ。三陸で「ハモ」と呼ばれているのは、ほとんどが本種。
 ◆通称
アナゴ、ハモ
 ◆生息分布
北海道以南の日本各地に分布。砂泥底にの泥中、障害物のすき間に生息する。
 ◆備考
夏から秋にかけて、夜の投げ釣り、船釣りで狙う。細長くて仕掛けが絡むので、ハリスをパイプに通すなど、絡み防止策が有効。光を好むため、アナゴを寄せるのにケミホタル類もよく使われる。食べ方は天ぷら、白焼き、かば焼きで(生食は食中毒を起こす場合がある)。

シーズン

・宮城、岩手でのシーズンは6月下旬頃から釣れ始まり12月一杯まで。
・盛期は7月半ばから10月頃。

釣り場

宮城、岩手、青森の太平洋岸はほぼすべての港湾、漁港が釣り場と言っても過言ではない。基本的には港内などの泥底に藻や岩が点在する地形を好み、日中は泥にもぐってじっとしているが、夜間は港口、船道など潮通しの良いポイントを回遊して貪欲に捕食している。

時間帯

・濁りがあれば日中でも釣れなくはないが、夜の投げ釣りで狙う。
・日没時刻と潮周りに関連して時合いがあり、日没から数時間はよく釣れることが多い。
・日ムラがやや大きく、同じポイント、同じ時間帯でも釣れる日と釣れない日で釣果に差がつく。

タックル

・ロッドは3~4mくらいの投げ竿。コンパクトロッドでもいいが、大型の引きは強く、ある程度パワーのあるものを。
・ラインは3~4号程度のナイロン糸で十分。PEだとアナゴが暴れて絡んだ時にトラブルを解きにくく、またナイロン糸なら絡んだ部分をためらいなく切り捨てられる利点もある。
・リールはナイロン3号を200mほど巻けるものであれば性能はあまり気にせずとも大丈夫。

仕掛け

仕掛けは極めてシンプルでOK。アナゴが糸に巻きついて絡むので、最初から絡みにくい仕掛けを使い、替えも多めに用意する必要がある。

ちょい投げ、ブッコミ釣りの仕掛けはジェット天秤や中通しオモリ(道糸を通してからスイベルで固定)の15~20号に、糸付きバリの流線型やウナギバリを付けるだけ。ハリスは太め、絡み防止で夜光パイプを被せると良く、最初から夜光パイプの付いたハリも市販されている。また、夜釣りなのでハリスにケミホタル類を付けて誘うのも効果的。アナゴにはオレンジや赤系色の光が有効とされる。

がまかつ
コンパクトロッド、ルアーロッドでも使いやすい短めの仕掛け。
 

浮き上がりがよく根掛かりを回避しやすいジェット天秤

富士工業(FUJI KOGYO) ジェット天秤 2JO 15号

この天秤に糸付きバリを結んだだけのものでも最低限狙うことはできる。


オタフク型オモリ付きのうなぎ・あなご仕掛け

がまかつ(Gamakatsu) ウナギ・アナゴ仕掛 夜光仕様 UN603 14号-ハリス5. 43152-14-5-07


アナゴには赤色の集魚効果が効くという説がある

ルミカ(日本化学発光) ケミホタル25 レッド (2本入リ)


エサ

アオイソメだけでも十分だが、サンマの切り身やイカの切り身なども実績あり。
【参考】こんなにある保存エサ、冷凍エサ

アオイソメはたっぷり房掛けが◎
つりえさマリンオリジナル 塩サンマ切り身
つりえさマリンオリジナル 冷凍イカ切り身

釣り方

仕掛けにエサを付けてポイントに投げ込んでアタリを待つ置き竿の釣りが主流。ポイントは船道周りのカケアガリや根の周辺。出来れば2~3本竿を出して広く探ると良い。竿先ライト(竿鈴などでも良い)を使うと置き竿中のアタリが分かりやすい、というよりこれがナイトかなりつらい。

竿先ライトはマスト

アナゴが食うとガンガンとハッキリとしたアタリが出ることが多いので、すかさず竿を立て、仕掛けが絡まないよう速やかに取り込む。岸壁に引きぬいてからもグルグル回って絡むので、すかさずタオルや雑巾で押さえてハリを外してしまおう。絡んでヌメヌメになったハリスは使い物にならないので、ためらわずに切ってハリスから先を交換するのが吉。

ハピソン
暗い夜でも竿先のアタリが分かりやすい!
 

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