キス
東北の投げキスシーズンとエリア
東北ではキスの投げ釣りは日本海側がメインエリア。5月に入る頃、南の新潟県境から釣れ始め、酒田、秋田、能代、青森西海岸へとエリアが広がる。日本海側のグループは陸奥湾、下北半島周辺まで分布する。
一般的には、初期は遠投が必要だが、釣れれば大き目サイズが出る。夏場にかけて波打ち際などに接岸、この季節はピンギス(小型)が多くなる。夏場も朝夕など、深場の根周りなどでは型を狙える。9月以降の秋シーズンになると小型が岸から離れ始め、深場寄りの型狙いが中心になる。
太平洋側のキス釣りは福島、宮城から岩手県南部まで生息するが、数が少なく釣れるタイミングと場所は限られる。近年、暖流の影響が強まった影響などにより増えてきているとの見解も。福島、宮城では8~10月頃に一部の砂浜で実績あり(年によるムラが大きい)
タックル:体力に合わせて本格的投げ竿~ルアーロッドも流用可
キス釣りはカレイの投げ釣りなどのように置き竿にすることは少なく、1本竿で砂浜をズルズル引く「引き釣り」という釣り方が基本になる。30号くらいのオモリを使って遠投できて、感度もある、張りのある投げ竿がベター。全長4m前後、オモリ負荷27~33号くらいを使うことが多い。
これは一般男性が投げる場合。女性子供や力に自信がない人などは全長2.7mから3m台くらいで、オモリ負荷10~20号くらいの竿で釣る選択もアリ。最近は3m台のオールラウンダータイプの投げ竿もある。2mちょっとのルアー竿やシーバスロッドなどを流用してライトに釣ることもできるので、手持ちのタックルや好みに合わせて自由に狙ってみたい。
移動が多い時に扱いやすい振り出し投げ竿
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コンパクトタイプの投げ竿やルアーロッドも流用可
パックロッドや手持ちのルアーロッドなどでも十分に狙うことができる。
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ラインは1号前後のPEラインがおすすめ
最近は投げ釣り用に色分けされたPEラインを使うのが一般的。砂底の釣り場であれば根掛かりの心配もほとんど無いので、細目のPEラインで遠投し、小気味よいアタリを取ってキス釣りの醍醐味を最大限に楽しめる。 PEの号数は1~1.2号程度が釣りやすい(慣れてきたら0.4~0.8号まで細くして遠投)。細目のラインを使用するので、キャスト時の高切れを防ぐために力糸は必須。なお、投げ釣りでは飛距離をラインのカラー区切りで判断し、1色(25m)、4色で100mを意味する。
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投げ専用竿には投げ釣り専用リール
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仕掛けはハリ数少なめからスタート
砂浜のキス釣りはハリ数を多くして数釣りを狙うのも醍醐味だが、慣れないうちは2本バリか3本バリから始め、状況に合わせて4本、5本とハリ数を増やしていくとよい。竿が短いと長い仕掛けは扱いにくいので、3m前後の竿を使う場合は仕掛けの全長が長くなりすぎないように注意する。
仕掛けはキスの投げ釣り用にスナズリ(ヨリ糸)が付いた市販品があるのでそれでOK。ジェット天秤や海草天秤などオモリとテンビンが一体になったものに、市販仕掛けをセットするのが手軽。
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エサはジャリメが定番 イソメの細切、チロリ虫も
エサはジャリメが定番。ハリの大きさに合わせ、1.5~3cmくらいに切って通し刺しにする。ジャリメが手に入らない場合などは、アオイソメを3~5cmくらいに千切って付けても十分に釣れる。チロリ虫が入手できるようであれば、扱いがちょっと難しいが特効エサになる。
浜の流れをみて 変化のある場所をみつけて狙う
まずはポイントの見極めから。なんの変化もないようにみえるサーフだが、波の立つ部分にはヨブ(カケアガリ)があり、その周辺の盛り上がりやえぐれたところの周辺にキスが着くことが多い。また、寄せた波が沖に払い出すところ(沖に向かう流れがあり、白泡が立っていることが多い)の周辺も有力なポイント。
カケアガリは波打ち際のすぐ近くと数10m沖にもあることが多いが、季節と状況によってすぐ近くで釣れる場合もあれば、遠くのポイントに集まっていることもある。周囲に釣り人がいれば、どのあたりで釣っているのかも確認しながら、状況を把握するようにしよう。
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エサ盗りのフグにも注意 ヒラメが食ってくることも
ポイントを絞り込んだら、仕掛けを投入し、引き釣りで探る。遠くを狙うのもいいが、底に変化があり、キスが集まるポイントを探すことが大切。
基本の釣り方は、底に着いたらゆっくり歩くくらいの速度で巻いてくるだけ。アタリがあってもそのまま巻いて「巻きアワセ」。釣れた魚が暴れることで、2尾目、3尾目を誘うこともできる。アタリが少ないようであれば、竿に重みを感じるところ(底に変化のある場所)で少し止めて待つのもあり。
フグなどのエサ盗りが多い場所があるようなら、スピードを速めにして回避する(フグに食われるとハリスから切られてハリごと交換が必要なことがある)。また、釣れたキスにヒラメなどが食いつくこともあるので、運よくヒットしたら慌てずに取り込むようにしよう。
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定番の天ぷら以外にも食べ方はいろいろ
シロギスの定番料理といえば、なんといっても天ぷら。ウロコと内蔵を取って開いたものに衣をつけて揚げるだけ。大き目のものは塩焼きやお刺身にしてもおいしい。白身でクセのない魚なので、いろいろなアレンジ料理にも対応可能だ。
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